和歌山県串本と言えば関西屈指のダイビングスポットで、本州唯一の亜熱帯の海でもあります。
黒潮が本州で最も接近する串本は、その恩恵をうけて外洋では、大物と出会うことが期待できるポイントです。
その為、1日でマクロからワイドまで楽しめるダイバーにとってはめっちゃ魅力的な海と言えます。
今回は魅力溢れる串本でのダイビングを紹介します。
では、潜ってみよう
ちなみに筆者は串本の海は経験していますが、12年前の2011年7月が最後です。
良好なコンディションでのダイビング
海のコンディションは水温24℃、透明度15~20m、波はほとんどなく、良好なコンディションで3本潜ることができました。
筆者が潜った、6月19日は天候晴れ、水温は24℃と全体的に温かいとはいえ、まだ真夏と言うわけではないので、ウエットとドライスーツの割合は6:4ぐらいでした。
筆者は5mmウエットにフードベストをつけましたが、少し寒く感じましたね。
双島沖2の根 小物から大物、アオリイカの産卵中
1本目は6月は熱いポイントとして、もりあがっている外洋の島沖2の根。
6/19現在で、アオリイカが産卵中でした。
他のダイバーさんも観察しているので、近づく距離を抑えて遠目からの観察。
こういう時カメラの装備を充実していれば、明るく良い写真がとれるのでしょうが、筆者はコンデジ1本なので、限界がありますね。
次の写真は、2本目の備前になるのですが、アオリイカの卵。
産卵は終わって、アオリイカはいません。
お腹に卵をかかえているガラスハゼ
アヤトリカクレエビ
キンチャクガニ
ハサミにつけたイソギンチャクをつけて、イソギンチャクの刺毒で麻痺させた生き物を食べるけど、どうみてもチアしか見えない人気者www
トラウツボは英語ではLeopard moray eel(レオパード・豹ウツボ)、Dragon moray eel(ドラゴン・竜ウツボ)なので、タイガーと言っても通じませんwww
浅羽ではキンギョハナダイが群れています。
ボートにあがる直前、5~6mぐらい先ですが、ハンマーヘッドシャークの登場。
目的はアオリイカの産卵観察でしたが、満足度はハンマーが全て持っていきましたwww
備前 ハゼ、マクロ、群れと多様なロケーション
2本目は内海のポイント備前。
24~5mの砂地でヤシャハゼ、ヒレナガネジリンボウ、チンアナゴなどを目指していきます。
目的地到着前にイサキの群れと遭遇。
イサキの壁を通り抜けて、砂地でヤシャハゼの観察。
少し移動して、チンアナゴ。
筆者はヒレナガネジリンボウは見ていませんが、ヤシャハゼ・チンアナゴ・ヒレナガネジリンボウが3点セットでいるは、亜熱帯の海と実感しますね。
さりげなく擬態するオオモンカエルアンコウですが、船を繋ぐブイのロープに居座ってるので、ダイバーからはまる見えwww
ベニカエルアンコウ幼魚。
ちっちゃい擬態系を見付けた時は嬉しいのですが、こちらはガイドさんに案内してもらいました。
住埼 擬態する気がないオオモンカエルアンコウがうける
3本目は内海の浅場ポイント住埼。
浅場と言っても、15m程度は潜ります。
カエルアンコウも個体によって性格が違うもので、擬態を全くする気のないカエルアンコウもいます。
ロープの結び目に座っているオオモンカエルアンコウ。
備前のオオモンカエルアンコウは、貝や海藻がつきまくっているロープでしたが、住埼のはまだキレイなロープに座り込んでいますwww
全く擬態する気がないんでしょうねwww
イセエビも結構外に出ていて、隠れる系が意外とオープンに遊んでいる感じでした。
マルタマオウギガニは自分のエリアでちゃんと隠れています。
目は目立つけどwww
まとめ・感想
12年ぶりと言う昔に潜った思い出深い場所串本で3本のボートダイビングしたわけですが、めっちゃ楽しむことができました。
串本は、本州唯一の亜熱帯の海が広がる素晴らしいダイビングスポットと言うだけあって、小物から大物までさまざまな生物が生息し、アオリイカの産卵など、いろんなロケーションを楽しむことができました。
筆者はもともと西伊豆をホームグランドしていたので、西伊豆との比較でいろいろと観察しますが、串本の多様性には毎回驚かされます。
船や飛行機利用であれば、関東でも伊豆諸島で亜熱帯の海を楽しむことができますが、車で行けるのは串本だけです。
関西以外からだと遠征になるので、なかなか足を延ばせないでしょうが、世界遺産熊野古道など観光旅行との抱き合わせで来るのがお勧めですね。
おわり
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