本州最西端山口県下関市ー長門ー萩を結ぶ海岸線は北長門海岸国定公園でもあり、絶景の景観、ドライブそして魚介料理が楽しめる絶好のエリアです。
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下関市と言えば、ふぐ。
そして下関から海岸線を長門市へ向かって北上すると絶景ポイントが目白押し。
萩市は8県11市にまたがる「明治日本の産業革命遺産―製鉄・製鋼、造船、石炭産業―」に含まれており、海鮮料理も含め見所のある城下町でもあります。。
こんな感じで絶景、ドライブ、海鮮料理が楽しめるエリアですが、実は神社仏閣お参りのお勧めスポットでもあります。
2022年12月から2023年1月にかけて萩市でリゾバ中にお参りした神社を紹介します。
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では、お参りしましょう
下関市・赤間神宮:安徳天皇をしのぶ竜宮城をイメージ
1185年、源平合戦最後の戦い・壇之浦の戦いで、海に入水した安徳天皇(数え年8歳(満6歳))が祭られている赤間神宮。
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安徳天皇の祖母・二位尼(平清盛の妻時子)は「海の中にも都はございます」と幼い安徳天皇を少しでも怖がらないよう慰めながら入水したと言われています。
入水した安徳天皇が住んだされている竜宮城をイメージをして造られた門が赤間神宮の水天門。
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水天門をくぐると、水天門同様の赤と白の美しい造りの拝殿が現れます。
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赤間神宮には宝物殿と言う多数の宝物が展示されている建物があります。
料金は入館料100円と安く、重要文化財は「平家物語二十冊長門本平家物語」「赤間神宮文書全十巻一冊」「安徳天皇縁起絵図八福土佐光信筆」や重要美術品は「平家一門肖像画十幅」や「源平合戦絵屏風 狩野元信」、豊臣秀吉が寄進した狛犬及木盃などがあります。
筆者は時間の都合上取れませんでしたが、時間がある方はぜひ立ち寄ることをお勧めします。
安徳天皇阿弥陀寺陵は赤間神宮と離接しており、筆者の記憶が正しければ中国地方唯一の天皇陵で。
ただ安徳天皇は生存していたという伝説が全国各地にあり、そのため宮内庁指定の仁徳天皇陵墓参考地が山口県下関市、高知県高岡郡、鳥取県鳥取市、長崎県対馬市、熊本県宇土市の5ヶ所があります。
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平有盛、平清経、平知盛などの武将、安徳天皇と入水した祖母の平時子など平家一門の武将を祀るお墓や「耳なし芳一」の舞台となったのが赤間神宮で、境内には耳なし芳一を祭っている「芳一堂」というお堂があるなど、赤間神宮は歴史を深く感じられる神社です。
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下関市・厳島神社:平家一門、維新の志士高杉晋作ゆかり
厳島神社と言えば、世界遺産にもなっている宮島(厳島)の厳島神社を思い浮かべる人が多いと思いますが、実は全国各地に500社ほどあるようです。
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厳島神社と言うからには、宮島の厳島神社と関係はもちろんあります。
- 平家一門は安芸国厳島神社の御分霊を守護神として安徳天皇の御座船に祀っていましたが、壇ノ浦の戦い後、神霊は磯辺に打ち上げられて放置状態
- 厳島の神より里人へ「早くしかるべく祀るように」との御神託があり、不思議に思った里人たちが告げられた場所に行ってみると、打ち上げられたままの神霊を発見
- 社殿を造ってお祀りし、改めて安芸国厳島神社より御分霊を勧請
この流れが厳島神社の由緒のようです。
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御朱印はいくつか種類がありましたが、筆者はスタンダードなのを頂戴しました。
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厳島神社で外せないのが鼓楼の大太鼓。
厳島神社境内にそびえ立つ鼓楼の大太鼓は、高杉晋作が戦利品として持ち帰った大太鼓で、戦勝祈願を行った厳島神社の大御神へのお礼として奉納しました。
その戦いと言うのは1866(慶応2)年、第二次長州征伐の小倉口の戦い。
高杉晋作が指揮する長州軍が、幕軍総督小笠原長行(老中)に勝利し、その後他の3ヶ所の戦い(瀬戸内海の大島口、広島と接する芸州口、島根と接する石州口)でも勝利。
明治維新へ一気に傾いた象徴と言ってもいい大太鼓には歴史を感じるものがあります。
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維新の志士の中で、特に高杉晋作推しだったら、下関の厳島神社へのお参りはお勧めですね。
長門市・元乃隅神社:宗教法人ではなく、個人の所有物の神社
アメリカのニュース専門放送局・CNNが2015年(平成27年)3月に発表した「Japan’s 31 most beautiful places」(日本の最も美しい場所31選)の一つとして選ばれた元乃隅神社
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筆者はいろんな神社にお参りに行きましたが、元乃隅神社ほど変わった神社はないですねw
御朱印の初穂料は参拝者のお気持ち
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無人販売やお賽銭箱の窃盗事件が相次ぐご時世、初穂料がお気持ちってのは大丈夫?
元乃隅神社には社務所がなく無人の神社。
「御朱印の初穂料は参拝者のお気持ち」と言うことなので、筆者は500円を。
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5種類の色、日付が空白の御朱印はマジックが置いてあり自分で日付を記入するスタイル。
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宗教法人ではなく、個人の所有物の神社
宗教法人でない神社があるんですね。
元乃隅神社(もとのすみじんじゃ)は、昭和30年に、地域の網元であった岡村斉(おかむらひとし)の枕元に現れた白狐のお告げにより建立しました。
引用元:元乃隅神社公式サイトより
1955年(昭和30年)、地元の網元であった岡村斉の枕元に白狐が現れ「吾をこの地に鎮祭せよ。」というお告げがあったことで、元乃隅稲成神社として建立された。
商売繁盛、大漁、海上安全は元より、良縁、子宝、開運厄除、福徳円満、交通安全、学業成就などの大神として、地域の人々の信仰を集めているという。
引用元:ウィキペディアより
「お賽銭の税金はどうしてるんだろう?」など、どうでも良いことがちょっとだけ気になる神社w
ご利益と言うより、景色を楽しむスポットですね。
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萩市・松陰神社 明治維新の礎を築いた吉田松陰ゆかりの地
明治維新の礎をつくったと言っても過言ではない吉田松陰を祀っている神社。
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松陰神社社殿に行くには、表参道と学びの道の2つの道があります。
時間があるならば、学びの道をじっくり歩くことを筆者はお勧めします。
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学びの道には吉田松陰や松陰ゆかりの人たちの語録が並んでおり、グッとくるものを感じます。
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そして神社よりこちらが主役かもしれませんw
2015年(平成27年)登録の世界文化遺産・明治日本の産業革命 製鉄・鉄鋼、造船、石炭作業(岩手県、静岡県、山口県、福岡県、熊本県、長崎県、鹿児島県)の一つ松下村塾
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この小さな建物の中から、日本を変える人材が生まれたと思うと感慨深いものがあります。
夢と想像力、創造力と実行力の核がここに確かにあったんですね。
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学びの道を進むと、松門神社が現れます。
松門神社はもともとの松陰神社の社殿でしたが、現在の社殿が完成したおり、旧社殿を北隣に移築、松門神社と社名し、松下村塾の塾生・門下生を祀っています。
厳島神社と関係が深かった高杉晋作も合祀されています。
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吉田松陰がご祭神の松陰神社社殿。
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吉田松陰は思想家であり教育者でありますが、フィールドワークを重視しており、読書などの座学だけでなくカピタン(オランダ商館長兼領事)にも実際に会いに行ってます。
また1853年ペリー来航時に密航を試みるが失敗し「野山獄」に入牢となったが、ペリーが「他国の青年なれど勇敢である」と幕府に言ったことが死罪を逃れたと言われています。
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吉田松陰の名言の一つ「学者になるな。人生は実行力である。」そのまんまやな
「孟子」の「至誠にして動からざる者は未だこれ有らざるなり(至誠而不動者未之有也)」を座右の銘としていた吉田松陰。
御朱印には至誠と記されています。
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筆者はご利益を頂くと言うより、自分自身を見つめなおすのにぴったりな神社だと思います。
萩市・雲林寺 猫好きにはたまらないネコ寺
猫好きにとって猫寺と呼ばれる「聖地」となる寺院が全国各地にあり、筆者は過去に猫寺と呼ばれている福井県武生の御誕生寺にお参りに行ったことがあります。
萩の雲林寺も猫寺と呼ばれる寺院です。
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雲林寺にはネコが4匹いるそうですが、とにかくネコの置物が多く、門から本堂前までネコの置物だらけw
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ネコ以外にも他の生き物がくるので、その置物もありますw
引用:雲林寺ウエブサイトより
- ネコがいます。(生ネコは4匹です)
- フクロウが飛んできます。(たまに)
- サルが来ます。(ときどき)
- イノシシも。(ときどき)
- タヌキが裏山に棲んでいます。
- キツネの鳴く夜もあります。
- ムササビが飛びます。(境内の木のウロにいたらしい。)
- アライグマが真夜中の本堂にお参りに来ます。
- ツキノワグマの生息地域です。
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ちなみに雲林寺がネコ寺と呼ばれるようになったのは、近年のようですが、その元となるところは江戸時代初期のようです。
御朱印もネコをあしらったかわいいタイプ。
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雲林寺は小さなお寺ですが、世界中から猫好きが集まるお寺として人気の聖地となっているようです。
まとめ・感想
今回、紹介した神社仏閣は下関市内から海岸線を気持ちよくドライブしながら行けます。
長門市、萩市は温泉旅館だけでなく、車中泊やキャンプができる道の駅もあり、ドライブ観光にはもってこいのエリア。
しかも、ふぐをはじめとした美味い海鮮料理が盛りだくさんのエリアでもあります。
そして源平合戦や明治維新など日本の歴史的瞬間と深く関わっている地でもあります。
紹介した神社仏閣は規模としては比較的小さ目かもしれませんが、日本史好きの方なら、神社仏閣へのお参りをお勧めします。
ただレンタカーは必須なので、経費節減の為、事前予約はもちろん安いところを探しましょう。
おわり。
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