和歌山県・串本でリゾートバイトをしていたある日、休みを利用して「落合博満野球記念館」を訪れました。

落合博満氏といえば、史上唯一の三冠王3回達成という偉業を成し遂げた名選手。
さらに、監督としても中日ドラゴンズをリーグ優勝4回、日本一1回に導いた名将です。
落合博満野球記念館では、落合氏の現役時代のバットやユニフォーム、数々のトロフィーが展示されており、球史に残る偉大な記録を間近に感じることができます。
そして、年末年始には特別な機会があります。
なんと落合氏本人が在館し、記念館内で購入したグッズ(色紙や書籍など)に直筆サインをしてもらえるのです。

筆者もこの機会を逃すまいと、記念館の売店で落合氏の著書『決断=実行』を購入し、サインをいただきました。
読んでみると、ただの野球本ではなく、決断力や組織運営に関する鋭い視点が詰まった一冊でした。
会社員として20年間働いてきた経験を振り返ると、この本に書かれている内容はビジネスの世界でも十分通用するものだと感じました。
今回の記事では、2025年1月に訪問した落合博満野球記念館の見どころと、その際に購入した書籍『決断=実行』の感想を紹介していきます。
落合博満野球記念館の館内紹介
落合博満野球記念館内は撮影禁止。
ただ落合氏の公式YouTubeチャンネル「落合博満俺流チャンネル」で、落合氏本人が館内説明をする動画があります。
落合氏の現役時代のユニフォームやバット、グローブなどの展示物があり、数々のトロフィーが並ぶ展示は圧巻で、その偉業の大きさを実感できます。
また落合氏と関わりのあった選手や、当時の野球界に関する展示も一部あります。
筆者が懐かしいと感じたのは、球場の写真。
筆者が野球観戦し今は無い球場の写真を見ると、当時を思い出しますね。
そして今回最大の目的は「落合博満氏本人に会う」です。
Xで在館日程を確認し行き、念願の落合氏に会うことができました。
YouTubeで紹介があった写真が唯一OKな場所。

色紙や書籍を購入して、直筆サインも貰えます。
筆者は落合氏著書『決断=実行』を購入し、もちろんサインをいただきました。

筆者がアスリートの著書を購入したのは、過去に1度だけです。
それは落合博満氏が3度目の三冠王を取り、オフに中日に1:4でトレードした86年の終わり頃か87年初め頃に発売された「何と言われようと俺流さ」です。
「その本以来2冊目の購入です。」と落合氏に伝え「またそれは古い本ですね。」と返事が。
もっと会話をしたかったのですが、次の人もいることでこれが限界でしたw
また、直筆サインにはルールがあります。

館内はシンプルながらも見応えがあり、充実した時間を過ごすことができましたね。
入館料は2,000円(税込)、開館日は金土日祝のみですので、くれぐれも注意してください。


書籍『決断=実行』の紹介
『決断=実行』は、落合博満氏がこれまでの野球人生を通じて培ってきた哲学や決断力について語った一冊。

ネタバレを避けるため詳細は省きますが、非常に読みごたえのある一冊でした。
落合氏は「シンプルに考える、好奇心を持つ、深く探求、人の話を聞く、基本を繰り返す」など、難しい理論を持ち出すのではなく、基本的な姿勢を貫く大切さを説いています。
しかし、一つ一つの言葉には強い説得力がありました。
筆者が特に感じたのは2点。
一つは「自分の課題をはっきりさせる」。
前後の文章を省きますが、
どんなに努力しても確証を得られないことを注力するより、自分の仕事に徹するべきだ。
という言葉は、筆者の不得手な部分に刺さりました。
つい余計なことまで考えたり、対応したりしてしまう悪いクセが筆者にはあります。
そして、筆者の愛読書の一つ『嫌われる勇気』の「課題の分離」や「他者の課題を切り捨てる」という考え方を思い起こさせました。
二つ目は「責任」と「覚悟」。
決断、実行をどう受け止めたとしても、日常生活から、仕事、学業の至るまで、人生に付いて回る決断、実行を、上司や先輩など周囲の人たちの知恵を借りながら行ない、どんな結果になっても責任は自分にあるのだと覚悟することだ。
何かがうまくいかなかった時、つい「アドバイスした人」「紹介してくれた人」「教えてくれた人」に責任を押し付けたくなることがあります。
しかし、最終的には自分が決断し、実行した結果なのだから、責任は自分にあるという覚悟が必要だと改めて感じました。
読み終えると、単なる野球論にとどまらず、ビジネスや人生においても多くの示唆を与えてくれた本でした。
特に「決断の速さ」「周囲に流されない判断力」「どんな環境でも成果を出す力」といった要素は、長年の会社員経験を持つ自分にとっても共感できる内容でした。
また、この考え方は『嫌われる勇気』とも通じるものがあり、「他人の評価ではなく、自分の信念を貫く」「与えられた環境の中で最善を尽くす」といった姿勢は、職種や状況を問わず応用可能です。
リゾートバイトのような短期間の仕事でも、「どの職場を選ぶかという決断」「新しい環境に適応する力」「結果を出すことが評価につながる意識」は重要になります。
落合氏の哲学を参考にすることで、単なるバイト経験にとどまらず、より成長の機会へと変えられる感じました。
まとめ・感想
落合博満野球記念館を訪れ、『決断=実行』を読んだことで、成績以上に彼の思考や哲学に触れることができました。
野球に限らず、どんな仕事にも通じる「決断力」「実行力」「責任を持つ姿勢」は、会社員時代の経験とも重なり、多くの学びがありました。
現在はリゾートバイトをしていますが、環境が変わることで新しい学びや気づきがあることを改めて実感しました。
野球ファンに限らず、自分のキャリアや生き方を見つめ直したい人にも、落合博満野球記念館とその著書はおすすめです。
おわり
コメント