広島市西区草津と言えば「この世界の片隅に」のすずちゃんのおばあちゃんの住んでいた港町です。
その港町草津に1830年頃から酒蔵・小泉本店があります。
小泉家は小早川氏の一族で、現在の広島県三原市小泉町一帯に居を構えていたが、毛利家の広島進出に伴い、現在地に移ったそうです。
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明治天皇ゆかり酒銘・御幸
1885年(明治18年)明治天皇の行幸で、小泉本店で休息をされた事を記念して、発売された酒銘が「御幸(みゆき)」です。
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それまでは「菊の花を浸した酒を飲むと長寿を保つ」とのいわれから、「延寿菊」などいくつかの酒銘あったそうです。
延寿菊は今も純米淡麗清酒「みゆき延寿菊」の酒銘で販売されていますね。
厳島神社ご神酒奉納
古くから日本三景のひとつ安芸の宮島の厳島神社造酒所として、御神酒をつくっています。
引用:小泉本店ホームページより
「酒はその土地を離れることを嫌う」(吉田健一氏)を、日本酒本来のあり方と考え、広島の風土に
根ざした酒造りをめざしています。
明治初期の神仏分離によって、経済的に逼迫していた厳島神社に小泉本店は寄進しています。
1875年(明治8年)厳島神社大鳥居は再建されましたが、小泉本店がその斡旋者であり、再建費の18~19%を寄進しています。
現在の厳島神社大鳥居がその時の大鳥居で、8代目になります。
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季節折々の限定酒の販売
小泉本店では季節折々の限定酒を販売しています。
- 春:にごりさけ・花見酒
- 夏:純米酒・涼み酒
- 秋:大吟醸ブレンド・月見酒
- 冬:本醸造酒・雪見酒
立春、立夏、立秋、立冬あたりで、それぞれが販売開始となります。
また飲み方は、春は常温か冷、暑い夏は冷酒、秋は常温か燗、寒い冬は熱燗と言う具合に、季節ごとにお勧めの飲み方があるようです。
みゆき花見酒─花霞 にごりさけ 300ml 374円
アルコール度数は14度以上15度未満。
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原酒のにごりさけに吟醸の香りをつけ、味は酸味がやや強め。
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購入方法
蔵元で直接購入は現金のみになります。
電話等で申込み、代引き購入ができます。
一般販売は卸店にしかしておらず、卸店から小売店へとなっています。
卸店がどこの小売店に卸しているかは、蔵元では全てを把握しておられませんが、マックスバリュー、ゆめタウン、LECT、
イオンなどのようです。
これは想像ですが、各店舗ともおそらく広島県内のみではないでしょうか。
一般的な酒屋さんに置いてなさそうです。
ネット販売も楽天で1銘柄ありましたが、他では見当たりませんでした。
みゆきギャラリーは社長の趣味?
2014年4月、日本で初めての絵はがき美術館が、オープンしました。
小泉本店の社長の趣味が絵葉書収集だそうで、それを展示されてるそうです。
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えっ⁉
社長の趣味で美術館?
見学は予約制です。
その理由は社長みずから案内されるからだそうです。
ご自身で収集した絵はがきの説明はご自身ってとこなんでしょうね。
なので、社長の予定がある時は予約不可です。
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面白いし、楽しそう。
酒蔵では試飲はありませんが、みゆきギャラリーでは有料できき酒ができます。
みゆきギャラリーは日本酒文化情報研究館を兼ねており、日本酒文化と情報を研究したり実験したりする為の施設でもあります。
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趣味の施設ではなかったんだね。
まとめ
厳島神社のご神酒と同じものを飲みたいことから、
小泉本店の御幸は人気があります。
芳醇清酒<みゆき>が厳島神社のご神酒と同じ清酒です。
小泉本店は広島の日本酒をこう評しています。
きめが細かく、のどごしがよい。
そしてコクがあり、うまみがあり、飲みあきしない。
広島の地酒の一つ、小泉本店の御幸を飲んでみませんか?
もしかしたら、厳島神社も身近に感じるかもしれませんね。
おわり
小泉本店
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追記
小泉酒造が面している道路は、江戸時代は西国街道と呼ばれていました。
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個人的には旧山陽道の方がしっくりきますけどね。
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