宮城県岩沼市【金蛇水神社】で金運祈願
宮城県岩沼市に鎮座する金蛇水神社(かなへびすいじんじゃ)は、銭洗いで知られる金運神社として全国から参拝者が訪れる神社。
境内には蛇をかたどった「蛇石」など、金運にまつわる見どころが点在しています。

今回は、2024年12月3日に参拝した金蛇水神社について、境内の様子や金運祈願に関わる要素を中心に紹介します。
金蛇水神社 蛇信仰と金運
金蛇水神社は、神社の由緒書きにおいて、「金蛇沢」と称される深い谷が平野へと開ける、その出口に鎮座していると説明されています。
山間部から流れ出る水が平野へと広がる地点は、古くから水を司る神を祀る場として重視されてきました。
水は農耕や生活に欠かせない存在であり、地域の営みを支える基盤でもあります。
金蛇水神社の信仰も、こうした水と人の暮らしとの関係の中で形づくられてきたものと考えられます。

金蛇水神社の由緒として伝えられているのが、平安時代の刀匠・小鍛冶宗近にまつわる伝承。
宗近は天皇の御佩刀を鍛える勅命を受け、名水を求めてこの地を訪れ、その水を得て宝刀を鍛えることができたと伝えられています。
その感謝のしるしとして、宗近は雌雄一体の金蛇を斎鍛し奉納しました。
以来、この金蛇は御神体として崇められるようになり、社名も金蛇水神社と称されるようになったと伝えられています。
御神体として金蛇が祀られてきた金蛇水神社では、境内の各所で蛇の姿を象った石を見ることができます。
これらの蛇石は、金蛇信仰を視覚的に示す存在として置かれているものです。

蛇は脱皮を繰り返す生き物であり、その姿は古くから、古いものを捨てて新しく巡っていくことの象徴として受け取られてきました。
また各地で、蛇は地の神や家を守る存在とされ、白蛇信仰では財や家運を守る存在として語られてきた背景もあります。
こうした受け止め方が重なり合う中で、金蛇水神社も次第に、財や商いに関する願いを託される場所として意識されるようになっていきました。

現在の境内では、そうした願いが銭洗いなど具体的な参拝行為として表れています。
参拝した当日の様子
金蛇水神社を参拝した当日は、天気は曇ながらも。境内は冬の落ち着いた空気に包まれており、参拝に支障はありませんでした。

鳥居をくぐると、まずは大きな藤棚が現れます。
藤の見ごろは5月上中旬で、花まつりの時期には多くの人で賑わうようです。
休憩用のベンチも設けられていますが、この時期はかなり混雑することが想像できます。

満開の藤
引用元:金蛇水神社公式サイト
参道を進んでいくと、視界が開けてきます。

境内の樹木は冬支度として雪吊りが施されており、季節感のある風景が広がっていました。

こちらの手水舎は、柄杓が置かれていないスタイルです。
まずは手水舎で身を清めます。

身を清めた後は、川を渡って拝殿へ向かいます。
橋の正面には拝殿が構えられています。

御祭神は金蛇大神 (水速女命) は、金蛇水神社の地で祭られる水の神様で、龍や蛇は水神の化身とされています。
また相殿神として、大己貴命(大国主命)・少彦名命の二柱も祀られています。

金蛇水神社では、社殿や社務所の屋根に朱色が用いられており、境内の中でもひときわ目を引きます。


社殿左側には、内部に蛇の紋様が浮かぶ蛇石が並んでいます。
蛇石はそれぞれ種類が異なり、その中から直感で一つを選び、財布で模様を撫でると金運が上がるといわれています。
筆者も一つ選んで祈願しましたが、他の参拝者が端から端まで撫でている様子を見て、結果的に同じようにしていましたね。

社務所で御朱印を記帳していただく間、霊水場で銭洗いを行いました。

初穂料は200円で、社務所で専用のカゴを受け取り、霊水でお金を洗います。

銭洗いを終えた後、カゴを社務所に返却し、御朱印帳を受け取りました。
御朱印の初穂料は300円です。

この日の境内は全体として落ち着いた流れがあり、静かな雰囲気の中で参拝することができました。
まとめ・感想
2025年は巳年ということもあり、もともと人気のある金蛇水神社ですが、今年は例年以上に多くの参拝者が訪れているようです。
境内を歩いていても、その関心の高さが伝わってきました。
筆者が蛇を祀る神社を参拝したのは、2023年6月の山口【白蛇神社・今津天満宮】以来、今回で2度目になります。
以前の参拝経験もあり、どこか親近感を覚えながら境内を巡りました。

2025年も残りわずかとなりましたが、巳年のうちに金蛇水神社を参拝できたことは、とても幸運でした。
参拝後は仙台へ移動し、年末ジャンボと年末ジャンボミニを購入。
結果はさておき、参拝から年末へとつながる流れも含めて、今回の訪問は記憶に残る一日になりました。
ホウボウあたるといいなぁ


おわり



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