2020年10月3日(土)デビューした 往路は呉線(広島~尾道)復路は山陽本線(尾道~宮島口)を走る観光列車etSETOra(エトセトラ)は、瀬戸内海の景色や飲食を楽しめるお勧めの旅電車です。
今回のエトセトラでの旅は「ただ飲む」、「ただ景色を眺める」だけを目的に乗ってみましたが、最高に楽しめました。
1日1往復 土日祝だけでなく月金も走る観光列車
土日祝だけになりがちな観光列車ですが、エトセトラは月金も走ってくれます。
運行は1日1往復です。
【時刻】
[往路]広島~尾道(呉線経由)
停車駅 | 広島 | 呉 | 安芸津 | 竹原 | 忠海 | 三原 | 尾道 |
出発時刻 | 9:32 | 10:23 | 11:13 | 11:28 | 11:39 | 12:18 | 12:32 |
[復路・平日]尾道~宮島口(山陽線経由)
停車駅 | 尾道 | 三原 | 西条 | 広島 | 宮島口 |
出発時刻 | 14:38 | 14:54 | 15:32 | 16:10 | 16:39 |
[復路・土日祝日]尾道~宮島口(山陽線経由)
停車駅 | 尾道 | 三原 | 西条 | 広島 | 宮島口 |
出発時刻 | 14:38 | 14:54 | 15:32 | 16:06 | 16:39 |
停車駅は特急並み 料金アップはグリーン料だけ
特急並みに少ない停車駅にも関わらず、運賃+グリーン料金で乗車できて、かなり安い運賃です。
復路の尾道~広島間は新幹線より早くて完全に便利でしょう。
エトセトラ
広島~尾道 合計 2,520円
運賃1,520円
グリーン料金1,000円
【往路】広島(9:32発)~尾道(12:32)(呉線経由)全31駅
広島→呉→安芸津→竹原→忠海→三原→尾道
乗車時間 3時間
呉線は全線単線
【復路】尾道(14:38発)~広島(16:04着)(山陰線経由)全18駅
尾道→三原→西条→広島
乗車時間 1時間26分
山陽本線+新幹線
尾道→三原→広島 合計2,510円
運賃 尾道~広島1,520円
自由席 三原~広島990円
乗車時間 40分前後
三原駅で新幹線こだまへの乗換時間が1時間程度あり。
時間帯によっては、新幹線より山陽本線普通列車(乗車時間約1時間30分)の方が早い。
他にも尾道駅から新尾道駅まで路線バス(190円、乗車時間約10分)で移動し、新尾道から新幹線と言うルートもありますが、バス代含めて約3,500円、高速バスでは乗車時間約1時間30分、運賃約1,800円なので、エトセトラがいかにお得な運賃で楽しめるかが分かります。
尾道から広島へ向かう時は、時間が合えば完全にエトセトラがお勧めですね。
窓の大きいカウンター席が大当たり席でお勧め
広島~尾道間は3時間かかりますが、往復とも座った席はカウンター席で、正面の景色が横に流れるのが、いいのでしょうね。
ボックス席の窓側で横を景色より前向いて見る景色の方が楽しくて、流れる景色を眺めるだけで、全く飽きませんでした。
今回、往復とも10Aの席を利用しましたが、ここは大当たり席です。
その理由は広い窓を独り占めできる席なんですよ
この広い窓に席が一番のお勧めですね。
人数で選ぶ席が変わりますが、1号車4A、4D、10A、8A、8D、2号車2D、4B、6C、6D、8A、8Dは広い窓席なので、予約時には狙ってみてもいいでしょう。
2両編成のエトセトラは各車両20席で、カウンター席、ボックス席(2人席、4人席)構成となっています。
往路呉線でのオーシャンビューはエトセトラのウリの一つですが、2人席のほとんどが山側なんですよね。
ただ1号車のバーカウンター前フには大きな窓と棚があるリースペースがあるので、山側の2人席になった場合でもフリースペースでオーシャンビューを間近で楽しむことができます。
スタンディングバーみたいな感じで、逆にいい気分かな
低速で走ってくれる往路呉線オーシャンビュー
エトセトラではところどころで速度を落とし、景色を楽しむ時間を作ってくれます。
そのせいでしょうか?
3時間と言う長さをすっかり忘れさせてくれます。
特に忠海を過ぎて三原までの間、海岸線ギリギリを走る景色は爽快ですね。
この間は超低速なので、車窓からの景色を存分に楽しめます。
地ビール・地酒やつまみを楽しむ
特急列車や新幹線で食べる駅弁やビールは旅のイベントということもあって、美味しさが倍増するものですが、エトセトラでの一杯は景色の良さも手伝って、よりうまい酒が飲めますねw
社内販売は、往路はワゴン、復路はバーカウンターで飲み物やお菓子を販売しており、メニューも往路と復路で変わります。
往路アルコール
はっさくビール 660円(税込)
ワゴン販売では広島北ビールのアメリカン・ペールエールをベースに、広島県大崎下島産のはっさくを使用したはっさくビールを販売しています。
はっさくの原産地は実は広島県なんですが、生産量1位はダントツで和歌山県で、2位広島県の5倍の生産量なんですよね。
「はっさくの香りとアメリカ産のホップの香りがバランス良く感じられ、またそのどちらにもある特有の苦みはビールらしい爽やかな苦味となっています。」の謳い文句通り、はっさくの強い香りとビールとしての苦みが調和しており、実に美味しいビールです。
オイスターダークエール(黒ビール) 660円(税込)
広島市南区、堀口海産様の牡蠣を100%使用したビール。
黒ビールって、苦すぎって感じることが多いけど、「苦味やコクは強過ぎず、麦芽の香ばしい香りと牡蠣のまろやかさが後味にある飲みやすいビールです。」と、こちらもの謳い文句通りでしたw
紹介した2つの地ビールは広島市安佐北区亀山の広島北ビール株式会社の地ビールです。
復路アルコール
往路に比べ復路の方がアルコールメニューは充実しています。
地酒飲みくらべセット 800円(税込)
飲みくらべセットは5種類の中から3種類選びます。
左:安浦 盛川酒造 白鴻 純米吟醸「沙羅双樹」
中:安芸津 鞆酒造 純米吟醸「於多福」
右:三原 山根本店 純米吟醸「酔心稲穂」
CAさんがお酒を用意したあとの説明が、「良いの選んだね」って感じで心をくすぐりましたねw
選ばれた3酒は小さな蔵なので、広島でもあまり手に入らないんですよ。
他の2酒はHK朝の連ドラのマッサンの実家の酒蔵が竹原の竹鶴酒造と広島西条で最もメジャーと言っても過言ではない賀茂鶴と確かに大きい酒造所ですね。
説明文に東広島市安芸津町出身の三浦仙三郎氏によって「軟水製造法」の発明とあります。
興味のある方は、2021年上映予定の日本酒映画「吟ずる者たち」を見てくださいね
etSETOraオリジナルカクテル
SETOUCHI BLOSSOM 700円(税込)
サクラオB&D(廿日市市)のジャパニーズクラフトジン「桜尾」とアヲハタ(竹原市)のフルーツスプレッド「まるごと果実」を使用した、瀬戸内らしい柑橘薫るさわやかなジントニックです。ホテルグランヴィア広島のメインバー「メイフラワー」の監修メニューです。
引用:JRおでかけネットより
うまいの一言
これはお勧めだね
おつまみ
おつまみは復路のみの販売になります。
往路も販売してくれたらいいのになぁ
燻製ナッツ 500円(税込)
シマヘイ(広島市安佐南区)の燻製ナッツは令燻と熱燻を組み合わせた二段仕込み。
燻製ナッツはTBS「坂上&指原のつぶれない店」で取り上げられ、今は成城石井でも並んでいます。
これはお勧めつまみ
クセになりそう!!
牡蠣のオリーブオイル漬け
マルイチ商店(東広島市安芸津町)の牡蠣のオリーブオイル漬け。
記憶にないので、がっつりと牡蠣のオリーブ漬けを食べたのは初めてかもしれません。
旨味が凝縮と言う言葉がピッタリ。
正直これほど美味いとは思わなかったね。
自分用としてもいいけど、広島土産としてこれは絶対に喜ばれるでしょう。
持って帰れる記念品や駅スタンプガイドが面白い
エトセトラのトレードマークのコースターが各席に置かれ、記念品として持って帰れます。
そしてコースターと一緒にウエルカムカードも
このウエルカムカードは乗車券を記念チケットとして、持って帰ることができるキップホルダーになっています。
バーカウンター前のフリースペースに置いてあった、駅スタンプガイド
クスッと笑える親近感がある説明が最高w
手作り感満載の「駅スタンプで見る 呉線沿線ガイド」
結構いい感じで気に入りましたw
尾道駅では垂れ幕でのお出迎えとお見送りがあって、旅気分を盛り上げてくれます。
という感じで、「ただ飲む」、「ただ景色を眺める」だけを目的に乗った観光列車エトセトラでしたが、車窓の景色に美味い酒とつまみで贅沢な旅気分が味わえました。
エトセトラは単なる移動手段でなく、広島観光をおとな旅にカスタマイズするのにお勧めの観光列車ですね。
おわり
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