海だけではない、自然環境まで楽しめる「環境水族館」
福島県いわき市の小名浜港に位置する「アクアマリンふくしま」。
駐車場に車を止め、まず目に飛び込んできたのは「環境水族館」という大きな文字でした。

アクアマリンふくしまの表示板
水族館といえば、色鮮やかな魚たちが泳ぐ水槽を眺める場所。
そんなイメージを持ちながら館内へ入った筆者でしたが、実際に歩いてみると、一般的な水族館とは少し違う空気感が広がっていました。
館内には魚の展示だけでなく、植物や自然環境を意識した空間も点在しています。
さらに途中からは屋外へ出る形となっており、里山エリアを歩きながら自然や生き物に触れられる構成になっていました。

今回は2026年3月中旬に訪問した、海だけではなく自然環境まで楽しめる「アクアマリンふくしま」を紹介します。
所要時間と見学順路
グループやファミリーなど人数や構成で異なりますが、筆者が一人で見学した際の所要時間は約2時間でした。
筆者はパネル展示も読みながらゆっくり回ったため、比較的長めの滞在だったかもしれません。
筆者の見学順路は、入場チケットを購入したメインゲートから入り、「わくわく・はじまりの森」→「アクアマリン本館」→「金魚館」という流れでした。

また、小さい子ども向けの体験エリアも用意されており、釣り体験ができる「アクアマリンえっぐ」や、磯・干潟・浜を再現した屋外エリア「じゃぶじゃぶ・めぐりの海」なども設けられています。
不定期で魚の体のつくりなどを学びながら自分で魚をさばく「調理体験」も実施しています。開催時間等は「参加体験コーナー」のページをご覧ください。〈大人の方もご参加いただけます〉
自分で釣った魚をその場で調理して食べることで、命をいただく意味を実感する「命の教育」プログラムです。釣りが初めての方でも、安心して釣りを楽しむことができます。
引用元:アクアマリンふくしま公式サイトより
施設全体として、魚を見るだけではなく、自然や生き物に触れながら楽しめる構成になっていました。
館内見学
最初の見学先は「わくわく・はじまりの森」。
いきなり水槽ではなく、森から始まったのが印象的です。
「森から川、海へ水でつながる命」という流れを表現しているのか、館内は森のエリアからスタートします。

水族館だけど、最初に接する生物が日本固有種の「ホンドタヌキ」w
写真では分かりませんが、タヌキがいました。

水族館に来たはずが、最初に出会ったのはモフモフした陸の生き物でしたw
タヌキの後は、建物と言うかトンネル状の展示エリアへ行きます。

スタートは「わくわく・はじまりの森」の展示。

このような形で、いくつかのテーマがあり、「昆虫」もあります。

昆虫と言えば、カブトムシやクワガタ、蝶々を思い浮かべますが、タガメやゲンゴロウもれっきとした昆虫です。
これらは水生昆虫と呼ばれており、一生の一部または大部分を水中で過ごします。

ちなみにトンボも水生昆虫。
ヤゴと呼ばれる幼虫時代は、水中で生活していますからね。
あとアメンボもそう。
今では見かけませんが、筆者が小学生の頃は、水たまりにアメンボがいました。
当時は「どこから来たんだろう?」と思っていましたが、実はアメンボは飛ぶらしく、近くの川などから移動してくるそうです。
確かに筆者が子どもの頃の実家周辺には、池や沼、小川があり、ザリガニやコイ、サワガニなどもいました。
今では宅地になっていますが、振り返ると自然の多い場所で子ども時代を過ごしていたんだなと感じましたね。
エリアは円を描くような造りになっており、その中心に広がるのが「里山」。
屋外なため季節の移ろいや風の気配を感じられ、一般的な水族館とは少し違った空気感があります。

この里山には、先ほどのタヌキだけでなく、様々な生物がひっそりと息づいています。
「展示されているものを眺める」のではなく、茂みや水際をじっと観察して「自ら見つけ出す」。
筆者も気がつけば童心に帰って目を凝らしてしまいましたw

プロローグはここまで。
ここからはアクアマリン本館へ入り、水族館らしい展示を楽しみます。
本館に入ると、またも木々が待っていますw

さらに進むと、左手が水槽、右手が森林という空間が広がっていました。

この水槽は、潮目の海を表現した水槽です。
黒潮と親潮は、日本列島の南と北から何千キロもの旅をして交わります。
一般的には三陸沖のイメージが強い「潮目」ですが、展示では福島沖の海とも結び付けて紹介されていました。

潮目の水槽は黒潮と親潮に分かれ、2F、4Fから見学できます。
黒潮の水槽にはカツオやマイワシが泳いでいます。

他にも、深海生物を紹介する水槽などもあります。

生物の展示だけでなく、福島の漁業や環境問題、日本の漁業の将来について紹介するパネルコーナーも数多く設けられていました。

その昔、福島でも捕鯨が行われていたのですね。

かつて8年過ごした沖縄の記憶が蘇る「マングローブ」の展示。
福島の水族館で沖縄の自然環境にも触れられるあたりに、日本の海の広さを感じます。

アクアマリン本館を出た先にあるのが「金魚館」。
少し奥まった場所にあるため、見逃してしまいそうなエリアです。
館内にはコンパクトな水槽が並び、様々な金魚が展示されていました。

本館の大型展示から里山、そして金魚館まで。
一般的な水族館とは少し違う、「自然環境」まで含めて楽しめる施設でした。
まとめ・感想
っという感じで、アクアマリンふくしまを見学してきました。
最初は「福島にある大型水族館」というイメージで訪れましたが、実際に歩いてみると、一般的な水族館とはかなり違う空気感がありました。
魚の展示だけでなく、森や里山、生き物を取り巻く自然環境まで含めた空間が広がっていました。
特に印象に残ったのは、「展示を見る」というより、自分で生き物を探す里山。
気がつけば、子どもの頃に川や池で生き物を探していた頃を思い出していました。
また、福島の漁業や環境問題などを扱う展示も多く、ただ魚を見るだけでは終わらない水族館だったことも印象的です。
水槽の迫力や派手なショーを楽しむというより、自然環境そのものをゆっくり感じながら巡る。
そんな楽しみ方ができる施設ですね。
予備知識なしで訪れましたが、結果としてそれが正解でした。
時間に余裕を持って、ぜひ自分の目と足で『自然環境』を感じてみてください。
おわり

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