やっぱり1,000円せんべろは最高‼
「1,000円でベロベロになれる。」が語源の「せんべろ」。
ドリンク3杯とつまみ1品1,000円が基本だったせんべろも、物価高の影響で値上げなどの変化が見られるようになりました。
それでも、1,000円せんべろが数多く残る「せんべろ聖地・那覇」。
筆者は今回、那覇に5泊する機会があり、1,000円のせんべろに絞って9軒を歩いてみました。
ここでは、2025年11月初旬に巡った9軒を紹介します。
今回歩いたエリアと宿泊したホテル
今回の滞在では、サンライズなは商店街に面したキャビン&ホテル コンスタントナハを拠点にしました。
国際通りから続く市場通りや平和通り、サンライズなは商店街は、せんべろ店が点在するエリアです。
これらの商店街はアーケードでつながっており、雨の日でも傘を使わずに歩けるのが特徴。
筆者はこのキャビン&ホテル コンスタントナハを基点に、1,000円のせんべろ9軒を歩いてまわりました。
歩いた範囲は次の筆者作成のマップのとおりです。

宿泊したホテルと9軒の位置関係をまとめたもの。
那覇で巡った1,000円せんべろ9軒
足立屋
せんべろの代名詞とも言える足立屋。


足立屋ではドリンク3杯とおつまみ1品で1,000円という、昔ながらのスタイルを今も続けています。


筆者は、創業以来継ぎ足しというモツ煮込みを選び、泡盛「龍」の水割りでせんべろを今回のせんべろ巡りをスタートしました。

せんべろだけで会計をしようとしたところ、店の方から「今日は早いね」と声をかけられました。
筆者は常連ではありませんが、こうした気さくな距離感が自然に生まれるのも足立屋らしさだと思います。
以前は朝6:00開店でしたが、現在は10:00開店に変わっています。
足立屋は沖縄のせんべろ文化を語るうえで欠かせない一軒ですね。
愛さ食堂
「愛さ」と書いて「かなさ」と読む愛さ食堂。


こちらのせんべろは、ドリンク3杯とおつまみ2品で1,000円という、那覇でも内容が充実したセットです。

ドリンクもおつまみも種類が多く、メニューを見るだけで期待感が膨らみます。


筆者は最初の1杯にオリオンビールを選び、おつまみは島らっきょとなすのはさみあげの2品を注文しました。

愛さ食堂は通常メニューの定食類も充実しており、700~800円台が中心。
せんべろだけでなく、定食類も格安です。

愛さ食堂は立地も利用しやすく、せんべろの選択肢として覚えておきたい一軒ですね。
にの兵衛
せんべろで沖縄おでんを楽しめる一軒が、サンライズなは商店街近くのにの兵衛です。


1,000円せんべろは、ドリンク3杯とおでん4品という構成。
ほかにも1,500円べろ・2,000円べろがあります。


筆者は最初の1杯に菊之露の水割りを選びました。

おでん4品はおまかせで提供され、出汁の香りとともに温かい皿が運ばれてきます。

せんべろでおでんを味わえる店は多くなく、にの兵衛はめずらしい一軒ですね。
うさぎや
平和通りにあるうさぎやは、朝8時から営業しており、モーニングを提供する食堂。


筆者は朝食で3度ほど訪れていますが、11:00〜17:00はせんべろも実施しています。

せんべろはドリンク3杯とおつまみ1品で1,000円。
ビールを含める場合は1,500円となり、泡盛やサワー類が1,000円せんべろの対象です。

最初の1杯は残波黒の水割りを選び、おつまみにはスクランブルニラ玉を注文しました。


モーニング、ランチとせんべろ、ディナーと朝早くから夜遅くまで、営業しているうさぎや。
多様なシーンで使える便利な食堂です。
TRITON
平和通り沿いにあるせんべろ しゃぶしゃぶTORITON。


ドリンクは2杯ですが、おつまみがしゃぶしゃぶという特徴的な内容です。

せんべろしゃぶしゃぶは松・竹・梅の3種類があり、価格はそれぞれ 3,000円・2,000円・1,000円。

ドリンクメニューから筆者は最初の1杯に泡盛の水割りを選びました。


今回のせんべろの主役はドリンクではなく、このしゃぶしゃぶ。
しゃぶしゃぶの肉は豚肉で、鍋でさっと煮てポン酢につけて食べるスタイルです。



TORITOはしゃぶしゃぶせんべろは珍しく、食事としてもしっかりとした内容でした。
蛸屋本店
サンライズなは商店街沿いにある蛸屋本店。


蛸屋本店の1,000円せんべろはドリンク2杯とおつまみ1品。
他に1,200円(せにべろ)ではドリンク3杯とおつまみ1品、せんべろBIG大ジョッキ1,500円ドリンク3杯とおつまみ1品があります。

おつまみ1品はゲソの唐揚げ、手羽元唐揚げ、ささみ唐揚げ、フライドポテト、たこ焼き、イカ焼き、えび唐揚ガーリックから選べます。

たこ焼きやお好み焼きを提供する店のため、テーブルには鉄板が備え付けられています。

筆者は1杯目にビールを選び、おつまみはたこ焼きにしました。

味付けはソースとマヨネーズに、青のりとかつおぶしをかけた定番のスタイルです。

蛸屋本店はたこ焼きや粉ものを合わせて楽しめるせんべろとして、利用しやすい一軒でした。
たしまやー
市場通りと浮島通りの十字路にあるたしまやー。


たしまやーのせんべろはドリンク2杯とおまかせ1品で価格は1,000円。
ハッピーアワーとして平日の月~金曜日15:00~18:00 席90分で実施しています。

筆者は1杯目にオリオン生を選び、おまかせ1品にはパパイヤシリシリが提供され、沖縄らしい料理構成になりました。

たしまやーは市場通りの散策途中にも立ち寄りやすい、使い勝手の良い1軒でした。
yummy
那覇市牧志のサンライズ通り沿いにあるyummy。


yummyのせんべろは「ドリンク2杯とおつまみ1品」、「ドリンク3杯だけ」、「1時間飲み放題」の3種類あり、いづれも1,000円。
せんべろは外の席限定とされていますが、外の席といってもアーケード街の通路側。
このあたりのゆるい空気も、沖縄の商店街らしい一面です。


筆者は1杯目に残波黒ロックを選び、おつまみにはタコスを注文しました。
泡盛とタコスという組み合わせで、沖縄らしい構成になりました。

yummyは商店街を歩きながら気軽に立ち寄れる、屋外席ならではの雰囲気を楽しめるせんべろです。
てん
浮島通り沿いにあるてん


てんのせんべろはドリンク3杯とおつまみ1品で1,000円。

筆者は1杯目に残波黒ロックを選び、おつまみにはまぐろの刺身を注文しました。
この頃にはかなり酔いがまわっており、写真は泡盛の1枚だけ。
はしご酒をしていたため、正確には「せんべろ」ではありませんが、文字通り“せんべろ状態”ではありましたねw

てんに入店時の筆者はけっこういい感じのほろ酔い気分。
ホテルに帰る途中でしたが、気さくな店員にだまされて(笑)入店。
今回のせんべろ巡りシメの1軒として満足しましたね。
まとめ・感想
今回は価格が1,000円というところにフォーカスして、那覇のせんべろ巡りをしました。
物価高の影響で、以前のスタイルを続けるのが難しい点があるなか、それぞれが工夫しながら続けている様子が伝わってきます。
今回歩いた9軒のうち、ドリンク3杯もあれば、2杯もあったり、料理内容を厚い店など、同じ1,000円でも形はさまざまでした。
1,000円せんべろが減りつつあるのは事実ですが、那覇ではまだ選べるだけの数が残っていて、商店街を歩きながら楽しめるのはやっぱり大きいところ。
価格や内容が変わりやすい時期でもあるため、利用する際は店頭の案内を確認しながら歩くのが良いでしょう。
筆者にとっては、今回の9軒で「安さ」だけではない店ごとの工夫や空気に触れられたのが印象的でした。
せんべろが値上げラッシュの時代にどう変化していくのか、今後も那覇を訪れる際は歩きながらその変化を楽しんでいきたいですね。
せんべろがこれからどう変わっていくのか。値上げの流れの中でも、その変化を楽しみながら歩いていきたいですね。
おわり

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