紀伊半島のほぼ南端に位置する町、和歌山県すさみ町。
すさみ町西側は太平洋に面し、海岸線は断崖絶壁が続き、また熊野古道大辺路の一部も通っており、歴史と自然が豊かな町です。
そのすさみ町をダイバーの間でメジャーにしたのが「1994年開催の南紀熊野体験博で、すさみ町マリンスポーツフェスティバル実行委員会が設置した海中ポスト」で、2002年「世界一深いところにあるポスト」としてギネスブックに認定されました。
すさみは外洋に面しているため黒潮の影響をうけやすく、透明度の良さと濃い魚影が魅力の海です。
今回は2023年9月18日に初めて潜ったすさみの海を紹介します。
では、潜ってみよう
天候・海況
2023年9月18日(月)
天気:雨→曇り
気温:29℃
水温:27~28℃
透明度:8~15m
波高:1.5m
1本目は雨、2本目は曇り、帰る時が晴れと言う天気には恵まれない日でしたが、海況は良く、すさみブルーを感じる透明度の良さでした。
各ポイントまでボートで5~20分
各ダイビングポイントまでボートで5~20分で、ほとんどポイントが10分前後となっています。
筆者が潜ったポイント「アカツチ」は約10分、「ソンナエ」は約5分でした。
ちなみに海中ポストはビーチポイントになります。
アカツチ
「マクロでもワイドでもとにかく魚が見たかったらココで間違いなし」と言うポイントアカツチ。
根のトップが水深16m。
エントリー直後で、根の上が確認できる抜群の透明度と青い水中。
まさに「すさみブルー」です。
根の上は、スズメダイやシラコダイが群れており、魚影の濃さがよく分かります。
雨天でこの青さですから、晴れていると水中内はもっと明るく青さが映えていたでしょう。
ソンナエ
「ソンナエ」のポイント名の由来は、「ここで漁をすれば間違いない、損することが無い」つまり「損が無い」と言う漁師の言葉が変化したことからきてるそうです。
エントリーすると、まずは横幅一人ほどのトンネルをくぐって地形を楽しみます。
トンネル内、トンネル出口上にはキンメモドキが群れています。
トンネルの後は根の周りを周遊してエキジットします。
海中ポスト
今回、筆者はこのポイントを潜っておりませんが、エントリー口を紹介します。
海中ポストはビーチエントリーで、港の6m級の防波堤の反対側にあります。
出入口から防波堤の外へ出て、テトラポットの向こう側に進みます。
エントリー口
ビーチエントリーとは言え、岩場の海。
筆者の経験上、この手のビーチは魚影が濃く、マクロも充実していることが多いので、面白そうなポイントの雰囲気を感じます。
お世話になったダイビングショップ
今回お世話になったダイビングショップは「クラブノアすさみ」。
他のダイビングショップがすさみを潜る時にも、こちらの施設にお世話になります。
ドライルームがほとんどないので、濡れたままでくつろげるところが便利。
ただ冬はどうなんでしょうか?
筆者は初見なのでわかりませんが、冬もこのままオープンスペースだと寒いですよね。
ボートダイビングはショップのすぐ前にある港から出港で、徒歩1分。
スケジュールはホワイトボードに書き出してくれてるので、出港時刻、ポイント、メンバー、人数が分かり便利です。
また休憩室にマンガがたくさん置いてあり、筆者は空き時間に「刃牙」をずっと読んでいましたw
まとめ・感想
っという感じで、すさみを初めて潜ってみたわけですが、外洋に面しているだけあって、雨の中でも水中の海の色が青く、非常にきれいな海でした。
透明度が同じなら、無色透明より青色の方がテンションがあがりますからねw
この日は海況は良好で、魚影が濃いのもグッド。
すさみは外洋に面している為、風の影響などで波高、特に冬のコンディションは厳しいのかもしれませんが、大物にも遭遇できる気配を感じる面白い海だと感じました。
通年で春夏秋冬全ての時期を潜って、もっと観察してみたい海ですね。
おわり
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