三輪山は酒の神である大国主命が祀られている大神神社のご神体で、大神神社は酒の神様として全国の酒造業者の信仰を集めています。
その為、奈良県櫻井市三輪は、数ある日本酒造り発祥の地の一つとして知られています。
その三輪山の麓にある今西酒造は、1660年創業の老舗酒蔵です。
今西酒造の仕込み水は大神神社ご神体三輪山の伏流水。
その三輪山の伏流水で醸される今西酒造代表銘柄「三諸杉」は、奈良を代表する日本酒です。
今回は2023年11月中旬に訪れた「今西酒造」と銘酒「三諸杉」を紹介します。
では、一杯飲んでみよう
特別純米酒辛口・三諸杉「切辛」720ml 1,760円(税込)
醸造アルコールを使用した吟醸酒や本醸造酒よりも、コクのある米そのもの味わいの純米酒が好みの筆者。
今回は数ある三諸杉の中から「特別純米酒・切辛(せっかち)」を選びました。
切辛の名前の由来は、「切れがあって辛口」とそのまんまwww
お店の方に確認すると、「辛口と言っても他の三諸杉より辛口と言うだけであって、一般的で言う辛口ではない」そうです。
そして特に「切れは良い」と推してました。
ちなみに仕込み水は軟水です。
香りは、米の旨味や甘味を感じる濃厚でふくよかな香り。
飲んでみると、クセも少なく、スッキリとした切れ。
お店の方がい言った通り、辛口と言うほど辛口でなく、飲みやすい純米酒でした。
ポップでは「軽やかな口当たりの中に純米らしい米の旨み、透明感のある辛さの余韻が楽しめる純米酒」と謳っています。
実は、切辛の他に候補として菩提酛と言う純米酒があり、思案中にお店の方の推しが決定打で切辛を選んだのですが、菩提酛も捨てがたったのですね。
だだ支払いが現金のみだった為、持ち合わせの関係上、今回は切辛のみとしました。
最近、現金持ち歩いてなかったからwww
今回見送った菩薩酛のポップによると、室町時代の復元酒。
室町幕府初代将軍・足利尊氏、三代目・義光、八代目・義政、十五代・義昭の誰かが飲んだかもしれないと思うと、なんか夢と言うか歴史を感じます。
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酒の聖地 三輪
大神神社のご祭神・大物主大神は酒の神であり、三輪山の神語りなどから、今西酒造のある奈良県桜井市三輪は「酒の聖地」とよばれています。
大物主大神を厚く敬った崇神天皇は神に捧げる御酒を造るために、高橋邑の活日(いくひ)を掌酒(さかひと)に任じました。
活日は酒造りの杜氏の祖先にあたります。
そして活日は一夜にして美酒を醸したと伝わります。
引用元:大神神社公式HPより
正直少しわかりづらい説明なので(笑)、いろいろと調べてみるとこういう事のようです。
日本書紀によると、第十代崇神天皇の時代に国中に疫病が流行し、天皇は苦悩していました。
ある夜、天皇は夢の中で大物主大神から「天皇の子孫である大田田根子(おおたたねこ)を祭主にし、酒を奉納しなさい」というお告げを受けました。天皇は、杜氏の高橋活日命を呼び、一夜で酒造りを行い、神酒を奉納しました。
この神酒のおかげで、疫病は収まったと伝えられています。
このことから、活日命は酒造りの神様として崇められ、杜氏の祖先神として酒造関係者から信仰を集めています。
杜氏の祖先神・高橋邑の活日をご祭神とした活日神社が、大神神社の摂社としてあります。
杜氏の祖先神が祀られていることから、全国の杜氏や多く日本酒ファンが参拝に訪れています。
まとめ・感想
っという感じで、今西酒造・特別純米酒辛口・三諸杉「切辛」を吞みました。
切辛は、キレがあり、ほどよい辛口で飲みやすい純米酒でした。
また仕込み水が、酒の神様・大国主大神が祀られている大神神社のご神体・三輪山の伏流水というところに、魅力も感じます。
大神神社へ参拝したおりには、今西酒造の日本酒をもとめられることをお勧めします。
ただ酒の聖地と呼ばれる三輪ですが、三輪の酒蔵は今西酒造しかないのが、ちょっと残念ですけどね。
おわり
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