沖縄の酒・泡盛は焼酎と同じ蒸留酒なので、同じジャンルではありますが、違いは結構あります。
焼酎と泡盛の違いは1.原料、2.麴菌、3.仕込みです。
焼酎は麦や芋、米などを原料として、白麹菌を使用しますが、泡盛はタイ米を原料として、黒麹菌を使用します。
しかし固定概念を持つことは何事も良くないですね。
実はタイ米でない泡盛があるんですよ。
今回はその泡盛を紹介します。
米焼酎黒麹仕込み幸鸛舞(こうのとりまい)
焼酎と表記、実は泡盛
泡盛の特徴である黒麹仕込みですが、米焼酎と表記されています。
どこが泡盛なん?
米焼酎ってなってるやん
まぁ、待ちな。
裏側を見てみよう。
品目が泡盛になっている⁉
どういうこと?
俺も気になって、沖縄の石川酒造さんに電話して聞いてみたよ
へーそうなんだ、びっくり⁉
「本土では泡盛がそれほど認知されていない」方にびっくりだよ⁉
兵庫県但馬産こしひかり使用
兵庫県北部の日本海側の但馬地方(豊岡市、養父市、朝来市、香美町、新温泉町)は雲海で有名な竹田城や城崎温泉、スキー場など兵庫県屈指の観光地区です。
その但馬地方はコシヒカリの産地で、但馬各地で栽培・収穫されています。
そしておそらくコウノトリと但馬産コシヒカリ米を掛け合わせて、銘柄の幸鸛舞(こうのとりまい)としているのでしょう。
ちなみにコウノトリは1971年、野生最後の1羽が豊岡市内で保護されましたが死亡し、日本国内の野生コウノトリが絶滅しましたが、1985年ロシア(旧ソビエト連邦)ハバロフスク地方から野生の幼鳥6羽を受贈し、繁殖に成功。
現在は豊岡市をはじめ、その他の地域でコウノトリの姿を見ることができるまでになりました。
タイ米の泡盛と飲み比べ
原料に黒麹菌とタイ米を使用する泡盛は濃厚で香りと甘みが焼酎より強い為、焼酎よりクセがある印象を持つ人も多いでしょう。
コシヒカリを使用した幸鸛舞は泡盛のそれとは異なって、焼酎に近く、泡盛が苦手な方でも飲みやすいと思います。
筆者が住んでいた沖縄県読谷村の泡盛・残波と飲み比べをしましたが、幸鸛舞は本土の焼酎に近い印象を持ちました。
泡盛と焼酎の違い
泡盛と焼酎の違いに麹菌があります。
泡盛は黒麹、焼酎は白麹を使用が一般的ですが、沖縄のヘリオス酒造の紅一粋や薩摩酒造の薩摩白波など黒麴仕込みの焼酎はあります。
しかもタイ米
なので一概にタイ米と麹菌だけで泡盛と焼酎を区別することはできませんが、仕込みは明らかに異なります。
焼酎は泡盛と異なって、二次仕込みで製造されます。
なので、麹菌と原料だけでなく、仕込みも含めて泡盛と焼酎に分かれるのでしょう。
また酒蔵見学すると分かりますが、焼酎や日本酒の酒蔵と泡盛の酒蔵は明らかに違います。
泡盛の酒蔵は黒いです。
黒麹菌の胞子が飛んでるからね
まとめ・感想
「タイ米以外の泡盛が存在すること」、「本土では泡盛の認知度が低い」ことに驚きましたが、泡盛の良さを感じたお酒でした。
また沖縄ではなく、兵庫県豊岡市で新たな泡盛との出会いも楽しい出来事でした。
豊岡市で泡盛やオリオンビールを購入するなら、酒屋・森垣に品が揃っています。
おわり
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