2023.7.11の串本天気は、午前中曇りから午後は晴れて、陸上は暑い夏になりました。
しかし水中は、冷水塊で水中は水温19℃まで下がるエリアがあるなど、6月のような寒い海。
寒くてテンションが下がる海を楽しむには、寒さを吹き飛ばす、興奮する獲物をみつけるしかありません。
今回2023年7月11日の潜った串本の海を紹介します。
では、潜ってみよう
エントリーポイント 住埼・備前
海況
この日のポイントは、住埼と備前。
若干風があり、船のラダーがちょっとだけ上下するものの、海況は穏やか。
天気:曇り→晴れ
気温:26~30℃
水温:19~25℃
波高:1m
水温が25℃の場所は、水面下ぐらいで、ほとんどの場所が20℃ぐらいと、かなりの冷たい水中でした。
泳ぐオオモンカエルアンコウ
胸びれと腹びれを手足のように動かし移動するカエルアンコウは、泳ぐと言うより歩く感じと聞いていますが、筆者はカエルアンコウが移動(1cm2cmではなく、m単位での移動)を見たことがありません。
そのカエルアンコウが歩くではなく、明らかに泳ぐ姿を見ることができました。
定番の姿勢、上向きで実地するオオモンカエルアンコウ。
じわじわと方向転換し、チェーンをジャンプ。
着地をすると思いきや、そのまま浮遊して進んでいきます。
これがカエルアンコウを泳ぎだす瞬間でした。
足のように見える胸ひれを縦方向に向け、左右に大きく広げ、平泳ぎのように水を掻き、尾ひれはサメのように左右に振って泳いでいきます。
そして、右に曲がるためでしょうか?
右の胸ひれを水平に戻し、左の胸ひれをメインで水搔きしています。
着地する直前、胸ひれを水平に戻します。
地面から50cm上を、約30m移動して、着底しました。
カエルアンコウは確かに魚で、泳ぐことがわかり(笑)、この日一番の興奮する場面でした。
ハダカハオコゼ
パッと見、緑色の葉っぱのように見えるこの子は、周りの景色に溶け込むように擬態化するハダカハオコゼ。
近くで見ると、カエルアンコウのように足のような胸ヒレがあります。
背びれに毒をもつオコゼの仲間ハダカハオコゼはの観察は注意が必要です。
高知辺りより南や八重山諸島などに分布していると言われていますが、さすが串本。
亜熱帯の海と言われるだけあって、南国系の魚を見ることができます。
「ほとんど動かず、遊泳することはない」と言われていますが、「もしかしたらカエルアンコウのように泳ぐかも」と思ってしまいますね。
マルタマオウギガニ
ウミトサカ類の幹に穴をあけて隠れすむマルタマオウギカニは、夜行性だけど、堂々と外出中www
ジャパピグ
現在、串本の海では外すことのない生物の一つ、ジャパピグ。
2~3㎜程度の大きさが数か所で確認されています。
ミヤケテグリ幼魚
約5mmのミヤケテグリの幼魚。
成魚はまったく違う個体に見える、鮮やかな赤色になります。
引用元:海と島の雑貨屋さんウェブサイトより
レンテンヤッコ
スズメダイやキンギョハナダイの群れの中で、ひときわ目立つ魚が1匹がレンテンヤッコ。
雑食性で、ハナダイやスズメダイの糞を好んで食べるらしく、この環境は良い餌場なんでしょうwww
水中写真家 中村征夫
今回、水中写真家の中村征夫さんと一緒のダイビングでした。
まとめ・感想
串本は亜熱帯の海ではありますが、やはり本州。
沖縄と違って、7月でも冷水塊で20℃を切るエリアもあります。
それでも、面白くて楽しい生物に出会うと、寒さは半減?しますねwww
ただ陸上は真夏のような天気なので、テンションはあがります。
いろんな生物が活発に動き出し、盛り上がる夏の海までは、もう少しでやってきますね。
おわり
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