JR丸亀駅から徒歩約10分、黄色いのれんが目を引く「つるや食堂」。
中華そば、寿し、うどん──並んで揺れる文字に「え、寿し?」と足を止めたのが最初のきっかけでした。

住所 | 香川県丸亀市大手町3-9-5 |
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営業時間 | 9:00か9:30頃~17:00 |
定休日 | 土日祝月 |
支払方法 | 現金 |
TEL | 0877-22-5741 |
アクセス | JR丸亀駅から徒歩約10分 |
駐車場 | お店の裏側に2台分無あり(筆者未確認情報) |
座席構成 | テーブル席 |
ホームページ、SNSその他 | 食べログ ホットペッパーグルメ |
実はこの店、前日に丸亀城を訪れた際、駐車場から歩く途中に見かけて気になっていた場所。
宿泊していたホテルをチェックアウトしたあと、ブランチがてら立ち寄ってみることにしました。
今回は、2025年5月初旬に訪れた「つるや食堂」のようすを紹介します。
メニュー
店内に掲示されたメニュー表の「うどん・中華そば・寿し」──いずれも手頃な価格で、どれを選んでも懐にやさしいラインナップ。
中でも「中華そば(小)」は450円(税込)と、今どきではなかなか見かけない価格設定です。

セルフで取り出せるすし(ばら/きつね)やおにぎりがずらりと並びます。


おでんは、すじ肉130円(税込)、その他は100円(税込)とお手頃価格。

おでんもセルフ形式で好みのものを自由に選べるようになっており、すし・おにぎり・おでんは事前申告不要で手に取れるスタイルです。

実食
中華そば小 450円(税込)
筆者が注文したのは「中華そば(小)」。
価格は450円(税込)と控えめですが、器を受け取った瞬間、その“しっかり感”に少し驚かされました。
具材は煮込んだお肉、ネギ、メンマといったラインナップ。

麺は中太ストレートで、どこか懐かしさを覚えるやわらかめの食感。

スープはあっさりタイプで、すっきりと飲み干せる醤油ベース。

「小」とありますが、量的には他店の並サイズに相当するほどで、一品でもしっかり満足感が得られる内容でした。
きつね寿し 250円(税込)
ご飯ものとして、セルフコーナーの棚から「きつねずし」(250円税込)を一皿選びました。

つるやのきつね寿しは、一皿に大き目のサイズが2個。

ほんのり甘い味つけの油揚げの中は、バラ寿しが詰められています。

この「きつねずし」という呼び名は、おそらく甘辛く煮た揚げ=“きつね”にちなんだものと思われます。
呼び方ひとつとっても、その土地の言葉や文化が垣間見えるのが面白いところです。
おでんや中華そばと一緒に食べても重くならず、副菜としても主役としても成立する一品でした。

おでん 1個100円(税込)
入口を入ってすぐ左手、おでん鍋にはこんにゃく・豆腐・ちくわなどが並び、どれも1個100円(税込)で提供されています。
セルフ形式なので、自分で好みの具材を取ってトレイに乗せるスタイルです。

この日は、こんにゃく・ちくわ・とうふの3種類を選びました。


食べかたはおでん鍋の横に味噌だれが置いてあり、それをおでんに掛けて食べます。

味噌だれは濃くも薄くもなく、ほど良い濃さで、どのおでんにも合う味付けで家庭的でやさしい味わい。
見た目こそ控えめながら、“町の食堂で食べるおでん”として理想的な仕上がりでした。
店内・卓上装備
店内は4人掛けのテーブル席が数卓並ぶ、シンプルな造り。
飾り気はなく、清掃が行き届いた昔ながらの食堂といった雰囲気です。

テーブルの上には、割り箸・ようじ・醤油・七味・コショウ・しょうがなどが整然と並び、必要なものは一通りそろっています。

水とお茶はセルフで、おでんの横においてあります。

特別な装飾はないものの、どこか落ち着く雰囲気があり、地元の常連さんに長く愛されてきたことが感じられる空間でした。
まとめ・感想
筆者がこの日いただいたのは、中華そば、おでん3種、きつね寿しの計3品。
合計で1,000円というお手頃価格ながら、それぞれに丁寧さが感じられ、食べ終えたあとはしっかりと満足感がありましたね。
つるや食堂は丸亀駅から徒歩圏内にあり、観光の合間やホテルのチェックアウト後に立ち寄る食事処としてもちょうどよい立地です。
注文の一部はセルフ形式になっていて、筆者も自分のペースでおでんやすしを選ぶことができました。
どの料理も、食べきりやすいサイズ感とやさしい味つけで、「ちょっと食べたい」という気持ちにぴったりと寄り添ってくれます。
昭和の空気が残る町の食堂で、静かにお腹と心を満たす──つるや食堂で過ごしたひとときは、そんな穏やかな時間でした。
丸亀を訪れた際には、のれんの文字を目印に、ぜひ一度立ち寄ってみてくださいね。
おわり
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