香川県高松市の奥座敷、塩江温泉郷。
塩江温泉郷の中でも、渓谷沿いに静かにたたずむ温泉宿が「新樺川観光ホテル」です。

渓谷沿いに建つ「新樺川観光ホテル」は、静かな自然に包まれた温泉宿です。
今回筆者は、鳥の声と川のせせらぎが響くこの地で、のんびりと一泊を過ごしてきました。

住所 | 香川県高松市塩江町安原上東1-6 |
---|---|
TEL | 087-893-1200 |
アクセス | 高松中央IC、脇町IC、高松西ICより約30分 高松空港から約20分 JR高松駅路線バスより約70分⇒終点塩江下車。 塩江バス停より送迎可(要事前連絡) |
駐車場 | あり 100台 |
ホームページ、SNSその他 | 公式サイト じゃらんネット 楽天トラベル |
筆者が宿泊したのは洋室のツインルーム。
窓からは木々の緑と清流を望め、日常の喧騒から離れた穏やかな時間が流れていました。
今回、筆者が2025年4月下旬にじゃらんネットの1泊2食付き9,900円のプランで宿泊した「新樺川観光ホテル」を紹介します。

記事の内容は当時の情報のため、現在とは異なる場合があります。
客室
筆者が宿泊したのは、洋室のツインルーム。
ベッドが2台に、ソファベッドも備わったゆったりとした間取りです。


カーテンを開けると、大きな窓の向こうには渓谷の緑が広がり、ベランダに出れば川のせせらぎがほんのりと耳に届きます。
自然に包まれるようなこの眺めは、都会の喧騒を忘れさせてくれるには十分でした。


室内には、テレビや電気ポット、湯のみと急須のお茶セットが用意されており、テーブルの上には2種類のお菓子が。
ひとつは「梅なし梅」、もうひとつは前米クッキー「鈴の音紀行」。
どちらもあっさり系で、ほっとひと息つける味わいでした。


クローゼットには浴衣と帯、フェイスタオル・バスタオルに加えて、カミソリ・歯ブラシ・ヘアブラシ・シャワーキャップなどのアメニティもひと通り揃っていました。


ユニットバスは、やや年季の入った設備ではあるものの清掃は行き届いており、洗面台の隣にウォシュレット付きトイレが設置されています。
新樺川観光ホテルでは、客室内のバスにもすべて温泉が引かれており、24時間いつでも楽しむことができます。


筆者が全客室が温泉の宿泊施設に宿泊するのは、和歌山県みなべ町朝日楼に続いて2軒目。


設備に派手さはないものの、ゆっくりと静かな夜を過ごすには十分な環境が整っていました。
食事
夕食
夕食は1Fの「レストラン橘」で頂きます。


今回のプランの夕食は懐石料理で、膳が配膳された状態でした。
膳には、小鉢・煮物・刺身・天ぷら・ごはん・味噌汁・香の物などが整然と並び、見た目にも品数の多さが感じられます。


煮物は鶏肉と根菜をやさしく炊いたもの。
天ぷらは海老のほか、ししとうやかぼちゃも添えられ、衣が軽く香ばしさも残っていました。
刺身はブリ、イカ、サーモンの三種盛り。
小鉢には茶わん蒸しや豆腐が並び、ごはん・味噌汁・香の物も最初から揃っています。
全体にやさしい味わいで統一された、静かな夕食時間でした。
この懐石料理には、やはり日本酒がほしくなるもの。
琴平の酒蔵・金陵の「淡麗辛口」おともに、舌鼓をうちました。


朝食
朝食も夕食と同じく、1Fの「レストラン橘」でいただきます。
和朝食のスタイルで、どの料理も主張しすぎない味つけで、朝の胃にもやさしく染みわたる印象でした。


陶板皿には、焼き鯖・オムレツ風の卵焼き・ソーセージ。
温かいおかずがひと皿にまとまっていて、朝からしっかり満足感があります。
そのほかにも、ひじき・ポテトサラダ・揚げ出し豆腐がそれぞれ小さな器に盛りつけられており、味や食感のバランスも良好でした。
また野菜サラダは量が多く、ヘルシーさを感じます。
カマで温めるタイプのみそ汁は、具だくさんの白みそで、優しい味が胃に染みましたね。


館内
チェックイン・チェックアウトを行うフロントは、1階の正面奥にあります。
広々としたロビーには、ソファや観葉植物が配置され、到着後や出発前に少し腰を下ろすのにちょうどよい空間です。


チェックイン時にコーヒーサービス券が貰えます。
フロント正面にはコーヒーコーナーがあり、スタッフの方が一杯ずつ淹れてくれます。
チェックイン時にサービス券がもらえ、テイクアウトも可能。筆者はチェックアウト時に受け取り、車の中でゆっくり楽しみました。


新樺川観光ホテルでは、日帰り入浴(500円・税込)も利用できます。
無料休憩室も備えられており、湯上がりや待ち時間にくつろげるのが嬉しいところです。
室内にはソファやマッサージチェアが置かれ、ちょっとした仮眠にもぴったり。
筆者も5月下旬に日帰りで立ち寄り、30分ほど横になって、しっかりと身体を休めました。


まとめ・感想
新樺川観光ホテルは、渓谷の自然に囲まれた静かな環境で、喧騒を離れて過ごしたい方にぴったりの温泉宿。
1986年から営業開始と年季の入った古い建物ですが、掃除は行き届いており、問題はまったくありません。
客室から望む緑の景色、清流の音──派手さはないものの、心身ともにほどけていくような落ち着いた滞在となりました。
大浴場にはサウナがあり、小さいながらも露天風呂もあります。
また全客室のお湯が温泉なので、大浴場が苦手な方もユニットバスですが、温泉を楽しむことができます。
食事は品数豊富な和懐石と、朝の身体にやさしい和定食。
決して豪華ではないものの、どれも丁寧に作られていて、地元のお酒とも好相性です。
また日帰り入浴や無料休憩室といったサービスも整っており、ふらりと立ち寄っても、しっかりと癒やされる一軒だと感じました。
静かに過ごしたい日には、ぜひ思い出してほしい温泉宿です。
おわり
コメント