広島市内中心地にに鎮座する白神神社は、
広島平和記念公園から徒歩約10分のところにあり、
広島の歴史を静かに物語っています。

爆心地から490mのところにある白神神社は、
もちろん被爆しています。
被爆して焼け残った根元から新芽が生え、
成長したクスノキです。

被爆しても生き、
なお成長を続ける姿に
何か勇気を感じます。

6本の川(1967完工した治水工事前は7本)で囲まれた、
デルタ地帯(三角州)の広島は、
江戸時代の干拓事業で土地を広げています。
昔の地図の精度はさておき、
Googleマップを照らし合わせて、
白神神社の位置を推測しました。
赤●白神神社(筆者推定位置)
緑●原爆ドーム(筆者推定位置)
左:毛利家時代1589~90年頃
右:浅野家時代1644年正保城絵図
毛利家時代の白神神社は海岸線に近いのがわかります。
浅野家時代に干拓事業土地を広げ、
近代でも埋め立てが進み、
白神神社は完全に内陸に鎮座している事がわかります。

写真右 出典:攻城団
白神神社の岩礁案内。

こちらがその岩礁のようです。
広島一帯は遠浅で、潮がひいた時には
白神神社の岩礁も見えていたかもしれませんね。

広島市の歴史を見続けている白神神社ですが、
1本の桜が参拝者だけでなく、
待ちゆく人の目を引いています。
白神神社では、ほぼ全員の参拝者に
神主さんが幣でお祓いしてくれます。

御祭神
菊理媛神(くくりひめのかみ)
縁結びや家内安全、開運招福、五穀豊穣などのご神徳がある神様です。
伊弉諾尊(いざなぎのみこと)
伊弉冉尊(いざなみのみこと)
伊弉諾尊と伊弉冉尊は国生みのご夫婦の神様で、縁結びの神様です。

本殿右側に境内社の常盤稲荷神社が鎮座されています。
平和記念公園そして繁華街からも近いので、
被爆してもなお広島を見守り続ける白神神社へ、
立ち寄ってお参りするのもいいですよ。
おわり

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