和歌山県田辺市秋津川は紀州備長炭発祥の地です。
紀州備長炭の歴史は古く、平安時代(800年代)に弘法大使が中国から製炭技術を持ち帰り、和歌山県に伝えたとされています。
弘法大師と言えば、和歌山県高野山だからそうなるよね
生活用、調理用などで備長炭は利用され、料理の材料の一つとしても利用されています。
その備長炭を利用した食事を提供しているのが、「道の駅 紀州備長炭記念公園」内の「備長の郷」です。
営業時間:4月~11月9:00~17:00
12月~3月9:00~16:00
定休日:水曜日
駐車場:道の駅なのでたくさん
今回は2023年9月中旬にランチで訪れた「備長の郷」を紹介します。
さあ、食べてみよう
備長炭の特徴
名前の由来は炭問屋を営んでいた「備中屋長左衛門」からと言われている備長炭は、鋼鉄より硬い高度20度で、世界一硬い炭です。
その備長炭の炭材にはウバメガシを使い、初期に蒸気乾燥を十分に行い、最後にネラシと呼ばれる約1,000℃の高温処理によって備長炭ができます。
備長炭は白炭と呼ばれ、約400~600℃で焼かれる一般的な炭・黒炭とは製造方法だけでなく、材料(クニギ、ナラ、シイ、ブナ)や窯の造りも異なります。
高級食材の炭火焼や室内の調湿材、飲料水のろ過材や活性剤で使用されている備長炭の特徴や利用方法は次の通りです。
特徴
- 火持ちが良く、一度火がつけば約5時間程度燃焼する。
- 火力が強く、高温で食材を焼き上げることができる。
- 多孔質構造で、水や空気を吸収する。
- ミネラルを豊富に含む。
利用方法
- 調理用:焼肉、BBQ、燻製、炭火焼きなど
- 生活用:水道水の浄化、炊飯、消臭、除湿、お風呂など
例)
調理用として炭火焼きや燻製によく使われる理由としては、火持ちが良く、火力が強いため、食材の表面をパリッと焼き上げることができ、多孔質構造なので食材の旨味を閉じ込める効果もあるとされている。
水道水に備長炭を入れると、カルキを吸着して、ミネラルウォーターにすることができ、炊飯器に入れると、ご飯の甘みを引き出すことができる。
消臭効果や除湿効果があり、タンスや押入れ、靴箱などに置くと、嫌な臭いを吸着して、湿気を抑えることがでる。
風呂に入れると、肌を清潔に保ち、血行を促進する効果があるとされている。
備長炭はさまざまな用途に利用できる便利グッズと言えるでしょう。
実食
備長炭ラーメン 680円(税込)
イカ墨パスタのように備長炭が練り込められた黒い麺が見えます。
まずはスープを飲んでみます。
あっさりとしたスープは醤油ベースでの優しい味のスープ。
備長炭が練り込まれた黒い麺は、柔らかめで喉ごしの良く、あっさりスープと相性は抜群。
わかめともやしのシャキシャキな上、焼豚が絶品。
麺の食感、あっさり醤油味のスープ、シャキシャキもやしと絶品焼豚を味わっていると、らーめんと言うより中華そばに近い感じ。
とても食べやすいらーめんで、美味しく頂きました。
炭ケーキと備長炭コーヒーセット 620(税込)
備長炭パウダーを練り込んだ生地で作られたケーキ。
あんを挟んで焼き上げられたケーキは、やや和風で甘さ控えめで、温かいケーキ。
地元産の梅を使用した手作りジャムやクリームをつけて味変も楽しめます。
備長炭で越した水で入れたコーヒーにマドラーは備長炭。
コーヒーの味は濃い目で、備長炭マドラーでかき混ぜながら香りを楽しみました。
白炭クッキー 380(税込)
備長の郷の隣はお土産物屋さんになっています。
試しに購入した白炭クッキー。
炭には黒炭と白炭があり、備長炭は白炭になります。
姿かたちは完全に備長炭によせていますwww
クッキーなので甘い味は当然ですが、クッキーとしては硬く、最初はポキっと歯でおりながら食べますが、すぐに口の中で柔らかくなります。
メニュー
ほとんどのメニューが600円代と安い価格帯。
らーめんとそばは備長炭が練り込まれている炭麺。
うどん派の筆者としては、うどんに炭麵がないのが、ちょっと残念。
支払方法
現金、PayPay
店内の様子
カウンター席、テーブル席、イス全てが木材で作られて、シンプルなつくりの店内。
紀州備長炭発見館
道の駅紀州備長炭記念公園内は備長の郷(お食事処、土産物屋)以外に、木炭・備長炭の歴史や文化が学べる「紀州備長炭発見館」やバーベキュー施設などがあります。
紀州備長炭発見館は有料ですが、けっこう面白いので時間があれば入館することをお勧めします。
開館時間 4月~11月:9:00~17:00
12月~3月:9:00~16:00
休館日 水曜日(祝日の場合は翌日)
入場料 大人220円 小中高110円
いろんな展示物がある中で、筆者が一番興味をそそられたのは「木炭車」。
このマツダの三輪車・バタンコは筆者が小学生の頃現役で走ってましたが、木炭車仕様は(多分)既にありませんでした。
まとめ・感想
っという感じで、備長の郷で備長炭らーめんや炭ケーキ・コーヒーを頂きました。
らーめん・ケーキの美味しさに舌鼓をうち、紀州備長炭発見館で炭の勉強ができて、充実した時間を過ごせて大変満足する時間を過ごせました。
筆者は炭には常時お世話になっており、湿気の多い沖縄在住時から今日まで、押し入れや床下、車に竹炭の調湿材を入れています。
炭っていろんな使用方法があって、ホントに万能ですね。
おわり
コメント