東伊豆エリアのダイビングポイント富戸は静岡県伊東市に位置し、東京から約3時間半で行くことができます。

富戸はビーチ、ボートの両方のポイントがありますが、特に魅力的なのがビーチ。
その為、セルフダイバーや都市型ショップが多く集まるダイビングポイントとして人気を集めています。
今回はその富戸を20年ぶりに潜った記事となります。

では、潜ってみよう
天候・海況
ノロノロ迷走台風10号が過ぎ去った後のダイビングなので、若干不安定な天候とうねりが少々と言うコンディション。
気温は真夏の暑さではなく、ほどよい暑さで、全体的には過ごしやすい1日でした。


2024年9月2日(月) | |
天気 | 晴れ時々曇り、雨 |
気温 | 29℃ |
風向き | 北東 |
潮 | 大潮 |
満潮 | 04:00/17:20 |
干潮 | 10:40/23:00 |
波高 | うねり少し |
1本目 ヨコバマ
1本目のポイントは、ヨコバマ。
いとう漁協が運営する施設「富戸ダイビングサービス」から徒歩5分程度移動したポイントになります。


ポイント名 | ヨコバマ |
エントリー | 10:08 |
エキジット | 11:10 |
潜水時間 | 62分 |
水温 | 22.2~26.5℃ |
最大水深 | 25.2m |
平均水深 | 13.8m |
透明度 | 10m~ |
ルート及び水面・水中の雰囲気
ゴロタ沿いを進んだ後、砂地へ向かい、その後Uターンするルートで潜りました。


エントリー場所は大き目の石のゴロタ。
透明度は約10mありました。


ゴロタエリアから砂地へ。
傾斜が付いており、徐々に深くなっていきます。


砂地エリアに入ると、透明度は向上し、15mオーバー
ただし水温が22℃まで下がっていました。


エキジット前は、安全停止をかねてゴロタエリアをゆっくり進みながら、小物探し。


水面を見ると、雨が降っていることが分かります。


エントリー時は晴れでしたが、エキジット時は雨模様。
波は穏やかな状況でした。


観測された生物
エントリー直後、筆者たちの上をアオリイカの編隊が、通過していきました。


目線を下にすると、ソラスズメダイが乱舞しています。


砂地にはガーデンイール、ヒレナガネジリンボウ、ネジリンボウ、写真は撮れませんでしたが、ヤシャハゼやキツネメネジリンボウと、砂地のレギュラーメンバーが元気よくホバリングをしていました。(ガーデンイールはしませんけどね。)






ゴロタエリアではニシキフウライウオがあちこちにいました。


ペアのニシキフウライウオも。


今回一番のお気に入りエソのペア。
この寄り添っている姿に、ほっこりしてめっちゃ癒されました。




体長5mm程度のカエルアンコウも多数。
シロクマことクマドリカエルアンコウ。


これが一番小さかったチビケロ、イロカエルアンコウ。
ケロはカエルアンコウのカエルからのケロですwww


キビナゴ?の玉のまわりに、大き目の魚たちが狙いを定めています。
小魚が玉になるのは、防御の為に玉になることで大きな魚に見せるのですが、何となく魚の形に見えなくともない感じ。


こんな感じで、マクロからワイドまで楽しめた1本でした。
2本目 脇の浜
2本目のポイントは、脇の浜。


実は脇の浜が初見の筆者。
昔はダイビング器材を自分自身で運ぶスタイルでした。
従って富戸のメインビーチはヨコバマまで器材を運んだら、脇の浜を潜るには器材を真反対まで運ばなければなりません。
っで結局、ほとんどのダイバーはヨコバマに行ったきりになっていました。
しかし今は器材運搬用の軽トラが無料貸し出しされてるので、ヨコバマと脇の浜の器材運びが容易にできるようになり、今回潜ることができました。
ポイント名 | 脇の浜 |
エントリー | 12:07 |
エキジット | 13:05 |
潜水時間 | 58分 |
水温 | 26.0℃ |
最大水深 | 17.5m |
平均水深 | 12.1m |
透明度 | 8m~ |
ルート及び水面・水中の雰囲気
根が点在するエリアを往復する感じのルートで潜りました。


脇の浜は貸切状態でのダイビングでした。
エントリー直後の透明度はイマイチでしたが、進むにつれて良くなってきます。


かわいい生物が生息してそうな雰囲気の根が点在しています。


水中ではうねりがほんの少しありましたが、エキジット時の水面は凪。
空模様は曇り空。


帰宅前はめっちゃ快晴の脇の浜w


観測された生物
カイメンやウミヒドラが、元気に生息している根が多く点在している脇の浜。


擬態したかわいいコ達がたくさんいること間違いなしのロケーションです。
まずは黒色のクマドリカエルアンコウ。
ヨコバマではシロクマでしたが、今度はクロクマです。


チビケロなので分かり難いのですか、イロカエルアンコウかオオモンカエルアンコウのどちらか。


今年はニシキフウライウオ三昧のようです。
あちこちで観測できました。




ニシキウミウシ


よく見ると、ウミウシカクレエビが乗っています。


穴があれば探しましょう。
コケギンポ。


根がたくさんあると、かわいいコ達で熱く、探しがいがあるダイビングができますね。
お世話になったダイビングショップ
ガイド:ダイブフィーリング
今回ガイドでお世話になった現地ショップはダイブフィーリング。
富戸ホームグランドとして潜っているショップで、今回の小物探しも素晴らしく、いいガイドをしてもらいました。
現地施設:富戸ダイビングサービス
現地施設はいとう漁協が運営している富戸ダイビングサービス。
施設やタンクなどの提供のみで、体験ダイビング、講習、ガイドは行ってはいません。
ショップツアー、セルフダイバー問わず全てのダイバーは、この施設利用して富戸を潜ります。


富戸ダイビングサービスの良さの一つは温泉丸。
穏やかな海を見ながら、ダイビングの疲れを癒してくれます。


温泉丸はウエットスーツで入れる浴槽と水着のみの浴槽の2艘あります。


まとめ・感想
っという感じで富戸でビーチポイントを2本楽しんできました。
特に初見の脇の浜は、小物探しにピッタリで筆者好み。
またガイドにも恵まれ、60分ダイブでしっかり生物観察ができました。
台風直後の海でしたが、コンディションはそれほど悪くなく、20年ぶりの富戸に満足の1日でした。
おわり
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