沖縄の食文化には医食同源が根強く残っていると言われています。
医食同源とは生命を養い健康を保つのも、病気を治療するのも、日常の食事であり、源は同じだという考えのことで、薬食同源とも言われています。
その事から、沖縄県は日本屈指の長寿県になったのかもしれませんね。
あひる汁
あひるを使った料理と言えば、中華料理では目にしますが、内地では馴染みの薄い感じがします。
しかし、沖縄ではかなり身近な食材です。
沖縄では喘息の特効薬、風邪に効くとして、また他に貧血やむくみなどにも効能があるとも言われています。
沖縄でのあひるの食べ方は焼くではなく、汁物にして食べます。
あひる汁を食べてみよう
こちらは沖縄市のアヒル亭と言う食堂のあひる汁定食です。
アヒル汁が大と小があり、比較的ボリュームが多い沖縄なので小を注文しましたが、小と言う感じがしませんね(笑)
食堂のおばぁに「赤飯?」と聞くと「赤飯でなく黒米」とのことでした。
あひる汁。
沖縄の○○汁の具材は主役の肉以外は、いつも大根、人参、結び昆布ですね。
入っている薬草は匂いからフーチバ(よもぎ)と思いましたが、おばぁに確認しなかったので想像ですが、姿かたち、食感から「長命草」という、沖縄でよく獲れるセリ科の植物だと思います。
味は鶏とは遠く、合鴨に近いです。
食感は鶏に比べ、強めの歯ごたえがあります。
色合いも鶏ではなく、合鴨に近いですね。
ただ色のイメージと違って、あっさりしています。
おばぁの話を聞くと、スープは味噌は使わず塩少々で、煮込むだけと言ってました。
それだけで濃いめの味がでているので、それがあひる肉の特徴なのかもしれませんね。
アヒル亭
アヒル亭は沖縄市の大きなライブハウス・ミュージックタウン音市場の近くにあります。
通りすがりの観光客が入りそうもない店構えですが、これが「沖縄のザ・食堂」です。
こう言う食堂にためらわず入っていくと、地元感あふれる沖縄の味に接することが、出来ると思います。
メニューには沖縄汁物が並んでいます。
個人的には、そそるものを感じます
アヒル亭は夜10時ぐらいまで営業しているそうで、夜も定食メニューを頂くことができます。
やぎ汁やてびち汁と違って、あひる汁は臭みがなく、クセがないので、食べやすく、一味違う沖縄料理を食べたい時に、いかがでしょうか?
お勧めの一品だと思います。
おわり
アヒル亭
〒904-0014
沖縄市仲宗根5-3
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