城崎温泉から車で約10分のところにある【玄武洞】。
160万年前に起こった火山活動によって、山頂から流れ出したマグマが冷えて固まる時に規則正しいきれいな割れ目を作り出した物は、とても迫力があり、幻想的です。
そしてとても神聖的な雰囲気を感じて、個人的には沖縄の御嶽と被りました。
玄武洞は1807年江戸時代後期の儒学者・柴野栗山がこの洞の岩石で作り出す節理の形や断面の模様などから、中国の幼獣「玄武」を連想し、「玄武洞」と命名されたそうです。
1884年、東京帝国大学・小藤文次郎博士は玄武洞にちなんで、同様の岩石の名称を玄武岩と名づけました。
玄武洞(他の洞も含む)は採石場だったらしく、砕石された玄武岩は石垣などに使用され豊岡市内では各地で見る事ができるそうです。
玄武洞には4つの洞があり、「玄武洞」、「青龍洞」、「白虎洞」、「南・北朱雀洞」と名付けられています。
下の写真が最も大きい玄武洞。
秋の涼しい空気や紅葉の景色も相まって、幻想的な雰囲気を感じました。
玄武洞
どの洞も柱状摂理が美しく、六角形となっています。
自然が創り出した無数の六角形の柱が幻想的でした。
白虎洞
南朱雀洞
青龍洞
どの洞も不思議な魅力があり、沖縄の御嶽と重なりました。
沖縄にとって御嶽はとても神聖な場所であり、その形態はさまざまで、数多くの岩壁が御嶽になっています。
例えば世界遺産・斎場御嶽はその場所全体が神聖な場所であり、礼拝する神聖場所の一つが岩壁です。
玄武洞は現在無料で見る事ができます。
今回友人たちと行ったのですが、異口同音に「これが無料なんて、不思議。少しぐらい有料で良いのに。」でした。
城崎温泉に行った時はぜひ玄武洞を見てほしいですね。
特に今の時期は紅葉も相まって、とても気持ちの良い場所に感じました。
おわり
玄武洞
〒668-0801
兵庫県豊岡市赤石
城崎温泉から車で約10分
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