和歌山県紀南エリアは、熊野古道や那智の滝など、歴史と自然が融合した魅力的な観光地です。
筆者はリゾートバイトで2021年に高野山1ヶ月、2023年は那智勝浦2ヶ月、白浜・田辺エリア3ヶ月と滞在し、その魅力を十分に感じました。
また、魅力的な観光地だけではなく、生活環境も良好で、真夏の暑い時期でしたが、夜は涼しく過ごしやすかったです。
そんな和歌山に関東からの友人を迎え、2泊3日で紀南エリアをドライブ旅しました。
今回はその旅程を紹介します。
では、行ってみよう
紀南エリアとは
和歌山県は山地が8割を占めた上、太平洋に面した長い海岸線もあり、山と海の自然に恵まれています。
また世界遺産として熊野三山や高野山など歴史ある神社仏閣が数多くあり、和歌山県は歴史と自然が融合した魅力的な観光地と言えます。
その和歌山県をエリア別に分けると、紀北、紀中、紀南の3エリアに分かれます。
世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の構成資産である熊野古道が紀伊半島の山中を東西南北に通っています。
そして熊野古道の目的地である熊野三山(熊野本宮大社、熊野速玉大社、熊野那智大社)は紀南エリアにあります。
山中の熊野古道に対し、白浜から那智勝浦までの海岸線は温泉地、景勝地が続き、素晴らしいロケーションが流れていきます。
紀南エリアは、山と海岸線とドライブ好きにはたまならいエリアと言えるでしょう。
アクセス 飛行機、新幹線、高速バスどれを選ぶ?
飛行機
東京近郊限定になりますが、羽田が近ければ、飛行機が良いでしょう。
羽田空港ー南紀白浜路線をJALが1日3便運行しています。
フライト時間は約60分なので、日帰りで白浜温泉・海の幸・海水浴を楽しむ事ができます。
2004年頃、筆者は羽田空港ー南紀白浜路線を利用して、串本へダイビングに行った経験があります。
ただ競合がいない為、飛行機代が高額な傾向が強いのがネックです。
高速バス
東京発着で白浜と那智勝浦までの夜行バスが定期運航しています。
筆者は2006年頃、池袋発那智勝浦行きの夜行バスを利用して、串本へダイビングに行った経験があります。
新幹線&特急
那智勝浦近辺へは、新幹線で名古屋へ行き、特急南紀に乗換えで行き、南紀白浜近辺へは、新幹線で新大阪へ行き、特急くろしおに乗換えで行きます。
筆者が那智勝浦のホテルで働いていた時、リーズナブルなパックツアーがあるようで、関東から新幹線&特急で来られたお客さんが結構いましたね。
ルート・タイムスケジュール
ルート
1日目:南紀白浜空港→谷瀬の吊り橋→十津川温泉(奈良県)
2日目:十津川温泉→野猿→熊野本宮大社→熊野速玉大社→阿須賀神社→神倉神社→熊野那智大社→串本
3日目:串本→橋杭岩→トルコ記念館→すさみ道の駅→関西国際空港
実際のタイムスケジュールと全走行距離
夕食付で宿を予約していたので、宿に17:00着後、温泉・夕食にあわしたタイムスケジュールでのドライブで、途中の旅程も詰め込みはせず、ゆったりとしたスケジュールとしました。
全走行距離は496kmでした。
1日目:友人を南紀白浜空港へ迎えに行き、宿泊地十津川温泉へ。
それだけでは寂しいので、十津川村の名物「日本一の吊り橋・谷瀬の吊り橋」を立ち寄って、宿へ向かいました。
13:30 白浜空港出発
14:30 道の駅ほんぐう
15:30 谷瀬のつり橋
17:00 十津川温泉 民宿やまとや着
2日目:紀南エリア最大の観光、熊野三山を巡り。
筆者は一度実践しているので、スムーズな移動でした。
8:00 民宿やまとや出発
8:20 野猿
野猿とは渓谷をするすると渡る人力ロープウェイのこと、この日は残念ながら使用できませんでしたが、おそらく観光シーズンは乗れるのでしょう。
9:00 熊野本宮大社
11:00 熊野速玉大社
12:00 阿須賀神社
12:30 神倉神社
13:20 大門坂ー熊野那智大社ー青岸渡寺ー那智の滝・飛瀧神社
15:30 補陀落山寺
16:30 国民宿舎あらふねリゾート着
3日目:海岸線の景観を楽しみつつ、関空へ向かいました。
8:50 国民宿舎あらふねリゾート発
9:10 橋杭岩
9:50 トルコ記念館
10:30 樫野埼灯台
11:40 すさみ道の駅
14:00 関西国際空港
景勝地・往訪施設の紹介
谷瀬のつり橋
谷瀬の吊り橋は奈良県吉野郡十津川村に架かる長さ297m、川面からの高さ54mの日本屈指の長さの鉄線橋で、昭和29年に地元(谷瀬)地区の住民が出資して建設された、生活用吊り橋としては日本一の長い吊り橋です。
周囲の山々が織りなす眺望や、渡る時に味わえるスリル感が話題を呼び、村の観光名所の一つとなっています。
野猿
野猿とは、両岸から川の上に張ったワイヤーロープに吊り下げられた「やかた」に乗り、自力で引き綱をたぐり寄せて進む、人力で動くロープウェイのことです。
橋杭岩
串本から紀伊大島に向かい、海中に約850mの列を成して大小40余りの岩柱がそそり立ち、その規則的な並び方が橋の杭に似ていることから、橋杭岩の名が付きました。
全ての岩に名前がついています。
橋杭岩は、約1500万年前の火成活動により、泥岩層の間に流紋岩が貫入したものと考えられており、その後海水の浸食によって、岩の硬い部分だけが残り、現在の姿となりました。
ちなみに弘法大師と天邪鬼が一晩で橋を架ける賭をして、一夜にして立てたという伝説もあります。
また国の天然記念物に指定されており、日本ジオパークにも認定されています。
トルコ記念館
トルコ国との友好の証として建設された記念館で、1890年(明治23年)9月16日紀伊大島沖で座礁したオスマン帝国のフリゲート艦エルトゥールル号の模型や資料、乗員の遺品などが展示されています。
台風の為、樫野埼灯台近くでエルトゥールル号が座礁し、犠牲者は587名と大惨事の中、奇跡的に69名の命が救われました。
その際地元大島村(現串本町)の人々の温かい対応し、その後明治政府が生存者を送ったことから、日本とトルコの友好の始まりとして有名なエピソードになっています。
樫野埼灯台
1870年7月8日(明治3年6月10日)に初点灯した日本最初の石造灯台かつ日本最初の回転式閃光灯台です。
すさみ道の駅
すさみ町のイノブタや近郊で捕れた海鮮を使った食事を、見晴らしの良いロケーションで食べることができます。
他にエビとカニの水族館(入館料800円)があり、海水・淡水の甲殻類の他に、ウミガメやペンギンもいます。
熊野三山
神社仏閣は過去ブログを参考にしてくださいね
宿泊施設の紹介
十津川温泉 民宿やまとや
民宿とと言えば、食事が美味しく量も多いと言うイメージがありますが、まさにその通りでした。
鮎の塩焼きは子持ちの鮎で、これが最高に美味でした。
温泉はボディソープが不要なほどのすべすべする泉質で、飲泉もできるのですが、夕食のドリンクに焼酎の温泉割りと言うメニューもありました。
宿泊プランは1名1室・1泊2食付き 8,950円のプランをじゃらんネットで予約しました。
国民宿舎あらふねリゾート
火をつける前に、蓋を開けてみると、驚きましたね。
かなり大きい鮑でした。
このサイズの鮑のバター焼きだけで、夕食は満足できました。
お風呂はもちろん温泉で、泉質は単純泉です。
宿泊プランは1名1室・1泊夕食付き 11,300円のプランをじゃらんネットで予約しました。
まとめ・感想
っという感じで、友人と和歌山県紀南エリアをドライブ旅をしました。
筆者は13年半の大阪在住経験があったので、和歌山の魅力を理解していたつもりでしたが、和歌山は山と海の自然と歴史が融合した魅力的な観光地という事をあらためて再認識しました。
今回は関東から友人を招いての今回ドライブ旅でしたが、往路と復路で空港が異なります。
理由は筆者が地元広島に帰る為、復路を関空にして、送迎することにしました。
ちなみに片道航空券を比較すると、LCCなど競合が多い関空便の方が南紀白浜空港よりはるかに安く、JAL便どうしでも1万円以上の値差があります。
レンタカー会社も関西国際空港の方が多いので、価格やプランの比較ができるのもメリットとなるでしょう。
たびらいレンタカーやスカイチケットなどで価格チェックすることは必要ですね。
ただ運転距離はかなり伸び、高速料金もかかりますが、関東のような渋滞はないので、時間は読みやすいです。
そのことから南紀白浜路線往復でなく、日程によっては、片道は関空利用や夜行バスなど、フレキシブルに交通機関をセレクトすれば、コスパ・タイパ的にベターな旅程がくめると感じました。
とは言え、和歌山、特に紀南エリアはやっぱり遠いのですが、すばらしい観光エリアの一つとして、筆者はお勧めします。
おわり
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