2023年7月、陸上は真夏日で続き暑い日が続いていますが、串本の海は冷水塊で水温が上がらない状態が続いてます。

水温が低いだけならまだしも、透明度も悪く5mと、まるで春にごりのような雰囲気をだしています。
ただ生物が豊富な串本の海は、透明度が悪くても楽しめる海であることは間違いありません。
っということで、2023年7月23日に潜った串本の海を紹介します。

では、潜ってみよう
天候・海況
天気:晴れ
気温:25~31℃
水温:18~23℃
透明度:5~8m
波高:0.5m
「備前」で観察できた生物
透明度が悪いなら、悪いなりに楽しむことができるのが、生粋のダイバー。
透明度が悪い時は、ガイド、ゲストとも小物探しに熱中するしかありませんwww
ハチジョウタツ
ジャパピグこと「ジャパニーズピグミーシーホース」は日本でしか見られない固有種として人気者。
2018年八丈島で採集された個体を元に、標準和名「ハチジョウタツ」となり、学名が通称のジャパピグをそのまま使用され「Hippocampus japapigu」となりました。


こちらは筆者が見つけたハチジョウタツ。
居場所にによって、擬態する色が異なることがよくわかります。


ハダカハオコゼ
最近、増えてきているハダカハオコゼ。


ハナミノカサゴ
ヒレを大きく広げて優雅に泳ぐハナミノカサゴ。
気品ある姿に見えるあのヒレの先は、猛毒だらけwww。


キンギョハナダイ
いつも美しく見ごたえのあるキンギョハナダイの群れ。


トゲトサカテッポウエビ
ほぼスケルトンなトゲトサカテッポウエビ。
テッポウエビと名のつくものは、砂地でハゼと共生しているのが一般的でそうが、この子はビロードトゲトサカ(サンゴと同じ刺胞動物)にすみつくテッポウエビ。


ユカタハタ
岩場の隙間でおかしな動きをしているので、しばらく観察してみると、ウツボを追いかけまわしていました。
ウツボが必至に逃げ回るのを初めてみましたねwww


「グラスワールド」で観察できた生物
ツバメウオ幼魚
出向前、港にいたツバメウオの幼魚。


成魚になると、形は面影が残るものの、色はまったく違ってくるのが特徴。


アオウミガメ
エントリー直後にいきなり遭遇したアオウミガメ。
透明度が悪い状況で、大物に出会えるとテンションがあがりますねwww


クマノミの卵
ハッチアウト直前のクマノミの卵。
目玉がはっきり表れていますが、視力はあるのでしょうかね?


カコガキダイの群れ




ホシススキベラ幼魚


サツマカサゴ幼魚
幼魚で可愛らしいけど、毒を持っているカサゴなので、観察には注意が必要w


トモシビイトヒキベラ
この日ガイドが一番テンションが上がっていたトモシビイトヒキベラ。
尾びれのオレンジ部分が灯(ともしび)に見える事が名前の由来となっており、ガイドさん曰く「4~5年ぶりに見た」とのこと。


まとめ・感想
水温19℃、透明度5mとコンディションが悪い中でのダイビングでしたが、筆者と違ってプロの現地ガイドは違いますね。
全長数mmの可愛らしい生物を見つけるのが、ホントに上手。
筆者もそれなりに、小物類を探し出すのは得意な方ですが、レベルの違いに感心するばかりです。
筆者がお世話になっているダイビングショップは南紀シーマンズクラブです。
一発黒潮が流れ込むと、一気に亜熱帯の海になるのが串本。
南国系の魚が見え始めてるので、そろそろ潮目が変わるのかもしれませんね。
おわり
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