銀魂の実写版や流星ワゴンなど映画やTVドラマのロケ地、広島県福山市の鞆の浦は古い町並みが残る瀬戸内港町は、大人気の観光地です。
名言はされていませんが、崖の上のポニョの舞台とも噂されていますね。
その鞆の浦の健康薬味酒は保命酒(ほうめいしゅ)は360年の歴史があるそうです。
保命酒とは焼酎ともち米を主原料とする甘口の原酒に、地黄・甘草など16種類の漢方薬味をつけた薬味酒のことです。
保命酒の概略ですが、なかなかすごいですよ。
- 大坂の医師中村吉兵衛が万治2年(1659年)が考案。
- 福山城主の元、製造を始め代々中村家が独占的に製造・販売。
- 明治に入り、その独占は廃止され、複数の業者が製造販売。
- 中村家の保命酒は製造法を門外不出、一子相伝としたまま明治時代に廃業。
- 2006年に中村家の古文書から保命酒の製法についての記述が見つかる。
- 現在鞆の浦で明治から操業開始した4社が製造を行っている。
保命酒は江戸時代において高級酒で、公家や上級武士、豪商などに愛好され、朝鮮通信使の備後国立ち寄りの際やアメリカ艦隊ペリーやハリスが来航した際、にも出されました。
また、江戸時代の慶応3年(1867年)のパリ万国博覧会にも出品されています。
かなりパンチのある背景を持った保命酒はもちろん試飲できます。
保命酒は使用される薬味や配合、みりんなど全て各お店の秘伝となっており、味、香り、舌触りをそれぞれ楽しみながら、試飲をします。
赤だる本格保命酒製造 八田保命酒舗
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保命酒の他、レモンチェッロや黒にんにく酒など多様なお酒があります。
こちらが保命酒。
薬味薬味しておらず、飲みやすいお酒ですね
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保命酒みりん醸造元 岡本亀太郎本店
全ての薬味ではありませんが、保命酒で使用されてる薬味の数種類です。
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試飲させて頂いた保命酒。
色合いは薄く、舌触りは保命酒の中ではサラサラ系でした。
保命酒屋
明治の頃からあると。思われる風格漂う看板がある出入口。
なんとも言えない趣がありますね。
色が濃い目の保冷酒。
こちらでは氷を入れていれての試飲。
粘り気が薄まり、サラっとした舌触りで飲みやすいですね。
薬味のサンプル。
ラベルに十六味地黄保冷酒とあるので、
こちらでは地黄がキモなのでしょう。
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入江豊三郎本
水戸黄門のロケがあったのでしょうね。
懐かしい顔ぶれです。
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薄色の保命酒。
氷あり無しが2対2と試飲スタイルが異なるのもおもしろいですね。
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保命酒に使われてる薬味には、医薬用漢方薬も数種類含まれてるそうです。
その薬味を使用する場合、法律上医薬品になります。
同じ薬味を使用している養命酒は大2類医薬品になります。
しかし保命酒は医薬品でなくリキュールつまり酒類なんですね。
その理由は法律が制定される前から、その漢方用薬味を使用していた為だからなんです。
そこにも歴史を感じますね。
おわり
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