今回は関越自動車道伊香保ICから車で約20分のところにある水澤観世音(水澤寺)を参拝しました。
水澤観世音境内にある群馬県の指定重要文化財・六角堂は、群馬県内屈指のパワースポットとして知られています。
もともとは別の目的があって移動中でしたが、偶然目に入った案内板に誘われるように向かってしまいました。
気分転換で温泉宿に宿泊に群馬県渋川市を往訪していたのですが、結論から言うと、参拝してスッキリ爽やかな気持ちになりました。
今回は3月初旬に参拝した「水澤寺(水澤観世音)」の参拝記です。
では、お参りよう
正式名称はどっち?「水澤観世音」「水澤寺」
公式サイトでは「五徳山 水澤観世音」となっていますが、「水澤寺」とも呼ばれています。
御朱印には水澤寺ってなってるし・・・
筆者は「水澤観世音」が正式名称と思っていましたが、「水澤寺」が正式名称かも?と疑問が湧きました。
水澤観世音はおよそ1300年前、推古天皇・持統天皇の勅願により、高麗の高僧 恵灌僧正によって開基されました。
また、五徳山 水澤寺の名称は、推古天皇の御宸筆(ごしんぴつ)の額名によるものです。
引用元:五徳山 水澤観世音公式サイトより
推古天皇の御宸筆は水澤寺?
御宸筆は天皇の自筆のことだから、筆者の脳みそは「じゃあ、水澤寺が正式名称じゃん」ってなるんですが、ご本尊が国司高野辺家成公の三女 伊香保姫のご持仏であったと伝わる十一面千手観世音菩薩ことから、水澤観世音は坂東三十三観音の第十六番札所になっています。
参道の階段の両脇の門柱には「水澤観世音」「坂東拾六番」と記されています。
結局よく分からないので、「五徳山 水澤観世音」と「水澤寺」の二つの名称があるという理解に、筆者はしました。
ひとまず当記事では水澤観世音に統一します。
境内
駐車場
参拝するなら、「参道や山門などを通って参拝した方が良いのでは?」何となく感じてる筆者。
駐車場は2ヶ所ありあり、参道へ続く駐車場は第二駐車場です。
第二駐車場は乗用車10台程度の広さ。
筆者は第二駐車場を利用し、参道に向かいました。
手水舎
筆者は「手水舎は山門を抜け境内に入ってから」と言う認識しですが、水澤観世音では山門に入る前の階段入口のところにあります。
仁王門
寺院で最初にくぐる正門・山門は、世俗の世界と仏道の世界の境にある、大切な門です。
その山門で鎮座している守護神が、仁王像、または金剛力士像。
その為山門は仁王門とも呼ばれ、水澤観世音の境内案内図では仁王門と記されています。
2体で一対が基本の仁王像は、口を開いているのが「阿形像(あぎょうぞう)」とで、怒りの表情をあらわにしているとされ、口を閉じているのが「吽形像(うんぎょうぞう)」。
他に「阿(あ)」は口を開いて一番初めに出す音、「吽(うん)」は口を閉じて出す一番最後の音として、宇宙の始まりから終わりまでを表しているとも言われます。
仁王門の上部には山号の扁額(へんがく)が掲げてあります。
仁王門内部の左右に風神雷神が鎮座しています。
仁王門を通り抜けて階段を上がると、本堂へ向かいます。
「極彩色の楼門の上には、釈迦三尊(釈迦如来・文殊菩薩・普賢菩薩)が安置されております。」水澤観世音公式サイトでアナウンスされています。
しかし現地では案内板などがないので、筆者は全く気づかず、「釈迦三尊(釈迦如来・文殊菩薩・普賢菩薩)」を拝むことができませんでした。
極彩色の楼門の上ってどこなん?
調べてみると、仁王門後部の階段から入れるようです。
また楼門一階中央部の天井には、狩野探雲の天井絵の龍が描かれています。
ただ平成の大修復として、平成6年11月に釈迦三尊像を保存修理し、釈迦堂に安置。
仁王門の釈迦三尊像は新しく鋳造されたものです。
筆者は釈迦堂に行ってないので、もちろん拝観していません(泣)
本堂
秘仏の為拝観することはできませんが、本堂には「十一面千手観音菩薩」安置されています。
水澤観世音は、二人の女性天皇・推古天皇、持統天皇の勅願により、高麗の高僧 恵灌僧正によって開基されました。
開山当初は、御堂の数が30以上、仏の数が1200体と大規模な寺でしたが、その後火災などの被害で、多くを焼失。
その後、江戸時代の元禄年間に建立され、天明7年(1787年)に三十三カ年の大改修を終えたのが、現在の本堂となります。
水澤観世音は徳川家の祈願所だったことから、香炉に三つ葉葵のご紋が刻まれてました。
六角堂(六角二重塔)
六角堂は、回転軸をもつ六角二重塔。
群馬県の指定重要文化財にもなっており、群馬県内屈指のパワースポットとして知られています。
1階に地蔵尊、2階に大日如来が祀られています。
六角堂は回転軸をもつので、もちろん回転します。
回転する地蔵尊を左に3回廻して、真心の供養をします。
六角堂には地獄道、餓鬼道、畜生道、修羅道、人間界、天人界の六道を守る地蔵尊が祀られています。
死後の世界として仏教では6つの世界「六道」があり、それは地獄、餓鬼、畜生、修羅、人間、天上。
そして人の魂は不滅であり、生と死を何度も繰り返し、世界をぐるぐる回る「六道輪廻」と言う考え方が仏教にはあります。
回転する地蔵尊を左に3回廻して真心の供養とは、死後の行先だけでなく、現在生きている世界の六道も供養するという事ではないでしょうか?
今生きている世界も、戦争、自然災害、飢饉・飢餓、犯罪などが自分自身の身の回りでも普通に起こっています。
あくまでも筆者の感想ですが。
鐘楼
打つと金運がアップすると言われてる鐘楼。
一打100円の御志納金で誰でも打てます。
もちろん筆者は打ったのですが、うっかりNG行為をしてしまいました。
楼鐘は鰐口と同じく仏様へのご挨拶なので、打つのであれば参拝する前。
参拝後に打つのは「戻り鐘」といい、功徳が消え失せてしまうためタブーです。
参拝経路がさーって言ってもダメかw
鐘楼を打つ人は、鐘楼の位置を確認して参拝することをお勧めします。。
飯縄大権現(いいづなだいごんげん)
古くから水澤観世音を守っている鎮守飯縄大権現。
本堂(観音堂)に向かって左手の登山道に通じる道の鳥居をくぐり、石段を84段を登っていきます。
飯綱信仰の起源は長野市の北西に位置する飯縄山にあり、そこから各地に伝播。
飯綱大権現を勧請し、この地域にも飯綱信仰が根づいていたようです。
まとめ・感想
吸い込まれるようにふらっと立ち寄った感じ水澤観世音を参拝しました。
仁王門内部や釈迦堂など他にも見所があるにも関わらず、見過ごしてしまったことが残念でしたが、充実した参拝となりました。
水澤観世音は、迫力満点の仁王門をはじめ観音堂、六角堂などパワーが満ちたスポットで、良縁など、さまざまな御利益があるといわれます。
伊香保温泉近くなので、温泉に行く際は参拝することをお勧めします。
おわり
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