「ジルバ焼き」と「せち焼き」は和歌山県御坊市で地元で愛されるソウルフードです。
お好み焼きや焼きそばに似て非なる独特の(粉物)料理です。
どちらもキャベツがたっぷり使われていますが、ジルバ焼きは生地を使い、せち焼きは生地を使わない違いがあります。
創業50年の「お好み焼きまりちゃん」では「ジルバ焼き」と「せち焼き」の両方がいただけるお店です。
営業時間:11:00~18:00LO
定休日:月曜日
駐車場:店前にうまくすれば2~3台
今回は2023年11月中旬に訪れた「お好み焼きまりちゃん」を紹介します。
では、食べてみよう
ジルバ焼き
パッと見はお好み焼き?
写真左がジルバ焼きの完成形で、パッと見はお好み焼きに見えるジルバ焼き。
①肉とイカ焼き、キャベツ、ネギ、紅ショウガを焼きます。
②麺も加えて焼いた後、ソースで味付けします。
③小麦粉を使った薄い生地の上に具材全てのせた後、生卵をのせます。
④一度ひっくり返して生卵を焼き、再度ひっくり返し元の面を上にします。
⑤細かくカットした後、ソース、マヨネーズ、青のり、一味をふり掛けて完成。
筆者の地元広島のお好み焼きと似ていますが、広島では「最初に生地を作り、その上に具材を乗せていく」、「具材にモヤシ必須」「卵は生地のように焼く」など広島のお好み焼きとジルバ焼きには違いがあります。
ジルバ焼き 名前の由来
名前の由来は「50年前の開店当時、ダンスが流行しており、ジルバを踊ってしまうほどおいしい。」と言うノリからジルバ焼きになったそうです。
ちなみに現在の店主は2代目で、先代は現店主の叔母だったそうです。
実食 ジルバ焼き ミックス 900円(税込)
店主曰く「せち焼きは生地がないから、冷めると美味しくなる。ジルバ焼きは生地を使っているから冷めて大丈夫だし、チンしてもいいし。両方食べるならジルバ焼きをテイクアウト、せち焼きを店内がいいよ。」と教えて貰い、ジルバ焼きをテイクアウトしました。
テイクアウト用の容器は船になります。
冷めても生地がモチモチして、食べ応えがあり、確かに冷めても美味しく頂けました。
数日後まりちゃんへ再訪し、今度は鉄板で食べてみました。
鉄板で食べると、生地が徐々にパリパリになるのですが、それが鉄板で食べてる感を増していきます。
やっぱ、焼き物ですから鉄板で食べた方が美味しいですね。
せち焼き
卵でふんわりした焼き物
せち焼きは焼きそばを小麦粉を使わずに卵だけで固め、お好み焼き状にまとめたもので、昭和30年代に現存する「元祖せち焼き やました」の初代店主、山下夏子さんが考案したと言われています。
①ここまではジルバ焼きと同じ
②具材を広げて卵をのせます。
お店によって卵の数が違うようですが、まりちゃんでは3個のせます。
③卵をつぶして具材に絡めながら焼いていきます。
④ジルバ焼きと同様細かくカットし、ソース、マヨネーズ、青のり、一味をふり掛けて完成。
せち焼き 名前の由来
せち焼きの語源は、御坊弁の「せちがう」から来ていると言われています。
御坊弁で「せちがう」とは、「無茶苦茶にする」「思い切りやる」という意味で、せち焼きは、焼きそばと卵を思い切り混ぜて焼くという、まさに「せちがう」作り方が特徴です。
実食 せち焼き ミックス 900円(税込)
ジルバ焼きは鉄板に置いたままで食べましたが、せち焼きは皿にのせて食べます。
食べた瞬間、ふわふわの食感に驚きましたね。
小麦粉を使わずに卵だけで固めるという、独特な製法が活かされた食感。
お好み焼きには無い食感です。
卵によるふわふわの食感の中にも、焼きそばの風味がしっかりあり、食べ応えがありました。
店内の様子
テーブル席はなく、鉄板の前で食べるスタイルのお店で、席数は6席。
メニュー
全メニュー「にく」、「いか」、「ミックス」で統一されています。
一番人気のジルバ焼きは「お好み焼きまりちゃん」は、おそらく「まりちゃん発祥」だと思います。
まとめ・感想
っという感じで、「お好み焼きまりちゃん」でジルバ焼きとせち焼きを食べました。
当初ジルバ焼きを目当てで訪れたので、せち焼きも食べられたので、ラッキーでした。
どちらも美味しく満足でき、特にジルバ焼きは広島のお好み焼きに近いものがあるので、親近感がわき直ぐに再訪しましたwww
せち焼きは御坊市のソウルフード・B級グルメとして、いろんなお店で提供されていますが、ジルバ焼きはまりちゃんだけかもしれません。
御坊市で粉物が食べたくなったら、ぜひ「ジルバ焼き」と「せち焼き」にトライしてください。
満足すること間違いないでしょう。
せち焼きは粉つかってないけどね
おわり
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