広島・厳島神社、京都・天橋立と並び、日本三景のひとつとして知られる宮城県松島。
松島湾に浮かぶ島々の景観だけでなく、瑞巌寺や円通院など歴史ある寺院もあり、宮城県を代表する観光地として多くの人が訪れています。
筆者は一度だけ松島を訪れたことがありますが、その時は会社の出張での通り道。
海岸線から松島の島々を眺めた程度でした。
今回は福浦橋や五大堂、松島島巡り観光船、円通院、瑞巌寺などを巡りながら、松島湾に浮かぶ島々と歴史ある寺院を訪ねてきました。
知らずに有料駐車場へ、あとで無料駐車場の存在を知る
松島湾内外にある約260の島々からなる見事な景観が松島の魅力。
その松島を訪れるにはJRもしくは車になるわけですが、地図をみてわかるように、それほど広い土地があるわけでもないので、車の場合は駐車場がどうしても気になります。

筆者は予備知識を持たず松島に向かったのですが、駐車場は海岸線にたくさんありました。
ただ前日仙台で飲み過ぎた筆者は出発が出遅れw。
10:45頃に到着したので、便利な駐車場はすでに満車状態(涙)
国道45号線を岩手方面に走っていたわけですが、これ以上進むと不便極まりないと感じ始めたところで、松島公園第3駐車場が運よく空車状態でした(嬉)。
料金は1日最大1,000円(最初の1時間300円、以降30分毎100円)。観光地の駐車場としては、比較的良心的な価格ではないでしょうか。

お土産屋さんのスタッフに駐車料金の情報を教えてもらったところ、ほとんどの駐車場が同額のようですが、これより安いところもあるらしいとのこと。
また、JR松島海岸駅から山側へ進んだ場所には町営の無料駐車場があります。
松島海岸駅からは徒歩約10分とそれほど遠くはありません。
ただ松島海岸駅からは上り坂になるらしい。

町営の無料駐車場はトイレも完備されており、かなりの台数が止められるとのこと。
松島のような全国的に有名な観光地で、無料駐車場があるのはかなり良心的。
知っていれば、絶対にこっちを利用していましたね。
日帰りも可能だが、できれば1泊したい松島
今回筆者は福浦島→五大堂→遊覧船→円通院→瑞巌寺を巡りました。
駐車場に入ったのは10時45分頃、出たのは14時45分頃。
松島での滞在時間は約4時間でした。
今回は友人と会うため前日に仙台へ宿泊し、松島観光の後は福島県の松川浦へ向かう旅程でした。
松島で宿泊を選ばなかった理由は、宿泊費が筆者の予算に合わなかったためです(涙)。
福島県では1名1泊8,000円以上で利用できる3,000円割引の「また来て。」割キャンペーンを実施中。
リゾートバイトの身である筆者の経済事情を考えると、松島泊はなかなか手が届きませんでした(泣)。

このキャンペーンは2026年度(令和8年度)に4期実施予定で、現在は第1期を開催中です。
割引適用対象宿泊日
【第1期】令和8年5月11日(月)~6月30日(火)宿泊分まで
【第2期】令和8年8月20日(木)~9月18日(金)宿泊分まで
※予約開始日時以前に予約を行ったものはキャンペーン適用外となります。
【第3期】秋期
【第4期】冬期
※秋期以降の実施時期の詳細は、決定次第随時ご案内します。予約開始日【第1期】令和8年4月1日(水)午前10時以降
引用元:福島県「また来て。」割のキャンペーン公式サイトより
【第2期】令和8年7月1日(水)午前10時以降
※準備が整った事業者より順次販売開始
※予約開始日時以前に予約を行ったものはキャンペーン対象外となります。
そして何より4時間ではまったく足りませんでした。
福浦橋のライトアップをはじめ、まだ見ていない場所もあるので、次回は松島に宿泊してゆっくり巡ってみたいですね。
まぁ、予算っていうのもありますから仕方ありませんが(涙)
全長252mの出会い橋「福浦橋」を渡り、福浦島へ
駐車場に車を止めたあと、まず向かったのは福浦橋です。
特に理由はありません。
単純に駐車場から橋が見えたからですw

福浦橋の通行料は300円(税込)。
カフェとお土産屋さんの建物を通って、橋へ向かいます。

福浦橋は全長252mの朱塗りの橋で、素敵な縁に恵まれる「出会い橋」とも言われているそうです。



2011年3月の東日本大震災では、福浦橋も被災しました。
その修復には台湾の景勝地「日月潭(にちげつたん)」の観光専業者さんが集めた義援金が生かされたそうです。

筆者は沖縄でゲストハウスをしていた時、多く台湾の人たちに良くして頂き、台湾は筆者にとって大切な国です。
福浦島は松島湾に浮かぶ島々を眺めながら歩けることから、松島を代表する景勝スポットのひとつ。
筆者は写真を撮りながらゆっくり歩いて40分ほどでした。

遊歩道には、宮城県産の間伐材を原料としたウッドファイバーを利用し、環境に配慮した舗装を施しています。


福浦島は県立自然公園で、島内にはアカマツやスギ、モミなど300種を超える植物が自生しています。
四季折々の草花や松島湾の景色を眺めながらの散策は、とても清々しく気持ちのいいものでした。
透かし橋を渡り、五大堂へお参り
福浦島を後にし、次に向かったのは五大堂です。
五大堂へ向かうには、「すかし橋」と呼ばれる橋を渡ります。

すかし橋の床板には隙間があり、下を覗くと海が見える構造。
昔は足元を見ながら橋を渡ることで、心を引き締めて参拝する意味があったとも言われています。

橋を渡った先にある五大堂は、1604年(慶長9年)に伊達政宗が造営した東北地方現存最古の桃山建築物。
五大堂は、慈覚大師円仁が円福寺(瑞巌寺の正式名称「松島青龍山瑞巌円福禅寺」)を開創した際、坂上田村麻呂に由来する毘沙門堂に五大明王像を安置したことが由来とされています。

内部にある慈覚大師円仁手彫りと伝えられる五大明王像は、33年に一度開帳され拝観可能。
次回の開帳は2039年の予定です。
お堂自体はそれほど大きくありませんが、周囲を海に囲まれた立地は独特。
松島湾の景色と一緒に楽しめるのが五大堂の魅力ではないでしょうか。

五大堂の扁額をよく見ると、「五太堂」と書かれています。
揮毫者(きごうしゃ)であった105世天嶺性空禅師の筆遊びとされています。

また、扁額のある軒廻りの蟇股(かえるまた)には、方位に従った十二支の彫刻が施されています。

先ほど歩いた福浦島とはまた一味違う、海にせり出すような角度から松島湾を一望できるのが五大堂の大きな魅力。
足元のすかし橋や「五太堂」の扁額、十二支の彫刻など見どころも多く、思っていた以上に長居してしまいました。
五大堂の御朱印は瑞巌寺で頂けます。
筆者も瑞巌寺参拝時に御朱印を頂きました。

【松島島巡り観光船】海から眺める、日本三景・松島湾の島々
五大堂を参拝した後は、松島島巡り遊覧船に乗船します。
遊覧船には、松島の中央桟橋を発着する「松島湾一周仁王丸コース」「湾内一周遊覧政宗コース」と、松島~塩釜間を片道で結ぶ「芭蕉コース」の3コースがあります。
「松島湾一周仁王丸コース」は松島島巡り観光船企業組合、「湾内一周遊覧政宗コース」と「芭蕉コース」は丸文松島汽船が運航しています。
そのためか、桟橋での呼び込みは人によっては少し積極的に感じるかもしれません。
そこで筆者は、最初に声をかけてきた「松島湾一周仁王丸コース」を選びました。

「松島湾一周仁王丸コース」は約50分かけて松島湾を一周するコースです。

松島湾には大小260余りの島々が点在しており、その景観を海上から楽しめるのが遊覧船の魅力。
乗船してしばらくすると、陸上からは分かりにくかった島々の距離感や大きさが見えてきます。

船内では案内放送も流れており、景色を眺めながら松島について知ることができます。
松島湾に浮かぶ島々には、それぞれ名前や由来があり、仁王丸コースの名前の由来となった仁王島もあります。
一見すると自然の造形美ですが、実は浸食が進んだ首の部分は、セメントで補強・修復が施されているそうです。
こうした舞台裏を知ることができるのも、船内アナウンスならではの面白さですね。

また、観光船の周囲にはカモメがずっとついてきます。

以前は餌付けが行われていたそうで、その名残なのか観光船の周囲をカモメが何羽も飛んでいます。
ただし現在は餌付け禁止となっています。

陸から眺める松島も十分きれいですが、海上から見ると島々が複雑に点在している様子がよく分かります。
「なぜ松島が日本三景と呼ばれているのか」を実感するなら、遊覧船は外せないかもしれません。
筆者は車で来ていたため、松島発着の松島湾一周コースを選びましたが、電車で来ていれば松島~塩釜間を結ぶ芭蕉コースも面白そうです。
もし松島に1泊できていれば、車でも片道コースを選んでいたでしょうね。
賑わいから静寂の円通院へ。石庭とバラが調和する美しい境内
臨済宗妙心寺派の寺院・円通院。
円通院は伊達政宗の嫡孫・光宗の菩提寺となっています。

境内へ入ると、先ほどまでの賑やかな遊覧船周辺とは雰囲気が一変。
同じ松島とは思えないほど落ち着いた空気が流れています。
円通院の見どころのひとつが庭園です。
山門をくぐると左手に「天の庭」と「地の庭」で構成された石庭があります。
天の庭は須弥山を中心に松島湾に実在する七福神の島を、地の庭は人生を表しているそうです。
石の仕上げの違いで人の成長を表現しており、天と地には天水橋が架かり、両者を結ぶ懸け橋を表しています。

円通院の最奥にある三慧殿は、伊達光宗の霊廟として1646年(正保3年)に建てられた国指定重要文化財です。

支倉六右衛門常長が持ち帰った西洋文化を、伊達家の秘蔵として厨子の模様に描いています。
ただ当時の徳川幕府は鎖国政策の真っ最中。
そこで伊達家は霊廟と申し立て、約350年もの間扉が公開されずに現代に至った伊達藩の秘蔵となりました。
約350年もの間公開されなかったというだけでも、その特別さが伝わってきます。

模様の中には「日本最古の洋バラ」の絵があり、境内にはその日本最古といわれる洋バラもあります。
円通院が「バラ寺」と呼ばれる所以でもあります。

正直なところ、訪れるまでは円通院がバラ寺と呼ばれていることを知りませんでした。
禅寺とバラという組み合わせは少し意外でしたね。

円通院本堂⼤悲亭は、光宗の江戸納涼の亭を、愛息の早逝を悼んだ父・二代藩主忠宗が解体移築した建物です。
寄棟造萱葺の瀟洒な姿は、禅寺らしい落ち着いた佇まいを見せています。

円通院では御朱印も頂きました。

円通院の拝観料は500円です。

福浦島や遊覧船では海を眺める時間が中心でしたが、円通院ではゆっくり境内を歩きながら、静かな時間を過ごすことができました。
松島といえば海ばかりをイメージしていましたが、円通院は良い意味で予想を裏切られましたね。
国宝・瑞巌寺で伊達家ゆかりの寺院を参拝
円通院を参拝した後は、すぐ隣にある瑞巌寺へ向かいました。
瑞巌寺は正式名称を「松島青龍山瑞巌円福禅寺」といい、伊達政宗の菩提寺として有名なお寺です。
現在の本堂は1609年(慶長14年)に伊達政宗によって再建されたもので、1959年(昭和34年)に国宝に指定されました。

瑞巌寺では、毎年6月24日に伊達政宗の法要が行われています。
ちなみに、政宗の霊屋(お墓)は仙台市の瑞鳳殿にあり、そちらでは毎年5月24日に法要が行われています。
お墓は仙台にありながら、現在もここ瑞巌寺で法要が続けられているところに、伊達家と瑞巌寺の結び付きの強さを感じますね。
また本堂内は撮影禁止ですが、外への撮影は可能です。
縁側越しには、手入れの行き届いたきれいな庭園が広がっていました。

本堂の前には宝物館もあり、こちらは追加料金なしの無料で見学できます。
実は本堂の障壁画121面は、国宝の建物とは別に国の重要文化財に指定されています。
ただ、現在本堂にある障壁画の多くは精巧な復元模写。
松島特有の潮風や湿気の影響で原本の保存が難しくなったため、本堂には模写を設置し、原本を大切に保管する方法が採られたそうです。
この宝物館では、その貴重な「本物」をじっくり見ることができました。原本ならではの質感は、やはり見応えがありますね。

瑞巌寺へ続く参道には、洞窟遺跡群が点在しています。
これらの洞窟は鎌倉時代頃から供養や修行の場として利用されてきたとされ、内部には石仏や供養塔などを見ることができます。

瑞巌寺では御朱印も頂けます。

拝観料は1,000円。
国宝の本堂や見応えのある宝物館、そしてこの後の参道まで含めると、十分にその価値がある大満足の参拝でした。

福浦島や遊覧船では松島湾の景色を楽しみ、円通院では静かな時間を過ごしました。
その締めくくりとして訪れた瑞巌寺は、松島の歴史や伊達家との関わりを肌で感じられる場所です。
景色だけではない、松島の深い魅力を知ることができた最高の参拝となりました。
まとめ・感想
っというわけで今回は、宮城県の松島を巡ってきました。
松島といえば松島湾に浮かぶ島々の景観が有名ですが、実際に歩いてみると福浦島や五大堂、観光船だけでなく、円通院や瑞巌寺といった歴史ある寺院も強く印象に残りました。
特に円通院の静かな境内は、賑わう観光地のイメージとは違った松島の一面を感じさせてくれます。
今回は約4時間の滞在でしたが、正直なところ全く足りませんでした。
福浦橋のライトアップや今回立ち寄れなかった場所もあるので、次回は松島に宿泊しながら、もう少しゆっくり巡ってみたいですね。
おわり

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