1,200km離れた沖縄と鳥取で【瑞泉】と言う同じ銘柄のお酒があることを知っていますか?
筆者にとって瑞泉と言えば沖縄の泡盛でしたが、2022年1月鳥取県に日本酒の瑞泉があることを知りました。
「関係性が全くない別々の酒造会社が、偶然同じ銘柄【瑞泉】を造り出してる。」
正直、衝撃的だったよw
少しだけ酒好きの筆者としては、興味がわき「瑞泉飲み比べ」をしてみました。
瑞泉飲み比べ
鳥取 瑞泉
瑞泉 純米酒
純米酒は精米歩合がとくに決められていませんが(一般的には60〜70%)、瑞泉純米酒はラベルに記載してあるように純米吟醸並みの55%まで精米した純米酒です。
日本酒には純米酒、吟醸酒、本醸造酒に分かれ、精米歩合はこうなっています。
本醸造酒 精米歩合
70%以下
吟醸酒 精米歩合
吟醸酒:60%以下
大吟醸酒:50%以下
純米酒 精米歩合
純米大吟醸:50%以下
純米吟醸酒:60%以下
特別純米酒:60%以下または特別は製造方法
純米酒:規定なし
純米酒の特徴である米の旨味とコクに加え、吟醸酒なみの精米歩合による華やかな香りと味わいのある辛口の純米酒。
吟醸酒なみとは、お得感満載
飲んだあとのスッキリしたのどごし感のある、飲みやすい純米酒でした。
ひのきの升で飲むとより美味く感じるね
有限会社高田酒造 1907年(明治40年)創業
1907年(明治40年)創業の高田酒造は兵庫県と県境の鳥取県東部の岩美町にあります。
ネット情報では『創業当初は資金も乏しく、「ビンボー酒屋」』と呼ばれていたそうで、小さい酒蔵だけど「好きな人にだけ飲んでほしい」こだわりの酒造りを続けているそうです。
実際に筆者が酒蔵を尋ねた時は、配達中で玄関が閉まっており、2時間ほど時間を潰してから再訪問しました。
話を聞くと、「小さい酒蔵なので大量には生産できないけど、配達(販売エリア)は近場がメイン」と仰っていました。
確かに公式サイトがなく、近場の配達と酒屋などの卸だけの販売のようですが、根強い人気があり、多くのファンに愛されている酒蔵です。
少量生産の酒蔵には、何とも言えない魅力を感じますね。
沖縄 瑞泉
瑞泉 泡盛3年古酒
「古酒」は全量を3年以上熟成したものと定義されており、長期間熟成されたことから「甘い香りとまろやかな舌触り」を感じるられる味わい深いお酒です。
古酒は芳醇な味わい、深み、甘みなどを時間をかけてゆっくり飲みながら楽しむといいでしょう。
「チェイサーで舌を休ませながら、ストレートで飲む。」が味や香りを楽しみやすいでしょうが、筆者はアイスを2個ほど入れて「芳醇さと、ひんやりとしたのどごし」を楽しみました。
瑞泉酒造株式会社 1887年(明治20年)創業
瑞泉酒造株式会社は首里城の麓にあり、ゆいレール首里駅から徒歩15分程度で行けます。
瑞泉と言う名の由来はこうだそうです。
この清らかな泉のように清冽で芳醇な酒造りをめざし、また伝統ある泡盛造りがますます発展し、代々永く受け継がれていくように願い、この泉に因んで銘柄に“瑞泉”と命名したといわれています。
引用元:瑞泉株式会社ウエブサイトより
瑞泉では様々な銘柄の泡盛を製造しており、国内外のコンクルールで数々の賞を受賞しています。
工場見学として、ガラス越しに製造工場を見学とDVD鑑賞ができます。
筆者はいろんな酒蔵を巡っていますが、ほとんどが車でないと行くのが厳しい場所にあります。
っと言うことは試飲ができないんですよね(泣)
瑞泉株式会社はゆいレールで行けますし、沖縄一の観光スポット首里城の麓にあるので、泡盛に興味のある方はぜひ寄ってみてください
まとめ・感想
純米酒は醸造酒、泡盛は蒸留酒と製造方法違いますが、原材料が似てる為、何となく似た味わいを筆者は感じています。
純米酒
醸造酒
米、米麹、水を原料にして製造
泡盛
蒸留酒
タイ米、黒麹、水、酵母を原料にして泡盛
筆者としてはどちらも美味い酒で満足できましたが、あえて何か表現するならば、刺身のおともにはスッキリしたのど越しの純米酒・瑞泉、焼き鳥などの串もののおともには芳香な味わいの泡盛古酒・瑞泉が筆者の味覚ですね。
ただ泡盛の方がクセが強いので、筆者の肌感覚では苦手な人が若干多いってところがですね。
そして味もさることながら、気になったことは「同じ銘柄で問題ないのかな?」でした。
っで、両方の酒蔵に訪れた時に、オブラードに包みつつも単刀直入に「○○県でも同じ銘柄・瑞泉があって驚きました。」と伝え、話を聞きましたが「お互いの存在は認識しているけど・・・」って感じでそれほどお互い気にはしていない雰囲気でした。
実情は分からないけど、大人の対応w
こんな感じで「二つの瑞泉・純米酒と泡盛古酒の飲み比べ」をしてみましたが、結論から言うとどちらも美味い酒で満足できるので、両方ともお勧めと言うところですw
また筆者が知らないだけで、異なった酒造会社で同じ銘柄のお酒が他にもあるかもしれません。
見つけたら、また飲み比べしてみたいと思います。
おまけ 瑞泉原酒53度
与那国で製造されている花酒(はなさき)がアルコール度数60度で有名ですが、それにつぐアルコール度数53度の瑞泉。
泡盛とまったく同じ原材料と製造法でも、アルコール度数が45度を超える場合は税法上スピリッツとなる泡盛。
お勧めの飲み方はアルコール度数が高いと凍らないので、「冷凍庫でキンキンに冷やしてストレート」もしくは「9:1の炭酸割」
筆者は冷凍庫でキンキンに冷やして飲みました。
冷凍庫でキンキンに冷やした瑞泉はトロッとした状態となり、濃厚な甘みや香味、味わいを楽しみました。
おわり
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