出石観光でお勧めしたいのが、出石酒造の酒蔵ですね。
出石酒造の代表銘柄は楽々鶴。
「ささづる」と読みます。
楽々鶴の名前の由来は、酒の事を別名で「笹の露」と言い、また出石藩主・仙石公の別荘「楽々園」(ささえん)からきているそうです。
現在は使用されてませんが、仕込みの釜の姿に歴史を感じます。
その名残として、レンガの煙突も残っています。
創業1708年の出石酒造の建物は古く、土壁は平成30年までの約270年間大きな改修がなかったそうです。
その時の改修で土壁は6層あったことがわかり、一番奥の層はそのまま使用されたとのことです。
そして、土壁の改修はかなりの苦労があったそうです。
生酒・楽々鶴。
ラベルは書道家・川尾朋子さんの作品です。
正面に銘柄がありますすが、こちらはずらしています。
それは楽々鶴と言う文字だけが主役ではなく、川尾朋子さんの押印の両方が主役になるようにデザインされたそうです。
出石出身の川尾朋子さんと以前からご縁があるそうで、ラベルを書かれてるそうです。
川尾朋子さんの代表作の一つと言えば、NHK大河ドラマ「八重の桜」のオープニング映像ですね。
川尾朋子オフィシャルサイトより抜粋
今年日本中を熱狂させたワールドカップラグビー。
こちらにも川尾朋子さんが出演しており、海外のラグビー選手やファンの間でも広く知られています。
川尾朋子オフィシャルサイトより抜粋。
いろんな話をしながら試飲を楽しんだわけですが、宿泊先で飲むのに選んだのは「楽々鶴 上撰」。
楽々鶴を製造する水は軟水だそうです。
軟水の日本酒と言えば、広島杜氏の里でる安芸津町の醸造家三浦仙三郎(1847-1908年)によって軟水醸造法が確立されたことによって発展し、吟醸酒が広島で生まれた広島が発祥。
軟水の日本酒は甘くて、日本酒の苦手な人や女性にも飲みやすいと言うイメージでしたが、楽々鶴は全く違いました。
辛口で「あっ、昔の持っていた日本酒のイメージと同じ。」が私の第一印象でした。
なので、なんとなく懐かしい味がしました。
最近は飲みやすくするために、甘めの日本酒が多いため、おちょこでなくグラスで飲むスタイルも見かけますが、辛口の日本酒にはおちょこが似合うと思っています。
今回購入した「上撰 楽々鶴」には簡易的なおちょこが付いていたので、こちらで味わいました。
酒蔵では女将さんが対応してくれて、楽々鶴をはじめとしたお酒の事や蔵の土壁など色んな話をしてくださって、楽しすぎて、長時間滞在してしまいました。
楽々鶴の美味しさだけでなく、女将さんのお話も相まって、楽しい試飲の時間を過ごせることでしょう。
おわり
出石酒造
〒669-0215
兵庫県豊岡市出石町魚屋114-1
コメント