紀伊大島・須江内浦ビーチは、春夏は定置網漁を行っていることから、10月~3月しか潜れない秋冬限定のビーチです。
もともと須江は北風に強いダイビングエリアですが、内浦ビーチは湾になっている為より北風に強く、他のダイビングエリアがクローズでも須江はオープンしていることが多いのも、人気の一つ。
北風に強いだけではなく、群れから小物まで楽しめるのが内浦ビーチです。
今回、解禁後すぐに潜った内浦ビーチを紹介します。
では、潜ってみよう
天候・海況
2023年10月5日(目)
天気:晴れ時々曇り
気温:26℃
水温:25~26℃
透明度:3m~8m
波高:うねり少し
潮:中潮
風向き:北西
台風14号の影響で外洋はうねりと北西の風の為、おそらく他のダインビングエリアはコンディションがイマイチだったでしょう。
しかし紀伊大島・須江は島影の上、串本の潮岬が壁になり、うねりや北西の風に強いので全く問題ありません。
その上、内浦ビーチは湾になっているので、うねりと風の影響がより少なく、快適に潜れました。
内浦ビーチ
どんな海
模型の写真左側が自然のゴロタ、右側がテトラポットがあり人工的な敷石。
ゴロタ、敷石上部が水深約5mでそこから砂地に向かって進むと、深場で水深27mほどあります。
エントリー・エキジット口は整備されており、エキジットはラダーで上がれます。
水深5mにもかかわらずゴロタや敷石にはサンゴが生殖、そして群れも多く、安全停止中も楽しめます。
また本州のビーチとは思えないほど、南国を感じる魚も多くいます。
観察できた生物:群れ
テトラポット付近に多種多様の魚が群れがいます。
アカヒメジ
クロホシイシモチの群れの上をアカカマスが泳いでいます。
おそらく捕食でしょう。
筆者は初めてみる光景ミノカサゴの集団。
だいたいピンか、せいぜい2~3匹で遊泳しているのをみかけますが、12匹で群れていました。
クロホシイシモチの捕食でしょう。
捕食シーン狙いで粘りましたが、残念ながら見られませんでした。
カンランハギ
ヨスジフエダイ
群れはテトラポット付近だけでなく、砂地の根(人工物)にも群れています。
他にアカオビハナダイ、スズメダイ、グレなど、ホントに多種多様な魚が群れてました。
観察できた生物:小物・マクロ
深場で観察することが多いヒレナガネジリンボウ。
エントリー口近くの水深約15mのところで、気持ちよくボバリングしていました。
タツノオトシゴの仲間ヨウジウオ。
この子はヒフキヨウジですね。
カゴの中には、イカの卵が産み付けられています。
こちらのカゴの中にもイカの卵。
このカゴには、この日一番キュートな生物がいました。
体長5mm程度のイロカエルアンコウ。
しばらくの間、一番人気で間違いないでしょう。
イロカエルアンコウに負けないキュートなテンクロスジギンポ
かわいらしいエビもたくさん観察できました。
アカシマシラヒゲエビ
クリアクリーナーシュリンプ
イソギンチャクモエビ
小さなエビは魚のお掃除屋さんにあることが多いです。
この子はダイナンウミヘビにビイドロカクレエビが乗って、掃除しているみたいですね。
エントリー口で地味可愛いイボオコゼを発見。
砂地では幼魚をみかけました。
イソギンチャクが赤くなっています。
これは白化現象の一つで、健康な状態ではありません。
最後は、永遠のアイドル・クマノミ。
撮影しているとお母さんが、やってきて威嚇してきました。
ごめんなさいね
まとめ・感想
っという感じで、初めての内浦ビーチでのダイビングを楽しみました。
ビーチダイビングのメリットと言えば、ボートを利用しない為、安価であり、出港時間にとらわれず自由度が高く、セルフで気軽にできることです。
関東ではビーチダイビングが盛んで、西伊豆は大瀬崎、井田、東伊豆は伊豆海洋公園、富戸など魅力的なビーチスポットが多いのにくらべ、関西では講習かナイトでビーチダイビングはするものの、通常はボートダイビング。
それだけ関西では楽しめるビーチが少ないのでしょうが、内浦ビーチは違ってましたね。
これほど群れから小物までと楽しめるビーチとは思ってもいませんでした。
秋冬限定の為、春夏の間にリフレッシュされ、自然豊かな海中になるのでしょう。
解禁間もない内浦ビーチを潜りましたが、これから多くのダイバーが潜り、いろんな生物の情報が発信され、ますます面白くなること間違いないですね。
おわり
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