鉄道マニアには人気の撮影スポット兵庫県美方郡香美町の【余部(あまるべ)鉄橋】
地上40mからの景観は「ひょうごの景観ビューポイント150選」にも選ばれています。
空の駅 余部クリスタルタワー
余部橋梁が正しいかもしれませんが、当記事では余部鉄橋と表現を統一します。
余部は地上の「道の駅」と地上41mの「空の駅」があります。
空の駅へは「余部クリスタルタワー」と呼ばれるエレベーターもしくは徒歩で上がります。
確かに徒歩ルートは必要だな。
エレベーターが故障したら駅に行けないってまずいよね。
このルートでも上がりましたが、それほどきつくはありませんでした。
クリスタルタワーのエレベーターは1Fと2Fしかありません。
2Fが地上41mかw
エレベータはガラス張りで、余部の漁村を見渡す美しい景観を望みながら登っていきます。
エレベーターをおりると、旧鉄橋が遊歩道になっており、隣接するJR山陰本線の線路と同じ高さに位置しています。
旧鉄橋部分の線路の一部も残してあります。
空の駅と言っても、お土産物屋さんがあるわけでもなく、景色を眺める場所ですが、実際の余部駅はあります。
徒歩ルートからの撮影ポイント最高ですね。
トンネルから出てくる列車と日本海が綺麗に撮れることでしょう。
余部駅はトワイライトエクスプレス瑞風が山陰上りルートの際、撮影ポイントとして停車します。
エレベーターの運転時間はおそらく電車に合わしているのでしょう。
夜は満点の星空が見える駅かもしれません。
一度、夜に行ってみたいね
余部鉄橋
余部鉄橋は現在は2010年(平成22年)にコンクリート橋に架け替えられていますが、それまでは1912年(明治45年)から約100年間、列車が赤い鉄橋を走っていました。
現在は当時の橋脚の一部を残し、展望施設「空の駅」となっており、その景観は鉄道マニアだけでなく一般観光客にも人気の景観スポットで、「トワイライトエクスプレス瑞風」山陰上りルートの撮影ポイントにもなっています。
鉄橋の鋼材はアメリカから輸送され、総工事費331,535円、地上41mの大工事だけに、作業員には当時としては2万円という巨額な保険がかけられていたそうです。
鉄橋の建設前からここに家があったのでしょうか?
橋脚が近すぎるw
橋脚の維持には塗装はかかせません。
前回の塗装は2012年のようです。
橋脚は塗装でのメンテになりますが、エレベーターは亜鉛にどぶづけした亜鉛メッキの鋼材を使用しています。
補修用塗装工事は橋脚に比べほとんどないでしょう。
これだけ大きな鉄橋の橋脚が家のすぐ目の前って、けっこう思い切ったルートですね。
余部駅
余部鉄橋には実際に余部駅がありますが、余部鉄橋完成時には駅がありませんでした。
余部駅ができたのは1959年(昭和34年)のことです。
それまでは高さ41mの鉄橋まで上がり、鉄橋とトンネルを通って隣駅まで行っていました。
そんな中、余部の人たちが当時の国鉄に駅設置の働きかけ、駅設置となったわけですが、余部小学校の児童も兵庫県知事に手紙を出していました。
駅設置が決まり、工事が始まるわけですが、余部小学校の児童たちも工事の手伝いをしました。
重い石を41m上まで男子だけでなく女子までも手伝うところに、当時の児童たちの責任感に驚かされます。
お願いだけでなく、自分たちも動く。
見習うしかないね
実際行ったら分かりますが、余部へは自動車専用道(バイパス)で簡単に行けますが、そのバイパスが不通の時はけっこう不便です。
実は一度深夜に鳥取方面から通過しようとしたら、バイパスの緊急舗装工事で通行禁止にあってしまい、国道9号線を利用しました。
国道9号線は内陸部をはしっているので、海岸線の町から町への移動は相当大回りする必要があります。
現代の道路網でも不便な時があるのに、昔は相当不便だったことは容易に想像ができ、本当に駅は必要だったでしょう。
道の駅あまるべ 香住ガニバーガーが美味い
1986年(昭和61年)12月28日13時25分頃、香住駅より浜坂駅へ回送中の客車列車が日本海からの最大風速約 33 m/s の突風にあおられ、車両が橋梁中央部付近より転落する事故が発生しました。
転落した車両は橋梁の真下にあった水産加工工場と民家を直撃し、工場が全壊、民家が半壊しました。
道の駅あまるべはその水産加工工場の跡地に建てられています。
食堂で余部特産メニューがないか探してみると、一つありました。
余部と同じ香美町の香住のカニを使用した「香住ガニバーガー」。
香住ガニは紅ズワイガニで、ズワイガニとは異なっており、紅ズワイガニは、近畿では香住漁港でしか水揚げされないので「香住ガニ」と呼ばれています。
香住ガニバーガー(税込610円)
カニクリームコロッケを挟んだ感じのハンバーガー。
サクサクした食感のころもとソースはタルタルソース系のあっさりバーガー。
ドライブの休憩時のちょっとしたおやつに丁度いい美味しいバーガーでした。
感想・まとめ
鉄道マニアには人気の撮影ポイントですが、鉄道マニアでない筆者も列車の写真を撮りたくなる余部鉄橋。
無料のバイパスが整備されているので、車で行くのも良し、ローカル線でのんびり車窓を楽しむ電車で行くのも良しと、どちらでも楽しめる景観スポットです。
ドライブに関しては、ところどころバイパスが途切れて下道を走るのですが、この景観がまたすばらしく、信号もほとんど無いので、楽しいドライブができるでしょう。
おわり
余部鉄橋
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