広島空港の不便さと向き合いながら、少しでも快適に利用したい
広島市内から距離があり、アクセス面で不便と言われることも多い「広島空港」。
山の中に位置する立地、鉄道が通っていないアクセス環境、そして山陽自動車道の事故・渋滞リスク。
実際に利用する中で、移動時間に余裕を持って行動した経験がある方も多いのではないでしょうか。
筆者は普段JALマイラーのため、羽田便では広島空港を利用していますが、もしANA中心であれば、岩国錦帯橋空港を選ぶ場面も多かったと思います。
またANA独自の制度として、広島空港と岩国錦帯橋空港はマルチエアポート(相互利用可能空港)として適用していました。
しかし2026年5月18日をもって「広島空港」と「岩国錦帯橋空港」のマルチエアポートの適用を終了しました。
「これで、さらに広島空港が使いづらくなる……」と感じた方も多いのではないでしょうか。
これまで岩国錦帯橋空港がカバーしていた広島空港の不便さが、より目立つ形になったとも言えそうです。
今回は、広島空港が「不便」と言われる理由を整理しながら、広島が地元のJALマイラーとして、少しでも快適に、そして賢く使いこなす方法を考えていきます。
広島空港はなぜ「不便」と言われるのか?
広島空港が「不便」と言われる最大の理由は、やはりアクセス環境でしょう。
でもそれだけでしょうか?
中国地方の瀬戸内側には広島空港の他、岡山桃太郎空港、岩国錦帯橋空港、山口宇部空港があります。

しかし広島空港だけが特に「不便」と言われやすいのは、単純な鉄道アクセスの有無だけではなく、市街地との距離感や、マイカー利用時の負担にも差があるからでしょう。
広島空港と岡山桃太郎空港には新千歳線・那覇線がありますが、岩国錦帯橋空港と山口宇部空港は羽田路線しかありません。
したがって羽田往復便で考えた場合、広島空港以外の3空港は市街地から比較的近い上、駐車料金が無料なんです。
つまり公共機関が多少不便でもマイカー利用が容易なんです。
羽田便数と駐車料金を比較すると、各空港の性格差がかなり見えてきます。
広島市西部に在住する筆者は、羽田往復に関して広島空港より岩国錦帯橋空港の方が、距離的にも近く、高速料金も抑えられます。
しかしANAしか運航していない為、JALマイラーの筆者は正直泣く泣く広島空港を利用しているのですw
正直、アクセス負担が大きい上に駐車料金も掛かるとなると、「なかなか厳しい空港だな……」と感じる場面もあるんですよね。
また筆者は、リムジンバスの所要時間にも疑問があります。
広島駅〜広島空港間を約50分としています。

グーグルマップ上でも、広島駅〜広島空港間は約47km。
ほとんどを高速道路で移動するので、約50分というのは可能でしょう。
ただ、普段から車を運転する人が、本当に50分前提で空港へ向かうでしょうか?
しかも山陽自動車道は、事故や渋滞も珍しくありません。
筆者なら、最低でも80~90分程度は見て動きます。
もちろん「最短なら50分程度で行けます」という話なのは理解できます。
ただ正直、「広島空港って意外と近いですよ」みたいな雰囲気を感じて、かなり違和感があるんですよね。
ANAマルチエアポート終了で広島空港の弱点がさらに目立つ
ANA利用者にとって、広島空港と岩国錦帯橋空港がマルチエアポート対象だったことは、かなり便利な制度だったと思います。
マルチエアポートとは、地理的に近い複数の空港を同一の出発地・目的地とみなす制度。
ANAが広島空港と岩国錦帯橋空港をひとつのグループとして扱うもので、予約変更が可能な運賃であれば、出発直前まで搭乗空港を切り替えられるというメリットがありました。

たとえば広島空港発で予約していたとしても、直前に「やっぱり岩国錦帯橋空港から乗ろう」と思えば、条件を満たしていれば空港変更が可能。
出発便だけでなく到着便も変更可能で、羽田空港発広島空港着を岩国錦帯橋空港着へ変更することもできました。
しかし2026年5月19日に、そのマルチエアポート制度が終了しました。

ANAマルチエアポートは、単なる「便利な制度」というより、岩国錦帯橋空港によって広島空港の弱点をカバーできる仕組みだったんですよね。
だからこそ、この制度終了はかなり大きいです。
広島空港そのもののアクセス事情が改善されたわけではありません。
それなのに、今まで使えていた「逃げ道」が一つ減った。
これで広島空港の不便さが、さらに目立つようになった気がしてならないんですよね。
それでも広島空港を使う価値はあるのか?
ここまで広島空港の不便さを書いてきましたが、それでも筆者は広島空港を利用しています。
理由の一つが、新千歳・那覇路線の存在です。
岩国錦帯橋空港や山口宇部空港は、羽田便しかありません。
一方広島空港は、JALの新千歳便、ANAの那覇便が運航しています。
また岡山桃太郎空港も、JAL那覇便・ANA新千歳便がありますが、広島市内から利用するとなると距離があります。
つまり広島空港は不便ではあるものの、「羽田以外の選択肢」を持っている空港でもあるんですよね。

特に北海道・沖縄方面へ行く場合、この差はかなり大きいと感じます。
もちろん、羽田便に関しては「4時間の壁」もあり、新幹線優位という考え方も理解できます。
ただ、筆者の場合はJALマイラー、しかもJGC会員。
JALサクララウンジ利用ができ、空港で快適にくつろげるんですよね。
広島空港は確かに不便です。
ただ、それでも「完全に無し」と切り捨てるほどではない。
そんな空港だと筆者は感じています。
駐車料金が無料の広島エアポートホテル
マイカーで広島空港を利用するなら、広島エアポートホテルに前泊という選択肢があります。
広島エアポートホテルは広島空港から徒歩約5分程度のところにあります。

広島エアポートホテルでは、宿泊客は7日間駐車場無料。
早朝便や荷物が多い場合、広島エアポートホテルに前泊し、飛行機に搭乗するのに便利です。
駐車場のみの利用も可能で、1日1,000円と広島空港第1駐車場より安い料金設定です。

もちろん宿泊代がかかるので、利用人数によりメリット度合いが変わります。
2026年5月下旬現在の公式サイトでは、平日素泊まりシングルで7,500円となっています。

筆者は4月上旬、北海道へ行った際前泊しましたが、予約はじゃらんネット。
ポイントを活用し5,500円で宿泊しました。
高速代や燃料代も別途かかりますが、荷物が多い場合や、リムジンバス乗り場まで遠い場合など、「広島空港は遠いからこそ、前泊してしまう」という考え方も、意外とアリだと思うんですよね。
まとめ・感想
というわけで、ANAのマルチエアポート終了をきっかけに、改めて広島空港の「不便さ」について考えてみました。
市街地から遠く、鉄道もない。
さらに山陽道の渋滞リスクもある広島空港は、お世辞にも「便利な空港」とは言えません。
そしてANAマルチエアポート対象の岩国錦帯橋空港というバックアップ(逃げ道)が消えた今、その弱点が以前よりもさらに剥き出しになってしまった気がしてならないんですよね。
とはいえ、不便だから完全に使わないかと言われると、それも違う。
新千歳・那覇路線や多い羽田便本数などは、やはり大きな魅力です。
今回ご紹介した「広島エアポートホテルに前泊して、7日間駐車場を無料にする」といった裏技も上手に使いながら、不便さを賢くリカバリーしていく。
広島空港は、「どう使うか」を考えながら付き合っていく空港なのかもしれません。
おわり

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