真ふぐなど新鮮な魚を堪能できる山口県萩市は魚だけではなく、イカも美味しいエリアであり、1950年(昭和25年)創業の【梅乃葉】は活きたままのイカが食べられるイカ料理専門店です。
【梅乃葉】は地元の漁港で獲れたての剣先イカをはじめとした魚介類を扱っており、人気を集めています。
今回は2023年1月に訪れた【梅乃葉】を紹介します。
さぁ、食べにいこう
活いか定食 3,000円(税込) 剣先イカとヤリイカ食べ比べ
萩市の須佐一本釣り船団の漁師たちが活かして港まで持ち帰る剣先イカのことで、注文が入ってから料理するのが活イカ料理です。
梅乃葉では時期によって提供されるイカは「剣先イカ」と「ヤリイカ」があり、剣先イカは「須佐・男命(みこと)いか」と呼ばれるブランドいかを提供しています。
「須佐・男命いか」のとれる時期は6月~11月で、最盛期は7月~9月、ヤリイカは1月~4月になります。
「須佐・男命いか」は2022年11月から例年以上にほとんど獲れず、「ヤリイカ」も不漁ぎみ。
また不漁な上、燃料費高騰も重なって、漁へ出ないこともあり、ここ1ヶ月はほぼ活イカの入荷がない状態でした。
今回、10数杯の活いかが入荷し1杯だけ「須佐・男命いか」があがったと言う超ラッキーな日もあり、筆者は「須佐・男命いか」と「ヤリイカ」の活いかを両方頂くことができました。
「須佐・男命いか」こと剣先イカの活いか
「須佐・男命いか」1杯まるまるの透明な姿造り。
見事な透明感のイカの身。
ベタツキが全くなくコリコリした食感はまさに絶品。
わさびをつけず醤油を少々で新鮮なイカの味を堪能しました。
ゲソやイカのエンペラ(三角のところ)はセルフカットでいただくスタイル。
ゲソの吸盤部分はまだまだ吸い付きがあり、いわゆる踊り食い状態でいただきます。
ヤリイカの活いか
「須佐・男命いか」と変わらない透明な「ヤリイカ」の姿造り。
新鮮なイカの特徴であるコリコリした食感は「須佐・男命いか」と同様。
舌触りは「須佐・男命いか」よりは日常食べるイカに近い感じがしました。
ゲソやイカのエンペラ部分をセルフカットでいただくスタイルは「須佐・男命いか」と同じ。
ゲソの吸盤部分は「須佐・男命いか」以上に吸い付きがあり、完全な踊り食い状態でした。
剣先イカとヤリイカ食べ比べの感想
お店の人に聞くと、活いかの刺身では「剣先イカ」と「ヤリイカ」にそれほどの違いはないが、天ぷらにすると明らかに違うらしく、「剣先イカ」の方が濃厚とのことです。
確かにお造りでは両方とも同じレベルの美味しさで、わさびもつけずにイカの身そのものを味わっていました。
天丼のイカでは食べ比べはしていませんが、確かに「須佐・男命いか」の天ぷらは濃厚でした。
日常食べる天丼としか比べられないけどね
筆者の味覚による結論は、新鮮なイカのお造りは、ハイレベルな美味しさで差異がなかったと言うことになりました。
イカ天丼 1,660円(税込)
梅乃葉特性の甘辛いタレを使用した「イカの旨味が詰まった美味しい部位をサクッと天ぷらにした」天丼。
筆者のいただいたイカはラッキーなことに「須佐・男命いか」の天ぷら。
2023年1月中旬現在、「須佐・男命いか」を天ぷら用に仕込んだものがまだあるそうですが、無くなるとヤリイカに変わるのでしょうね。
「須佐・男命いか」の身の味は、甘くて濃厚。
イカにジューシーさを感じたのは初めてかも
あら煮定食 930円(税込)
アラが出た時だけ、しかも魚種もその時々で異なると言うレアな定食。
この日は鯛のあら煮。
アラだけど、身がたくさんついている部位が多く、安くて美味いお勧めの定食です。
「須佐・男命(みこと)いか」とは
萩市の須佐一本釣り船団の漁師たちが活かして港まで持ち帰る剣先イカは「須佐・男命(みこと)いか」と呼ばれ、2006年4月28日商標登録されています。
関東では剣先イカの料理は馴染みが少ないでしょうが、西日本では普通で、山口県の日本海側(萩市・長門市)は、剣先イカの水揚げでは佐賀県に次ぎ全国2位。
その為、剣先イカはイカの中でも根強い人気があります。
ケンサキイカの肉質は、弾力性に富み柔らかく、歯ざわりは適度なコリコリ感が残る素晴らしい素材です。
特に活きたままの状態で刺身にして食すると独特の甘味と、芳醇な男命いかの旨味が口の中いっぱいに広がります。
引用元:山口漁業協同組合須佐支店ウェブサイトより
剣先イカは萩市のふるさと納税の返礼品にもなっています。
メニュー
活いかメニューは刺身のほか、丼や天ぷら、炙り蒸しもできますが、お勧めは刺身です。
複数人で行った場合なら、みんなで協力して刺身以外も試してもいいでしょうが、ソロの場合は刺身一択です。
他に「漁師まかない丼」、「熟成いかみそ丼」、「のどぐろ炙り丼」などあります。
価格帯は1,660円から2,000円代です。
活いかの注文方法
活いかはその日に水揚げが無ければ、お店での提供はありません。
ただ入荷があった時は取り置きがOKなので、電話確認して取り置きの上お店に行くことをお勧めします。
ただし席の予約は不可で、あくまでも活いかの取り置きのみです。
取り置き電話対応時間:当日8時~11時
電話番号:08387-6-2354
営業時間:11:00~14:00
定休日:水曜日
店内
店内はテーブル席。
テーブル席は料理が運ばれるとカーテンが下りてプライベート感があります。
いかマルシェ スサノモノミトコ館
梅乃葉の隣にあるいかマルシェ スサノモノミトコ館では【須佐男命いか】関連の他、地元の特産物などが販売されています。
筆者が購入したのは、イカ墨アイス。
色は真っ黒、中まで真っ黒w
味の方はイカ墨感はまったくなく、目をつぶって食べればバニラと思うのではないでしょうかね
このイカ墨アイスも萩市のふるさと納税の返礼品になっています。
まとめ・感想
っという感じで【梅乃葉】で【須佐男命いか】と【ヤリイカ】の活いかをいただきました。
時化が多い冬の日本海のイカ、しかも水揚げの時期ではない【須佐男命いか】を活イカでいただけたのは、ラッキーでした。
梅乃葉は通販にも力をいれており、ホームページでオリジナル商品を販売しています。
また萩市のふるさと納税の返礼品でも梅乃葉の商品を扱っています。
筆者は萩はフグを中心とした魚推しがメインだと思っていましたが、ふるさと納税の返礼品には意外とイカ関連が多いようです。
山口で海の味覚と言えば圧倒的にフグでしょうが、イカも捨てがたいお勧めの味覚ですね。
おわり
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