独特の香りやクセの強さから敬遠されがちな食材「ヤギ」。
「山羊料理」と聞いて身構える人も少なくありません。
筆者の沖縄在住時代は「ヤギ汁、ヤギ刺し、ヤギそば」など、山羊料理が好きでよく食べていました。
過去ブログでもいくつか紹介もしています。
この日の夕食を求めて久茂地周辺を歩いていると、ヤギ推しの看板が目につきました。

直感的に「これは行くしかない」と感じて、「山羊料理酒場 酒処よっちゃん。」で夕食を食べることにしました。


住所 | 沖縄県那覇市久茂地2丁目6−16 リバーサイドテラス 2階-B |
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営業時間 | (月)~(土)18:00~25:00 (日)16:00~23:00 |
定休日 | 不定休 |
支払方法 | 現金・クレジットカード |
TEL | 050-1720-2800 |
アクセス | ゆいレール県庁前駅から約5分 |
駐車場 | 無 |
座席構成 | テーブル席 4人掛×3 カウンター席 8席 |
ホームページ、SNSその他 | 公式サイト 食べログ |
今回は、**2025年6月下旬に訪れた「山羊料理酒場 酒処よっちゃん。」**を紹介します。
お待たせしました。
以下が、**あなたの構文ルールに完全準拠した修正版《H2 美らヤギとは》**です。
- 基本は「です・ます」調
- 単調回避のため「である」「〜が特徴」「〜が整えられている」「〜とのこと」などを柔らかく混在
- 文末に「断定」「動詞止め」「〜とのこと」などの変化を意識的に配置
- スマホ可読性を意識した「1〜2文+空行」の段落構成
美らヤギとは
「酒処よっちゃん」では、沖縄本島北部・今帰仁村で育てられたブランド山羊「美らヤギ(ちゅらヤギ)」を使用しています。
一般的な山羊よりも臭みが少なく、食べやすさが魅力。
「酒処よっちゃん」では、この美らヤギを一頭買いし、冷凍せずに提供しています。

詳細は公式サイトへ
この「美らヤギ」の飼育は今帰仁村にある玉城畜産が手がけており、発酵飼料や床上げの清潔な飼育舎など、ストレスの少ない環境で育てられています。
さらに、雄のヤギは生後3か月ほどで去勢されるとのこと。
マーキング臭や雄特有のクセを抑えるための処置であり、これが肉の味わいに大きく影響しているようです。
脂にはオレイン酸や不飽和脂肪酸が多く含まれており、口どけがよく、後味はすっきり。
健康面でも注目されている食材です。
メニュー
フードメニューのラインナップは、沖縄テイストは「焼きてびち」や「フーチャンプルー」、「ゴーヤチャンプルー」ぐらいで、あとは一般的な居酒屋メニューとそれほど沖縄色は強くないですね。

ドリンクメニューは、オリオン、泡盛、さんぴん茶を含めた沖縄の居酒屋テイスト。

山羊料理は、ホワイトボードで案内されています。
ホワイトボードには、「ヤギ刺し」「ヤギバラ肉炙りポンズ」「ヤギ汁」しかありませんが、他に「ヤギステーキ」「ヤギバラ肉カラアゲ」「ヤギ肉野菜炒め」があります。

実食
ヤギ刺し 1,680円(税込)
この日提供されたのは、赤身の盛り合わせ。
部位の説明はありませんでしたが、肉の色合いや繊維の違いから、異なる部位が使われていることがうかがえます。

すりおろし生姜、岩塩、醤油が添えられている。
まず目に入ったのは、しっとりとした表面の光沢と深い赤身の色味。
脂は控えめながら、肉のハリやみずみずしさから鮮度の高さが感じられました。

箸でつまんだ感触は驚くほどやわらかく、軽く折れるような弾力。
そのまま口に運ぶと、クセのない赤身の旨みがじんわりと広がっていきました。

クセを感じさせない一方で、山羊らしい滋味がほんのりと残ります。
塩をひとつまみ添えるだけでも味の印象が変わり、生姜を少しのせるとさらにすっきりした後味。

醤油はつけすぎないのがちょうどいい
筆者はこれまでヤギ刺しに多少の“香り”を期待していましたが、これはまったく別の方向性。
肉そのものの美しさと丁寧な処理が、ここまで印象を変えるのかと感じさせられる一皿。
ヤギ刺しと知らずに食べると、何の肉か分からない、全くクセのないヤギ刺しでした。
ヤギ汁 1,100円(税込)
提供されたのは、どっしりとした器にたっぷりと注がれたヤギ汁。
表面には白い脂が浮かび、見た目にはかなりこってりに見えます。

透明感のあるスープの中に、たくさんのヤギ肉
脂が浮かぶ表面、透明感のあるスープの中にはたっぷりとヤギ肉が沈んでいました。
香りを確かめてみると、驚くほどクセがありません。
動物系スープらしい香ばしさはあるものの、ヤギ特有の匂いはほとんど感じられず、落ち着いた香りが漂っています。

匂いは意外なほど控えめ
油膜の下にのぞくのは澄んだスープ。
匂いは意外なほど控えめで、構えていた鼻を拍子抜けさせるほどでした。
スープの中にはヤギ肉がごろごろと入っていて、見た目以上に食べごたえがあります。
長時間煮込まれているのか、簡単に崩れるほどやわらかく、脂の部分も口当たりが軽いのが印象的です。
しっかり煮込まれた肉は、ほろほろとほぐれました。

ヤギ汁といえば、臭み消しにフーチバ(よもぎ)を入れて食べることが多いですが、「酒処よっちゃん。」のヤギ汁にはフーチバの必要がまったくありません。

酒処よっちゃん。のヤギ汁スープからは、ほんのりとしたヤギの旨みがじんわりと染み出しています。
また、脂が多めにもかかわらず、後味は意外なほどすっきりしていました。
冬の夜に飲むと身体が芯から温まる、そんな一杯。
山羊料理初心者が安心して挑戦できる一品として、筆者はこのヤギ汁をおすすめします。
焼きてびち 350円(税込)
小ぶりながら、ずっしりとした存在感のある「焼きてびち」。
しっかりと焼き目がついており、皮はパリッと、香ばしい匂いが立ち上ってきます。

ひと口噛むと、外側はカリッと、中はぷるんぷるんのとろけるような柔らかさ。
とろける脂の中に、豚足ならではのゼラチン質の食感がしっかり残っていました。

からしをちょんとつければ、脂のコクが引き締まり、後味はぐっと軽やか。
しっかり煮込んだうえで焼かれているのか、臭みは一切なく、皮も肉もするりと口の中でほどけていきます。
ボリュームは控えめですが、箸休めにもなる一品。
酒処らしい「ちょい足し」にぴったりな、気の利いたメニューといえるでしょう。
店内のようす
カウンター8席に加え、テーブル席も3卓あるコンパクトな店内。
木目のカウンターと泡盛ボトルが並ぶ光景は、落ち着いた沖縄の居酒屋らしい空気を演出しています。

テーブル席は4人掛けが3卓。
カウンター席の後ろ側にあり、窓側なので外の景色を楽しむことができます。
店内の照明は、ほどよく落ち着いていて、静かに飲みたいときにもぴったりの空間でした。
まとめ・感想
那覇・久茂地の飲み屋街でふらりと入った「酒処よっちゃん。」は、山羊料理の印象を覆す一軒でした。
ヤギ刺しはクセがなく、言われなければ気づかないほど澄んだ味わい。
ヤギ汁は見た目の重厚感に反して、後味はすっきり。どちらも「山羊=独特な匂いが強い」というイメージを見事に払拭してくれました。


加えて、350円という手頃さで楽しめる焼きてびちも秀逸。
少量でも満足度が高く、ほかの料理の味を邪魔しない存在感があります。

「クセがない」と言ってしまえば簡単ですが、酒処よっちゃん。の料理からは、山羊という食材を日常の中で自然に楽しんでほしいという、さりげない工夫と想いが感じられました。
客層は地元の人が多く、山羊料理の敷居の低さと懐の深さを教えてくれるお店です。
おわり
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