和歌山県田辺市の闘鶏神社は、武蔵坊弁慶ゆかりの神社で勝運向上の御利益があると言われています。
また熊野三山ともゆかりがあり、2016年(平成28年)10月世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」に追加登録されました。
今回、2023年10月4日にお参りした闘鶏神社と同じ境内にある藤巖神社(とうがんじんじゃ)紹介します。
では、お参りしましょう
闘鶏神社
創建
御朱印の時に一緒に頂く御祭神や創建などを説明されている紙(何ていうのか不明)には、次のように説明されています。
熊野三山(熊野本宮大社、熊野速玉大社、熊野那智大社)の別宮的存在として熊野信仰の一翼を担ってたようです。
社号由来
源平合戦の際に、源氏につくか平氏につくか思案した熊野別当湛増(たんぞう)が、神前で赤(平氏)と白(源氏)の鶏を合わせたところ、赤鶏が白鶏を見て一番も戦わず逃げたので源氏に味方したと言う故事により、新熊野鶏合(いまくまのとりあわせ)大権見の呼称が生まれ、明治維新の神仏分離令により、闘鶏神社と改称され現在に至る。
ちなみに熊野別当湛増は武蔵坊弁慶の父であると伝えられています。
鳥居
鳥居は2つあり、最初の鳥居は一般道に面しています。
参道を歩いて、神社に入る直前に二つ目の鳥居があります。
境内・社殿
筆者が訪れた日は、週末に開催される「弁慶まつり」の準備が行わていました。
弁慶まつりは闘鶏神社主催ではなく、神社の境内を提供しているだけのようです。
約30分間の花火あったのですが、筆者の部屋から望むことができました。
闘鶏神社の社殿は熊野本宮大社が川の増水で流失する以前と同じ配置になっており、熊野三山の別宮的存在と言われています。
写真正面が本殿・証誠殿、手前側から八百万殿、下殿、中殿、上殿、西殿と続き、神様が祀られています。
本殿・証誠殿の御祭神は熊野三神の内、伊邪那美命(いざなみのみこと)。
西殿、上殿、中殿、下殿にそれぞれに他の熊野三神、天照大神などの御祭神が祀られています。
ざっくり言うと熊野三山を回らずに、闘鶏神社をお参りするだけで、同じご利益があると言う凄すぎる神社なんですね。
熊野三山を全てお参りするのは、結構時間がかかるのでタイパはいいのですが、何となくこれでいいのかな?って感じる筆者ですw
御朱印
闘と言う文字に力強さを感じ、必勝と言う気分が湧き出てくる御朱印。
手水舎
完全自動式になっているのでひしゃくはありません。
御神木
推定樹齢1200年と老木なので、「延命長寿・無病息災」のご利益があります。
また楠の下に立って、楠の葉を歯痛の患部につけて念じると、歯痛が治るとも言われています。
筆者は歯痛の自覚症状がありませんでしたが、偶然にもお参り前後で虫歯の治療を完了させました。
藤巖神社
藤巖神社は闘鶏神社の二つ目の鳥居をくぐると、すぐにあらわれます。
藤巖神社の御祭神は安藤直次。
徳川家康の側近で、家康の十子頼宣が紀伊に移ると家老として、田辺へ。
田辺経済の発展に貢献した人物のようです。
闘鶏神社の方の話によると、藤巖神社はもともと別の場所にあったそうですが、管理する人がいなくなり、闘鶏神社で管理をするこになったことから、境内の中に移動したとのことです。
御朱印も闘鶏神社の社務所でいただけます。
駐車場
一つ目と二つ目の鳥居を結ぶ参道横が駐車場となっています。
有料で1時間100円です。
まとめ・感想
っという感じで、「闘鶏神社」と「藤巖神社」をお参りしました。
筆者は闘鶏神社の事は知らなかったのですが、熊野三山をお参りしていたので、ゆかりの強さに親近感が湧きました。
田辺は熊野古道の重要な分岐点なので、熊野権見が祀られている神社があるのは自然な感じがします。
また勝運の御利益があるということなので、勝負をかける時にはお参りしたい神社ですね。
おわり
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