温泉旅館1泊2日2食9千円(税込)未満を一人で宿泊しようと思ったら、意外と難しいものです。
理由はこんなとこです。
- プランがあっても一人では予約ができない。(二人以上ならOK)
- 特にハイシーズンは効率良く集客したい為、一人客はとらないようにしている。
- そもそも温泉旅館では9千円(税込)未満のプランが少ない。
まっ、施設運営者の立場からすると理解もできますが、もう少し一人客に優しくしてほしいものです。
城崎温泉でリゾバ中の筆者は、機会があるごとに温泉旅館に宿泊しています。
兵庫県但馬エリア( 豊岡市・香美町・新温泉町・養父市・朝来市)で一番メジャーなのは城崎温泉ですが、その城崎温泉から日本海岸側を移動すると多くの温泉地があります。
城崎温泉から鳥取方面に行くと、湯村温泉、浜坂温泉郷(浜坂温泉・七釜温泉・二日市温泉)などの温泉街があり、城崎温泉と比べ比較的リーズナブルな価格設定のプランもあります。
ただ冬の蟹シーズンは高額になるんだよね(涙)
蟹シーズン前の2021年10月から11月にかけて、湯村温泉、七釜温泉に宿泊してみました。
湯村温泉 とみや
1980年代前半、NHKで放送された吉永小百合主演ドラマ「夢千代日記」の舞台となった湯村温泉。
華やかさより、静かでまったりとした隠れ家的雰囲気を感じる温泉街です。
宿泊した【温泉旅館とみや】は湯村温泉の高台に位置し、緑に囲まれた自家源泉温泉をもつ江戸時代後期創業の老舗温泉旅館で、温泉は露天大浴場や露天風呂付客室があります。
今回の宿泊プランは「じゃらんビジネスマン応援 お手軽御膳プラン♪♪♪」1泊2日2食8500円(税込)
蟹シーズン前の10月下旬だけあって、温泉旅館にもかかわらず安いプランがありましたが、11月6日以降カニ解禁後はこのプランはありません。
筆者が宿泊した部屋はバス・トイレ付のスタンダードな和室
10畳の和室をひとり占めは、広々として気持ちがいいね。
さすが自家源泉。シャワーから出るお湯も温泉らしい。
窓からの景色。
目の前が緑。
建物1Fに男女それぞれ大浴場(翌朝男女入替制)がありますが、とみやのウリの一つはおそらく「天神の湯」と呼ばれる露天風呂でしょう。
館内から長い渡り廊下を通って、突き当りに緑に囲まれた天神風呂があります。
筆者が宿泊した日は、夜は女性、朝が男性でした。
緑に囲まれた露天風呂はとても気持ちがよく、リラックスできます。
天気の良い夜は星空や月明りで風情があるのでしょうね。
残念ながら夜は女性なので、男性は楽しむことができないでしょう。
食事は食事会場で頂きました。
夕食
すでに席に準備がされています。
席に着いてから、てんぷら、茶碗蒸し、赤だしがでてきます。
最後はデザート
朝食
夕食同様、席に着いてからみそ汁がでてきます。
夕食と異なり、ご飯はおひつで出てきます。
旅館でリゾバ経験(現在進行形)があるので、旅館の調理場事情はそれなりに理解しているものとして、「とみや」の食事はかなり良いですね。
旅館独自の料理は意外と少ないもので、刺身切り身、焼き魚は開きの状態で鮮魚店から、漬物、温泉たまごなど卸店から購入、そして鍋物は野菜や豆腐をカットするだけなので、厨房で旅館独自の味付けと言う料理はそれほど多くないでしょう。
もちろん良い材料を購入しているので、問題はなく美味しいのですが、旅館独自の味にフォーカスするならば赤だし、みそ汁だけってことが普通かもしれません。
その点「とみや」の食事は魚のかぶと煮、てんぷらと明らかに旅館独自の調理された料理が2品もあり、てまひまかけていると感じました。
七釜温泉 安楽荘
浜坂温泉郷の一つ七釜温泉は 温泉街と言うより、一般住宅街に温泉旅館があるって雰囲気を感じました。
宿泊施設は18あるようだけど、なぜか○○荘ってのが多い
七釜温泉の街並み
どうみても住宅街だよね
住宅街の中にある七釜温泉でお世話になったのは「安楽荘」
今回の宿泊プラン【ビジネス限定】働くビジネスマンを応援!日頃疲れた心と身体を七釜温泉でほぐして下さい♪1泊2日2食8020円(税込)をじゃらんで予約しました。
2021年12月16日現在、このプランはまだありました。
家に帰ったような部屋。
気に入りましたね。
温泉に入りたくても、こたつから出れないかもwww
お茶と一緒に用意されているお餅。
栃餅と言うらしく、こちらの名産品でしょうか?
かなり美味しいお餅でしたが、今回は購入を見合わせました。
浴場は広くはありませんでしたが、 天然温泉100%のかけ流し。
しかも入浴時間が長いのもグッド。
食事は食事会場で頂きました。
夕食
まさかカニがついているとは、これは嬉しいね
カレイの煮つけとカレイの刺身。
旬の素材で攻めてきています。
団子の入ったみそ汁は具だくさん。
一人だけど3人分ぐらいのごはんが入ったおひつ
朝食
焼き魚は土産物でもよく見かけるエテカレイ。
山陰では鮭よりオーソドックスかもしれません。
昭和チックな雰囲気の安楽荘は旅行に来たと言うより、帰省して気兼ねなくゴロゴロしている気分になれる、落ちつきのある旅館でした。
感想・まとめ
いくつかの宿泊施設でリゾバ経験をすると、多少裏事情が分かり、いろんな意味で目が肥えていきます。
今回宿泊した「とみや」「安楽荘」はともに夕食に煮魚があり、煮魚は厨房で調理される品ですので、旅館の味と言ってもいいでしょう。
そこが良かったです。
「湯村温泉」、「七釜温泉」とも観光地々しておらず、静かに過ごすにはうってつけの温泉地です。
筆者の場合は15~16時にはチェックインし、「温泉ー夕食ー部屋でゴロゴロー温泉ー就寝ー温泉ー朝食ー温泉」といった過ごし方をしています。
一人で温泉旅館の安価プランは少ないのですが、あった場合はかなりのお得感があります。
素泊まり外食もいいけど、外出せず旅館に引きこもって過ごす温泉旅館泊は、のんびりできて疲れを癒すのにお勧めですね。
おわり
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