2022年5月27日からスタートしたリゾートバイト生活。
11ヶ所目の勤務先だった香川県・琴平温泉での仕事も、ひと区切りつきました
現地生活の中で筆者にとって印象深かった出来事のひとつは、今年で38回目を迎えた「四国こんぴら歌舞伎大芝居」の観劇。
機会があれば、また観に行きたいと思えるくらい、素敵な舞台でした。

次の勤務地は、沖縄県・宮古島。
今回は派遣会社を通さず、アクティビティショップでの直接契約で、期間は10月末までの予定です。
この仕事が終わった後、再び派遣会社を通じたリゾートバイトを再開予定。
筆者は現在、派遣会社3社(リゾートバイトダイブ、リゾートバイト.net、リゾートバイト.com)に登録しています。
この記事では、琴平温泉での暮らしをふり返りつつ、宮古島勤務までの流れをご紹介します。
琴平温泉でのリゾートバイトの感想
香川県 琴平温泉 | |
業務内容 | 館内全般業務(時給1,200円) |
会社全体の雰囲気 | 80点 |
仕事環境 | 50点 |
職場の人間関係① 社員、地元パートアルバイト | 60点 |
職場の人間関係② 派遣バイト | 派遣は筆者のみ |
住居環境 | 95点 客室寮・施設温泉利用可 |
生活環境 | 95点 |
満足度(公私ともに) | 60点 |
リピート意向 | 40% |
会社全体の雰囲気 80点
会社全体の雰囲気は、おおむね80点。
人当たりの良いスタッフが多く、全体的に穏やかで働きやすい環境でした。
仕事環境 50点
筆者にとって、今回の仕事環境は、お世辞にも良いとは言えず、「普通」よりも下に感じました。
業務内容や日々のオペレーションに対し、明らかに人手が足りていませんでした。
そのため単発バイトのアプリ等で募集をかけることもありましたが、人が集まらなかった場合の代替措置がほとんど取られないという、やや無責任な体制に疑問を覚えました。
本来、シフトを組んだ側が不測の事態に備える責任を持つべきだと筆者は考えていますが、現場ではその体制が機能していないように感じられました。
また筆者が配属されたレストラン部門は、特に業務負荷が高く、日本人のレギュラースタッフがほとんどいない構成でした。
結果として外国人スタッフ中心で運営されており、「定着しやすさ」ではなく、「辞めにくさ」に依存した人員体制のようにも見えました。
新入社員の中には、早朝勤務に対応できず別部署へ異動したケースもありましたし、わずか数ヶ月の間に複数の新人が退職したという話も耳にしました。
詳細な退職理由は分かりませんが、業務の厳しさや勤務環境が一因だったのではないかと感じています。
さらに問題だったのが、シフト発表が極端に遅く、休みが分からない状態が続いたことです。
この点が理由で退職した社員もいたとのことで、組織運営の根本的な見直しが必要ではないかと思わされました。
周囲の人間関係には恵まれていた一方で、組織としての対応力や管理体制には疑問が多く、総じて“ブラック寄り”の職場だったというのが筆者の正直な印象です。
職場の人間関係①
社員、地元パートアルバイト 60点
社員の多くは、感じの良い人が多く、筆者の職場であるレストランの地元のパートなどで来ている人たちも、全員感じの良い人でした。
ただ、それでもやはり、筆者が気になったのは「調理場の人たちの態度」です。
これは今回に限った話ではなく、これまで筆者が勤務してきた施設でも、ほぼ例外なく感じてきたことです。
今回も、数名ではありますが、とにかく調理人には横柄で、他部署や派遣スタッフに対して偉そうな態度を取る人が目立ちます。
筆者としては、「この業界、今や素泊まりや朝食のみのプランに軸足が移りつつあり、1泊2食付きは減少傾向にある。
つまり、旅館の調理部門を必要とする職場自体が減っていく可能性もあるのに、なぜそのような振る舞いができるのか」と疑問に思わずにはいられません。

また、部屋食専門のご年配の女性、いわゆる“お姉さん”についても、筆者は扱いづらさを感じました。
この人は過去にもスタッフとのトラブルがあったようで、実際にこの方が原因で辞めていった人もいたそうです。
昔に比べれば丸くなったとは聞いていますが、それでも筆者としては、このような人物を残したまま若手が辞めていく現状に納得がいきません。
もともと人が集まりにくい業界なのに、なぜこうした人材配置が続いているのか、理解に苦しみます。
職場の人間関係②
派遣バイト
派遣バイトは入替で筆者のみでした。
住居環境 95点
筆者が滞在していたのは、元客室を活用した館内寮でした。
部屋は和室10畳と広く、バス・トイレはセパレート式で、トイレにはウォシュレットも完備。
さらに施設の温泉も利用できたため、住居環境としては非常に快適で、総じて満足度は高かったです。
ただし、いくつか不便に感じる点もありました。
ひとつは、冷蔵庫がビジネスホテルによくある小型タイプで、容量が限られていたこと。
また、電子レンジが部屋内はもちろん、建物全体にも設置されておらず、食事を温める手段がありませんでした。
加えて、ケトルやポットも備え付けがなく、お湯を沸かすことができない点もやや不便でした。
こうした点はあったものの、トータルで見ればとても快適に過ごせた住環境だったと感じています。
生活環境:95点
車で10分圏内で、スーパーや飲食店が数多くあり、とても便利な生活環境でした。
香川県なので、うどん屋さんが目につきましたね。


筆者にとって満足度は60点
今回のリゾートバイトにおける筆者の満足度は、おおよそ60点といったところです。
リピート意向で言えば、感覚的には40%ほどでしょうか。
職場の仲間には恵まれていましたが、調理場のスタッフや部屋食担当の年配女性(いわゆる“お姉さん”)とも日常的に関わる必要があり、その点が減点要素となりました。
また、会社・組織としての対応力や管理体制にも疑問を感じる場面が多く、そうした点もリピートの意欲を下げた要因です。
次は沖縄県宮古島
次の勤務地は、沖縄県・宮古島にあるアクティビティショップです。
今回は派遣会社を通さず、過去のご縁から直接契約という形で、2025年10月末までの予定。
筆者はダイビングでたびたび宮古島を訪れており、サラリーマン時代には「住んでいるの?」と聞かれるほど通っていたお気に入りの島です。
そのため、今回のオファーには即決で応じました。

まとめ・感想
……というわけで、香川県・琴平温泉でのリゾートバイトが終了し、次は沖縄県・宮古島へ向かうことにしました。
これで、約3年間続けてきた派遣会社経由のリゾートバイトも一旦区切り。
さまざまな土地を巡って働く中で、筆者が特に強く感じたのは、「複数施設を持つような大規模な職場では、経営層や間接部門と現場の感覚に大きなズレがある」という点でした。
筆者はサラリーマン時代、自部門で人員削減を行う際には、業務の棚卸しを行い、毎日行うべきこと・月1回で良いこと・削減・機械化の可否などを精査して対応していました。
ところが宿泊業界では、「人は減らすが業務はそのまま」というパターンが少なくありません。
ひどいケースでは、むしろ人員を減らした後に「お客さまのためにこうしてほしい」と新たな業務を増やす施設もありました。
もちろん、サービス業においてお客様を大事にすることは大前提。
しかし同時に、従業員を大切にする視点がなければ、組織は長続きしません。
今は、筆者のような人口の多い世代がまだ現場で働いていますが、10〜15年後には大半が引退を迎えるでしょう。
そのときの人手をどう確保するのか。課題はすぐそこに迫っています。
40代で経営を担う方々にとっては、今はなんとか回っているかもしれません。
けれどその先を見据えた現場改善がなければ、本当に困るのはこれからです。
実際、すでに人手不足を理由とした倒産も発生しています。
たとえば、バイキング形式であれば、料理をあらかじめ並べておけるぶん、動きの負担はやや抑えられます。
実際に筆者も経験がありますが、それでも人手が足りない状態が続けば、日を追うごとに無理が出てくるものです。
一方で、コース料理や懐石料理のように、タイミングを見て一品ずつ出すスタイルは、現場の負担が非常に大きくなります。
現在のところ、こうした提供は基本的にすべてスタッフが人の手で行っており、配膳のタイミング管理や運び分けなどに相当な労力がかかります。
「じゃあ、ロボットで配膳すればいいのでは?」という考えも浮かびますが、現実的には難しいでしょう。
ファミレスのような安価な業態であれば、ある程度成立するかもしれませんが、旅館業界で求められるサービスの質や演出には、まだまだ対応しきれないと感じます。
つまり、今のオペレーションを維持する限り、人手はどうしても必要です。
そして人手に頼るのであれば、その人たちが安心して働ける環境を整えることが、今後の経営にとって欠かせない視点ではないでしょうか。
経営者の方々には、「今」だけでなく「将来」にも目を向け、現場の声に耳を傾けてほしいと切に願います。
あくまでも筆者の感想ですが、たぶん無理でしょう。
今も見れてないんだからw
おわり
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