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広島カープとファンとの絆を物語る樽の前で試飲 福美人酒造。

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JR西条駅から徒歩約6分の福美人酒造。

大正6年より酒造りを続けてきた酒蔵。

すぐれた酒造りの技能のため、全国より杜氏が学びに訪れたため福美人は「西条酒造学校」とも呼ばれていた。

また、現在でも、平成に入って、全国新酒鑑評会 金賞を何度も受賞するなど、今なお高い城下を得ている銘酒をお届けする。

(恋のしずく公式ガイドブック「川栄李奈 酒都・西条へ」より抜粋)

試飲は有料となります。

福美人酒造は年末の風物詩・干支ボトルの出荷量が日本一、川栄李奈主演の恋のしずくの撮影ロケ地、歴代総理の「國酒」の書が飾ってあるなど、面白い酒造所です。

しかし福美人と言えば広島カープのたる募金の樽。

勝率2割台と弱く、選手の給料は遅れ、日本野球連盟への過入金も支払えない球団は解散か身売りの選択を迫られ、昭和26年(1951年)シーズン前に大洋ホエールズ(現横浜DeNA)との合併が決定していました。

しかしその球団の状況にカープを救おうと市民が立ち上がり、球団はその思いに応え合併を一時保留するも、球団存続には400万円が必要でした。(現在の換算すると、2千万~3千万ぐらいだそうです。)

熱い広島市民は諦めませんでした。

4斗(1斗=10升)樽が球場の入口に2樽設置され、募金開始。

これが、球団を救ったたる募金です。

そして400万円の募金が集まり、広島カープは危機を脱出しました。

この時に使われた酒樽が福美人酒造の酒樽でした。

たる募金は平成にも復活ししています。

新球場・マツダスタジアム建設の為、平成16年(2004年)に始まった「広島新球場建設たる募金共同キャンペーン」へと受け継がれ、1億2千万円超の寄付を集めることに成功、新球場は平成21年(2009年)に開場しました。

広島カープとファンにとって樽はとても大切な文化なのではないかと思います。

災害時時、広島カープの選手達が募金に精力的なのは、このような物語の末球団が成り立ったと言う思いからではないでしょうか?

昭和26年たる募金の樽

今でも募金をされる人が大勢いるのでしょうか?

外国のお金もあります。

映画「恋のしずく」の西条ではメインのロケ地だったそうです。

主演の川栄李奈さんのサインが飾ってあります。

歴代総理の書「國酒」

その方の人物像が書に表れている気がします。

試飲は有料です。

こちらのしずく酒の大吟醸、試飲代は300円と結構なお値段。

他の日本酒は180円。

試飲量は写真の通りなので、高目のお値段と感じるかな。

確かに抜群に美味いお酒でした

仕込み水は室内にあります。

広島カープファンの熱い思いが詰まった樽を見ながらの試飲は少し感慨深いものを感じました。

おわり

福美人酒造

〒739-0011

広島県東広島市西条本町6-21

082-423-3148

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