葉山のボートポイント「裕次郎灯台沖」「ぺりせんの根」を潜る
神奈川県葉山町は、東京からアクセスしやすい海辺の町。
最寄りにはJR「逗子駅」と京急「逗子・葉山駅」があり、路線によっては直通運転もあるなど、首都圏から電車でも訪れやすい立地です。
葉山といえばヨットやウインドサーフィンのイメージがありますが、ダイビングも1年中楽しめるエリア。
以前、葉山の芝崎海岸からビーチダイビングをした筆者ですが、今回はボートで沖合のポイントへ。

ビーチより沖合にあるポイントでは、魚の群れから岩場に潜む小さな生き物まで、さまざまな生物を見ることができました。
今回も前回同様「ダイビングショップNANA」を利用し、2026年8月末に「裕次郎灯台沖」と「ペリセンの根」で2ボートダイビングを楽しみました。
ダイビングスタイル
集合時間は8:00、ダイビングショップNANAへ。
電車を利用する場合は、最寄り駅からショップまで送迎があります。
準備を済ませたら、器材をメッシュバッグに入れ、ウエットスーツを腰まで着た状態でショップから車で葉山港へ移動。
所要時間は5分程度です。
葉山港に到着したらボートで器材をセッティングし、出港。
1本目を潜った後はいったん港へ戻り、約1時間の休憩を挟んで2本目へ向かいます。

エントリー方法はバックロールで行います。
港にはパラソルのある休憩スペースがあり、お茶も用意。
また、徒歩約3分の葉山ダイビングセンターの温水シャワーも利用できます。
筆者は1本目の水温が少し低く感じたため、休憩中にシャワーを借りて身体を温めましたね。
2本目を終え、ショップへ戻るのは13:00~13:30頃。
器材を洗ってログ付けなどを済ませても、14:00頃には帰路につけそうです。
葉山はサクッと潜って帰るのにうってつけですね。
天候・海況
この日の天気は晴れ時々曇り。
最高気温28℃と、陸上で過ごす分には悪くはないのですが、もう少しスカッとしてほしかったですね。

海況は流れも無く、かなり潜りやすいコンディションでした。
| 2026年08月31日(月) | |
| 天気 | 晴れ時々曇り |
| 気温 | 28℃ |
| 風向き | 北東 |
| 潮 | 中潮 |
| 満潮 | 06:48/19:02 |
| 干潮 | 00:39/12:58 |
| 波高 | 1m |
ダイビングログ
今回筆者が潜ったポイントは「裕次郎灯台沖」と「ぺりせんの根」。
裕次郎灯台とは、1989年(平成元年)、石原裕次郎氏の三回忌に合わせて、兄である石原慎太郎氏(元東京都知事・作家)らが基金を募り建設した灯台
完成後、海の航行安全を守るための公的な航路標識として海上保安庁(国)へ寄贈されています。

ちなみに裕次郎灯台の正式名称は葉山灯台です。
そして「ぺりせんの根」の名前の由来は、NANAのゆるキャラ「ぺりせん」。

NANAのゆるキャラがポイント名とは、さすが葉山老舗のダイビングショップ。
ただ流行らそうとしたらしいのですが、そこはちょっとって感じらしいです(笑)
| 項目 | 1本目 | 2本目 |
|---|---|---|
| ポイント | 裕次郎灯台沖 | ぺりせんの根 |
| エントリー/エキジット | 09:35→10:22 | 11:47→12:33 |
| 潜水時間 | 47分 | 46分 |
| 最大水深 | 16.4m | 16.2m |
| 平均水深 | 12.2m | 13.0m |
| 水温 | 22.0℃ | 24.4℃ |
| 透明度 | 10m | 10m |
裕次郎灯台沖
まず1本目は「裕次郎灯台沖」。
水底に行くと、まずはカジメが生息している根で生物観察。

葉山の特徴はカジメの群生。
以前はカジメが生い茂っていたのですが、今は少ないそうです。

原因は、今年終息した7年9ヶ月にもわたる黒潮の大蛇行とも言われています。
それまで葉山で見かけなかったソフトコーラルが定着しており、海中の風景が変化しているそうです。
カジメにはアオリイカの卵があり、まだ産卵する個体もいるみたい。


小さい穴には、アライソコケギンボがちょこんと顔を出していました。

根から移動すると、砂地にサザエのカラに生息するミジンベニハゼ。
かわいい~

途中の根には、カエルアンコウも。

水温22℃と少し寒さを感じた1本目でしたが、アオリイカからミジンベニハゼ、カエルアンコウなど、さまざまな生き物を見ることができました。
透明度は決して良くはありませんでしたが、じっくり生物を探して十分楽しめた1本でしたね。
ぺりせんの根
約1時間半の休憩を挟み、2本目は「ぺりせんの根」へ。
ペリセンでもかわいいコたち探し。
これ分かります?
イソギンチャクの中にカザリイソギンチャクエビが1匹いるんですよ。

ここにはタツノオトシゴの仲間、タツノイトコ。
左右に1匹ずついるので、ペアなんでしょうかね。
これは見事な擬態です。

右側のタツノイトコ

他にも、イセエビやサビハゼ、ハナアナゴなどがいました。
もちろん群れも。

ハタタテダイのツノは通常1本なのですが、ショップでのログ付けの際、一緒に潜った方が「ツノが2本の個体がいた」と説明。

たまたま筆者が動画を撮っていたので、見てみるとツノ2本のハタタテダイが確かにいました。
いやぁ、この観察力はお見事です。
透明度は1本目と同じ10mほどでしたが、根の周辺だけでなく砂地にも生き物が潜んでおり、探しながら潜るのが面白いポイント。
1本目とはまた違った葉山の海を楽しめた2本目でしたね。
ダイビングショップNANA
今回もダイビングショップNANAにお世話になりました。
NANAはガイドのレベルが高く、筆者が安心して潜れるショップのひとつ。
ダイビングショップによって1日の流れは異なりますが、NANAでは2本潜った後にショップへ戻り、ランチ、そしてログ付け。
そして、NANAはランチもいいんですよ。

NANAのランチは弁当ではなく、食器に盛られた料理が提供されます。
ショップによっては、ランチが弁当のところもあります。
ダイビングの休憩時間であれば、弁当でも良いのですが、終了後であれば弁当はちょっとね。
それだったら、筆者は食べずに帰りにどこかで食べる派ですね。

伊豆に比べ葉山を潜る現地ショップは少ないのですが、筆者は今後もNANAにお世話になるでしょうね。
水中写真家・茂野優太
この日は水中写真家の茂野優太氏によるフォトセミナーが開催され、参加しているダイバーさんに撮影方法をレクチャーしていました。
茂野さんは2026年8月8日、北海道の海や湖を題材とした写真集「レプンユカラ」を刊行。
160ページに226作品を収録した大作です。

筆者は北海道では積丹と支笏湖で潜った経験もあり、写真集を購入しました。
お気に入りの写真は、積丹の水深24mの柱状節理の地形。
以前兵庫県豊岡市の玄武洞で柱状節理の地形を見ていますが、それが水中でも見られるんですね。

筆者は以前積丹で潜ったことがありますが、その時は水中に柱状節理があることを知りませんでした。
写真を見ていたら、今度はこの地形を目的に積丹へ潜りに行きたくなりましたね。
まとめ・感想
という感じで、今回は葉山で「裕次郎灯台沖」と「ぺりせんの根」の2ボートダイビングを楽しみました。
以前潜った芝崎海岸からのビーチダイビングとは違い、ボートで沖合へ出れば、また違った葉山の海を楽しめます。
透明度は10mほどでしたが、アオリイカやカエルアンコウ、ミジンベニハゼ、タツノイトコなど、じっくり探せば生き物が次々と見つかりました。
そして今回は、ツノが2本あるハタタテダイというちょっと珍しい発見も。
東京からアクセスしやすく、午前中に2本潜ってランチやログ付けを済ませても、14時頃には帰路につけるのも葉山で潜る良いところですね。
今回で葉山のビーチとボートの両方を潜りましたが、筆者は今後もNANAにお世話になりながら、まだ潜っていないポイントを潜ってみたいと思います。
都心から近い海でも、探せば面白い生き物がいる。
葉山はこれから何度も潜ってみたい海ですね。
おわり

コメント