松陰神社表参道にはお土産屋さんと食堂がならんでいます。
観光地である萩市の神社境内の食堂なので観光客向けと思いきや、実際に行ってみると地元民ご用達の食堂でした。
筆者は平日に2回ほどうどんを食べに行ったのですが、2回とも地元の9割は地元の方で、学校帰りの高校生もいました。
今回は2023年1月に訪れた神社の境内しかも世界遺産・松下村塾前の松陰食堂を紹介します。
では、食べに行ってみよう
歴史を学べる店内
筆で書かれた直筆家系図や資料
店内を見渡すと、家系図や吉田松陰をはじめ明治維新の志士たちの写真がずらり並んでいるなど、長州を感じるものがたくさんあります。
家系図を見てみると、吉田松陰の4代後に当主と記されています。
これは話を聞くしかないと言うことで、女将さんに話を聞ききました。
吉田松陰の末裔なんですか?
全然関係ありませんよw
松陰食堂と吉田松陰は何の関係も無いことが分かりましたw
家系図など筆書きですが、どなたが?
松陰は食堂を立ち上げた曾祖父ですよ。
松陰神社が管理していた資料室(名前を忘れたので資料室としました)があった時に、女将さんの曾祖父が見せてい貰い、書き写されたそうです。
女将さん曰く、「誤字が多い」とのことですが、コピー機どころか写真さえままならない時代ですから、資料の複写はとても重要な作業の一つだと筆者は思います。
しかも当時は筆ですからねw
ネガを借りて焼き増しされた写真
明治維新の志士たちの写真が店内に飾られてあります。
こちらの写真は本物ですか?
そうですよ
曾祖父がネガを借りて焼き増ししたようです。
ネガを借りるって、「誰から借りたん?」「誰が持ってるん?」などいろいろと不思議な曾祖父。
解説はもちろん曾祖父の筆書きで、写真の雰囲気とあっていますね。
ところで
日本の近代化をはたした明治政府にも残念な政策もあり、筆者は1873(明治6)年1月14日に廃城令がとても残念に感じています。
そして全国の城の多くが姿を消すこととなったわけですが、激しい空襲をあびても13城が現存するので、廃条令がなければもっと現存して、日本中世界遺産だらけになっていたでしょうねw
断捨離は必要だけど、建築物の断捨離は慎重な方がいいね。
メニューはうどん・そばがメイン
松陰食堂の目玉メニューは松陰だんご。
筆者は大寒波の日に、温かいうどんを目的で食べに行たので、残念ながら松陰ダンゴは食べていません。
肉うどん 710円(税込)
第一印象は「肉が多い」。
肉うどんの外れと感じる要素の一つが肉の量で、ビジュアル的に麺が見えすぎると、「やられた」と感じますw
松陰食堂の肉うどんはビジュアルから満足感がありました。
肉は味が染みていて、この味が汁にしみるとたまんない美味さになるんですよね。
適度なモチモチ感とツルツル感は、のどごしも良く、食べやすい麺でした。
晋作うどん 810円(税込)
納豆入りのうどんが「なぜ晋作うどんになるのか?」と不思議な疑問から注文した晋作うどん。
高杉晋作って納豆好きだったんですか?
高杉晋作って病死したでしょ。
曾祖父が「納豆を食べてたら、元気で長生きしていたかも。そしたら日本はもっといい国になっていたかも。」と思って、納豆入りうどんを晋作うどんと名付けたんですよw
うどんに納豆って意外とあっていて、有りか無しかで言うと有りですね。
あと生卵が入っているのもグッド。
何となく長生きしそうなうどんですねwww
まとめ・感想
昭和が残る松陰食堂は神社の雰囲気とぴったり。
まわりから「オシャレなカフェ風にしたら?」と勧められることもあるらしいけど、このレトロな雰囲気を大事にしたいそうで、このスタイルを続けるそうです。
これもその一つでしょうw
レジのチに〃は曾祖父の関係?
そうですよ、昔のヂはチに〃でしたから。
一度ジにしたんですが、戻しましたね。
レヂって書いてあるお店は萩にもう1軒ありますよ。
ヂ―って伸ばすのも面白いですね。
こんな感じで女将さんから聞く曾祖父の話のネタがたくさんあってちょっと面白いとこも最高w
昭和レトロ感を楽しめるので、松陰神社参拝後立ち寄られることをお勧めします。
もし食事が終わっていたり、時間が中途半端な場合は、人気の松陰だんごがあるので、お茶屋気分でいけますよ。
おわり
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