広島の地酒と言えば、東広島市西条の賀茂鶴や竹原市の竹鶴などがメジャーですが、広島市内にも地酒の酒蔵があります。
広島市の住宅街にある八幡川酒造
酒蔵のシンボル・レンガ造りの煙突が、ひときわ目立つ八幡川酒造は、八幡川沿いの広島市佐伯区の住宅街の中にあります。
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住宅街に密集している地域ながら、酒造りに使う水は恵まれています。
酒造りに使う水は、全国でも有数のモミの原生林が広がっている極楽寺山から湧き出る伏流水で、柔らかくてきれいな水です。
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創業文政年間という長い歴史を持つこの蔵元は、
引用:八幡川酒造ホームページより
当時、この地域の有志たちが資金を出し合って創建したものだという記述も残っており、
昔から地域に根ざした蔵元である
日本酒の原酒とは
原酒とは貯蔵タンクに入っている日本酒は醪を絞り、何も手を加えていない状態のことを言います。
日本酒の製造フローを見てくださいね。
新酒の後、貯蔵があります。
この貯蔵された新酒が原酒になります。
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ちなみに市場に出回る日本酒は割水と言う工程を通ります。
日本酒はアルコール度数15%~16%の間が最も飲みやすいと言われており、アルコール度数の低下及び日本酒の香りと味わいの均衡を調整するために、原酒に水を加えています。
その工程を割水と言います。
「仕込み水」とは割水に使用する水の事で、割水は「加水調整」とも言います。
割水前の原酒のアルコール度数は約20%です。
蔵出し原酒・八幡川
注文がある都度、呑み口から直接瓶詰めしている蔵出し原酒は、店頭に出る機会が少ない逸品です。
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お勧めの飲み方ってありますか?
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アルコール度数の高い原酒なので、ひれ酒かロックがいいですよ。
注文がある都度、呑み口から直接瓶詰めしています。
引用:八幡川ホームページより
原酒ですのでアルコール度数が高くなっています。
ひれ酒かロックでお飲みいただくのがお奨めです。
特にひれ酒は独特のまったりした味が味わえます。
お試しください。
まずはストレートで味見。
広島の地酒は甘口が多く、八幡川の原酒も甘口と思いますが、アルコール度数が高いだけあって、旨味や香りが凝縮されてガツンときますね。
「あまろやか」「口ざわりやのど越しが良い」ではなく、個性的な味わいで、日本酒の本来を表現していると思います。
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ロックにすると、一気に飲みやすくなりますね。
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日本酒の種類
日本酒を大きく分けると、醸造アルコールを有無と精米歩合で6種類に分かれます。
- 大吟醸酒…醸造アルコールを含む 精米歩合50%以下
- 吟醸酒…醸造アルコールを含む 精米歩合60%以下
- 本醸造酒…醸造アルコールを含む 精米歩合70%以下
- 純米大吟醸酒…醸造アルコールを含まない 精米歩合50%以下
- 純米吟醸酒…醸造アルコールを含まない 精米歩合60%以下
- 純米酒…醸造アルコールを含まない 規定なし
八幡川蔵出し原酒の原材料は「米」「米こうじ」「醸造アルコール」です。
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こちらの原酒は「大吟醸」「吟醸酒」「本醸造酒」のどれかでしょうね。
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分からないけどさー
大吟醸はないだろうなぁ。
本醸造酒だろうね。
原酒と生酒の違い
日本酒の製造工程には割水(加水)と火入れががあります。
「割水」はアルコール度数の調整。
「火入」れは最も美味しい状態を保ち、保存可能な期間を長くする工程です。
原酒と生酒の違いは、ざっくり言うとこんな感じですね。
「原酒」は加水調整しないもの
「生酒」は加熱処理しないもの
ちなみに火入りの有無や回数で、生酒、生貯蔵酒、生詰め酒、普通酒の4種類に分かれます。
1. 生酒
絞りー新酒ー貯蔵ー割水ー製品
2. 生貯蔵酒
絞りー新酒ー貯蔵ー割水ー火入れー製品
3. 生詰め酒
絞りー新酒ー火入れー貯蔵ー割水ー製品
4.通常の日本酒
絞りー新酒ー火入れー貯蔵ー割水ー火入れー製品
蔵出し原酒で利き酒を楽しむ
酒蔵には複数の貯蔵タンクがあります。
蔵出し原酒のタンクも空になれば、別の新酒が貯蔵されます。
それは調合や割水の前ですから、同じ精米歩合でも味が変わります。
数か月ごとに、蔵出し原酒の味も変わるので、いろんな味が楽しめると思います。
近くに地酒の酒蔵があれば、蔵出し原酒の利き酒するのも楽しいでしょうね。
まとめ
八幡川は広島市の住宅街にある酒蔵なので、蔵出し原酒の購入は難しいかもしれませんが、他にも美味い日本酒を世に送り出しています。
「大吟醸天鴻」は新酒鑑評会で3年連続金賞を受賞するなど、その味には定評があります。
2020年、2021年と2年連続「蔵開き」が、中止となりましたが、蔵開きが開催できる世の中になってほしいものですね。
おわり
八幡川酒造
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